「夜の惑星」あとがき
昨日、脚本「夜の惑星」の最終話を投稿しました。
6週にわたる連載でしたが、読んでくださったみなさま、ありがとうございました。思いがけず色々な方に反応いただけて嬉しかったです。
時間が飛んだり、現実か幻想かあいまいなシーンがあったりするので、話を割ると逆に分かりにくい部分もあったかもしれませんが、いかがでしたでしょうか。
1話から6話までのリンクがまとめてある予告のページを改めて貼っておきます。一気読みしたい方などいましたらどうぞ。
https://note.mu/tosamatsukuo/n/n99b578ddbc1a
また、プロフィールページからも同じリンクに飛べるようになっております。ご案内まで。
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少し思い出話を。
予告でも書いたように、この脚本は2005、6年頃に書いたものですが、ラストシーンがなかなか書けなくて苦労したことはおぼろげながら覚えています。
当時、高円寺でのアルバイトが夜11時に終わったあと、深夜まで営業している隣駅の阿佐ヶ谷のモスバーガーまで行っては原稿を書くということをやっていました。
ある日の帰り道、深夜の早稲田通りを歩いているときに急に「これだ!」というアイデアがひらめいたのです。
この脚本のイメージソングにしていた曲をBGMに、ラストシーンの映像を頭の中で何度も繰り返し回しながら、興奮状態で高円寺まで帰ってきたことを覚えてます。
(イメージソングというのは、なぜか「新しい朝が来た、希望の朝だ」のラジオ体操の歌なんですが。そして、今このラストシーンを読み返すと、そんな興奮することもない、別にどうってことないもののような気はするわけですが笑)
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予告編でも言ったように、この脚本を公開するのに内容的に改めて手を入れたわけではありません。
今になってこれを公開することに、何か自分なりに明確な課題や挑戦があったわけではありませんが、書いた当時に監督ただ一人が読んだだけで、その後自分の心の奥底にずーっと眠っていたものに、自分なりに一つ区切りをつけることができたような気はしています。
実はそういう脚本は他にも何本かあって、中にはこのまま眠らせたままにしておくのはちょっともったいないかな(というかケリをつけておきたいな)と思うようなものも二、三本あるので、そのうちまた晒すことがあるかもしれません。
そのときにはまた冷やかしていただければ幸いです。
みんなのギャラリーから画像を使用させていただいたTome館長さんにも改めて御礼申し上げます。
いただいたサポートは子供の療育費に充てさせていただきます。あとチェス盤も欲しいので、余裕ができたらそれも買いたいです。