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怪我の話

えー【機材の話】を連投しようと思ってたんですけど、諸事情で難しくなったので、今日はこの前の骨折の話をまとめておこうかと思います。

あっ!もう回復してますからね!
回復はしてるんですけど、左手の中指を骨折してて手術しました。

でもリハビリも終わったので、もう話してもいいかなぁと思って!記録的なことです。今後同じ症状になっちゃった方の参考になればいいな。

で、結論から言うと「骨性マレットフィンガー」と呼ばれる症状でした。

骨性マレットフィンガーとは、

【症状】第1関節が曲がったままで痛みや腫れがあり、自動伸展は不能で自分で伸ばそうと思っても伸びません。しかし、他動伸展は可能で手伝って伸ばすと伸びます。
【原因と病態】第1関節の関節内の骨折が生じ、伸筋腱がついている骨が関節内骨折を起こしてずれた状態になったもので、骨性マレット指(骨性マレットフィンガー)と呼びます。
(日本整形外科学会Webサイトより抜粋)

ちょっと専門的な言い方なんで噛み砕くと、
関節を曲げる筋肉と伸ばす筋肉があります。筋肉と骨は腱で繋がっていて、筋肉を縮めたり緩めたりすると骨が連動して関節が動きます。今回の僕のケースは、左手の中指の第一関節を骨折したんですね。関節を伸ばす筋肉に繋がる腱が付いている箇所の骨が欠けてしまったわけです。従って関節を曲げてしまうと自分では伸ばせない。右手で強制的に戻すとかしない限り。

と、いったところでしょうか。

では、ここから時系列でお話ししていきましょう。

まず発端は舞台の稽古中です。殺陣のリアクションで失敗したものと思われます。本人はアドレナリンで気付かなかったので憶測です。タイミングとしては稽古も終盤、確か本番の3日前くらいだと思います。慣れて慢心があったのでしょう。

で、休憩中に「ちょっと指が痛いなー」と思っていたら、急に凄く気持ち悪くなってフラフラしてきました。僕、低血圧なんで、それかなぁ?とも思ったのですが、あまりに酷いので、演出の方に気分が悪くお手洗いに行きますと言ってちょっと休みました。

しばらくしたら気分は落ち着いたので、その後は稽古に戻りました。

その翌々日に整形外科に行きました。Google先生に聞いて、近所で評価の高いところにしようと思って行ったんですけど、ちょっと期待が外れました。なんかねぇ町医者みたいなところで。患者と先生が雑談とかしちゃう、みたいな。

とりあえず診察を受けました。レントゲンを撮り、骨折であると告げられました。そして、固定して治さないと、関節が90°に曲がったまま、骨がくっついてしまうと言われ固定の器具をつけられました。

舞台の出演が控えている旨は伝えてあったので、本番中は目立たないようなもので代用して良いと言われました。例えば厚い紙や割り箸など。ここ覚えておいてください。

ちなみにこのタイミングで僕はもうこの病院行かないだろうなと思っていた。ここを整形外科①としましょう。

僕は本番を終え、この病院に行くのが憚られたので、知人に紹介してもらって別の整形外科に行きました。整形外科②ですね。

手順としては同じで、レントゲンを撮って、診察を受けました。ではこの時のレントゲン写真をご覧ください。

見ていただくと分かりますが、欠けた骨がズレてギャップが生まれていることが分かります。

なるべくこのギャップが埋まるよう、指が反るように固定をしなければならないわけです。

……。

うおぉぉぉい!!!
今までの固定なんだったんだ!
俺が本番中にやってた素人の処置が間違えていたならまだしも、前の病院で真っ直ぐの固定器具付けられましたけども!!!あー病院変えて良かった。

しかし次なる問題として、怪我をした日から時間が経っているということがありました。

この固定して回復を待つという「保存的療法」では、十分な回復が見込めないとのことでした。具体的には、90°とは行かないまでも少し曲がった状態になってしまうと。

ここで出てきた選択肢が手術です。(前の先生、手術のしの字も出さなかったけども)

どんな手術か。ざっくり言うとワイヤーを指に刺して欠けた骨を元の位置に固定するという感じです。

ちょっと悩んだんですけど、良くなるなら手術しようと思って紹介状を書いて頂きました。そしてその紹介してもらった、いわば整形外科③が

我らが日大病院!
いや初めて行ったんですけど。
日大卒なもんですから、つい。

一回診察してもらって色々検査してから手術しました。人生初手術。ドラマと全然違う!笑

手術は指ブロックだけ麻酔して行われました。
本来ならワイヤーを指すだけなんだそうですが、僕は骨と骨のギャップが大きかったので、少し切開をして位置を調整してからになりました。

手術中、ずっと癒し系の音楽が流れていたので、ワンチャン寝られるかな?と思ったけど寝られなかった笑

手術が終わるとお会計して、薬局で痛み止めをもらうって手順なんですけど、

手術終わった時にはもう麻酔切れ始めてて

でも大学病院だしお会計なんて自分の番がなかなか来ないわけです。もー頑張って待って光の速さで薬局行きましたよね。

で、もう頑張ったし良いか!ってことで鰻を食べました。大学病院にはレストランもあるんですね!

すげぇふわふわで美味しかった!そんな高くなかった気がする。で、ソッコー痛み止め。

さて、俺の指にがどうなったかというと、ワイヤーが2本刺さってます。

それを覆うような形で包帯を巻かれます。

後にテーピングに変わって、ここまで大仰じゃなくなりました。年始のソロトラの時とかがそれです。

ここからは我慢ですね。僕はアルコールは飲まないので、それは良いとして、運動もできないし、患部を濡らしてはいけません。だからお料理とか満足にできないし、お風呂も苦労しました。
昨今は新型コロナ対策として自治体から外出や他者との接触の自粛が要請されていて不便だったり退屈だったりすると思います。この頃の僕は人には会えたし、なんなら手術の翌日からカメラマンだったんですけど、似たようなストレスを感じるというか。

術後数回は日大病院でしたが、しばらくすると整形外科②に戻りました。

そして手術から5週間。ワイヤー抜去の日。
抜去は普通の外来でできるそうです。最初はもう一回手術するのかとヒヤヒヤしていましたが。

ですので、整形外科②で抜去しました。一瞬で、痛みも特になく。でも血が凄かったけど。

↓抜いたワイヤー

ワイヤー抜いたらやりたいことが沢山あったわけですよ。お風呂も思いっきり入りたいし年末年始またいでたから大掃除とか。

でもね。動かないんです。
長らく固定していた影響で、筋肉が膠着しちゃうんですね。

リハビリです。

リハビリつってもスパルタ!みたいなことはなく、回復を待ちつつ可動域を広げて行きました。

あと握力も右手の半分くらいまで落ちてたので、それは勝手に筋トレして戻しました。左手の握力が右手に並んだと思ったら、右手の握力も上がってたって謎の事件もありましたが。

一ヶ月くらいで経過観察が終わり、リハビリも

いやぁ長かった。
今も痛みは少しありますが、可動域は問題ないです。てか痛みも戦ったりしなければ日常生活では支障ありません。

みんな怪我すんなよ!

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