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私の頭ではどう計算しても原価が合わない、税抜き298円「のり弁」

夕食は買い出しで済まそうと、軽井沢のスーパーで弁当を購入することに決めた。
様々な種類の惣菜、寿司やおにぎり、サンドイッチがこれでもか!と並んでいる。
その一角を占めていたのが弁当類だ。
パッと見て、「のり弁」が目に飛び込んできた。

「のり弁」はこの数十年前に美味しく食べた記憶がある位で、最近は全く口にしてこなかった。
そんな訳で・・というかもうその時の直感で、
今晩は「のり弁」で乾杯だ!と「のり弁」の山から白身のフライが大きく見えるものをピックアップ・・・。

値段を見てみるとその値段はなんと298円・・・!、
見た瞬間、我が目を疑った・・・。
「のり弁」の隣に並んでいた唐揚げ弁当・・も298円であるから何かの間違いという事では無いらしい。

早速、カゴに入れて会計を済ます。
家に帰り蓋を開ける。
白身フライの他には、コロッケ、かき揚げ、ちくわ天、スパゲッティ、お新香・・・そしてご飯には海苔が乗せられてありそこに明太子が乗っている。

私の食事の進め方は、一番最後に一番好きなものを食べて終わるというものなので、白身フライを横に避けて、コロッケ、かき揚げ、ちくわ天・・・と箸を進めていく。
おかずを口にする毎に、ご飯を食すのだが、海苔の下には醤油が滲みた鰹節もあってそれが海苔と混合されて実に美味しい・・・。
そして最後に白身フライを口にすれば、フワーッとした身から甘い旨味が口に広がっていく・・・・。
数十年振りの「のり弁」はあっという間に口の中から腹の底に消えていった。

そして最後まで、どうしてこの美味しい「のり弁」が298円で提供できるのだろう?一体全体、利益がどうなってるんだろう?・・・という疑問に対する答えは見つからなかった。

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