【雷轟】オンライン大会出てみた

 ごぶさたです。としです。
 最近個人的にハマっている新潟県産ボードゲームの「雷轟」ですが、2021/5/30にオンラインでの大会があり、参加してきました。結果は予選を突破し、16人中3位と予想以上の結果で大喜びしています。と言いたいところですが、練習ではボロクソに負けていたので運です。
 今回は、そんな雷轟のオンライン大会に出てみて、感じたことを改善策の提案を混ぜながら書いていきたいと思います。
 ちなみに自分は、TCGの大会(32~200規模)運営をたまにしています。コロナがやってきてからは半年ほどの間だけDiscordを利用したオンライン大会(16~32規模)の運営もしていました。今回のnoteは、運営をしていくうちにこんな方法を見つけましたというご紹介作文です。

1.雷轟のオンライン大会そのものについて

 めちゃめちゃ楽しかったです本当にありがとうございますこれからもどんどんやってくださいお願いします。

2.テーブル発表とチャンネル構成

 テキストチャンネル・ボイスチャンネルにはそれぞれ「雷の間」~「滅の間」まで9つの部屋が設置されていました。
 Discordの特性として、1つのカテゴリを開くと多くのチャンネルが同時に表示されてしまうので、表示されるチャンネルの数が多いが故にテキストチャンネルの「対戦発表部屋」からボイスチャンネルの「〇の間」に移動するまでに「何の間だったかな?」と確認しに行くことがありました。また、試合終了後にテキストチャンネルの「〇の間」に結果を入力する際に「自分って何の間にいたんだっけ?」と確認することがありました。自分が痴呆になっているだけの可能性もあるのですが、このあたりの導線を単純化しておくことは、会場にいる全員にとっていいことだと思います。
 ①カテゴリーの活用
 テキストチャンネル「雷の間」とボイスチャンネル「雷の間」というものはセットになっていて、テキストチャンネル「蛇の間」にいる人には「雷の間」の情報は不要です。その為、当事者にとって必要な情報のみが表示されるようにカテゴリーを設け、チャンネルを配置すると分かりやすいかと思います。

雷轟レポ1

 上図は今回こちらのnoteを作成するにあたって、自分なりに作成してみたサーバーです。左を見て頂けると分かるかと思いますが、「雷の間」というカテゴリーの中にテキストチャンネル「雷の間」とボイスチャンネル「雷の間」を設置し、他の間も同様の構成になっています(テキストチャンネルとボイスチャンネルの名前を同じにする必要はありません)。こうすることで、1度カテゴリを見つければ後の工程に時間がかからないようになっています。
 ただし、これだと対戦テーブル発表のチャンネルから対戦部屋に遷移するまでの導線が単純化できていません。
 ②メンションとリンクの活用

雷轟レポ1

 画像のように、「#部屋名 @プレイヤー名 VS @プレイヤー名」で構成されたコメントが投稿されるとします。
 Discordでは、特定のテキストチャンネルに遷移することができるリンクを貼ることができます(ボイスチャンネルを貼ることができるかどうかまでは調べることができませんでした…)。また、自分へのメンションがあったコメントについてはオレンジ色のバーで示されます。これによって、対戦テーブルを見た参加者は「オレンジ色のバーが引いてある部屋の名前をクリックする」ことで、その部屋に遷移することができ、自分がいるカテゴリを開くことで入るべきボイスチャンネルにたどり着くことができます(下図参照)。

雷轟レポ2

 おそらく運営側も報告があったテキストチャンネルと同じ名前のボイスチャンネルを探すのに時間を要したのではないでしょうか(そんなことなかったら謝罪します本当にすみません)?
 ③botの導入(プログラミング必須)

雷轟レポ6

雷轟レポ5

 上図は、自分が運営していたオンライン大会に導入したbotを試験運用していた時の画像です。
 DiscordはGoogleにあるスプレッドシート(インターネット上で使えるExcel)と連動させて自動的にチャット送信できるロボット(bot)を、GAS(Google Apps Script)というプログラミング言語を用いて作成することが可能です。プログラミング技術が必要になるので難しいところではありますが、もしbotを導入してマッチングの発表や参加者への案内を自動化することができれば、テーブル発表の手間は劇的に変わります。

3.大会進行

 全体的に時間が押している印象を受けました。が、代わりに集会場でたくさん雑談できたので何の苦でも無かったです。
 おそらく試合終了後の記録をとるために時間を要していたのではないかと推測しました…というか妄想しました。
 ①進行班と集計班の設置
 試合終了後、結果の確認を運営と参加者の間で行っていましたが、あの作業を終えてしまえば残りの作業は次回戦に移ってからでもできるのではないかなと感じました。正直、このあたりの段取りについてはユドナリウム・マダミナリウムの仕様を理解しきれていないので一概にこうするといいとは言えないのですが、もし前ラウンドの部屋を残し続けることが困難であるならば、各プレイヤーの結果確認を終えたタイミングでキャプチャを取っておいて、それをもとにして集計班が記録をとることはできるかもしれません。一般的なキャプチャの場合、【PrintScreen】ボタンを押した後にペイントに貼り付けて…みたいな作業になってしまうのですが、【PrintScreen】ボタンを押すだけで画面全体を1つの画像ファイルとして保存してくれるフリーソフトが存在するので、それを活用すると楽になるかと思います。
 このような、キャプチャを簡単にとっておいて後でまとめて確認するという作業は、ITの現場でよくあります。
 大会中と大会後に、キャプチャが必要になったシーンが1回ずつありましたので、後者の方がいいかもしれません。

4.記録

 ここに関しては完全に妄想の世界ですが、記録の方法も簡単にできるかもしれません。
 ざっくり3つ挙げてみました。

雷轟レポ3

 ①手書きで文字を書いていく(入力する)
 最もシンプルだと思います。雷轟解放以外にもいくつかあったかと思いますが省略します。手間はぼちぼちかかります。
 ②「〇」のみで完結させる
 一番早いと思いますが、データ量が多くなってしまうので、テンプレートみたいなものを画像で保存しておいて、タブレットで開いて書き込んでいくといいのかなと思います。個人的には⓶推しです。
 ③プルダウンを活用する
 文字入力する代わりにリストから選択して入力する方法ですが、①とあまり変わらないと思います。

5.セキュリティ面

 オンライン大会の場をフリースペースというか、運営・プレイヤーのコミュニティスペースとして開放して頂いています(感謝感謝感謝)。
 しかしながら不特定多数の方が出入りする環境になると、大会の進行を妨害する、いわゆる荒らしが発生する場合が考えられます。大会を開く場合には大会関係者しか大会エリアに入ることができないような仕組みを作った方がいいかと思います。
 ①ロールと権限
 Discordにはロールと呼ばれる、属性のようなものをプレイヤーに与えることができます。さらに、カテゴリ・チャンネルには特定のロールを持っている人からしか見えず、入室もできないように権限の設定をすることができます。

雷轟レポ4

 ロールは複数持たせることができます。
 現在設定されている権限は以下のようになっています。
 運営卓:【運営チーム】のみ表示
 手合わせ部屋:設定なし
 大会ロビー:設定なし
 第1回雷轟オンライン大会会場:【運営チーム】または【第1回雷轟オンライン大会参加者】のみ表示
 第2回雷轟オンライン大会会場:【運営チーム】または【第2回雷轟オンライン大会参加者】のみ表示
 雷の間:【運営チーム】または【雷の間】のみ表示
 蛇の間:【運営チーム】または【蛇の間】のみ表示
・・・
 イメージとしては、何の設定もされていない方には「手合わせ部屋」、「大会ロビー」のみ表示されていて、【第2回雷轟オンライン大会参加者】のロールを付された人には「第2回雷轟オンライン大会会場」のカテゴリ及びカテゴリに含まれるチャンネルが見えるようになり、入室をすることができます。さらに【雷の間】を付された人には、「雷の間」が見えるようになり、入室することができます。
 また、Discordにはサーバーのメンバーリストが表示されますが、ロールごとに自動分別して表示してくれる機能があります。これを活用することで、誰が今何のロールを持っていて、どこに入室することができるかを視覚的に認識しやすくなります。

 雷轟のオンライン大会に参加してみて感じたことは以上になります。
 もし、参考になりそうなものが1つでもあれば幸いですし、力になれそうなことがあれば喜んでご協力させて頂きます。
 今後の雷轟および雷轟大会が発展していきます様、心より応援しています。

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