1,800円でインターネットが4倍くらい速くなった話

要旨

AirMac Extreme(第4世代)をIOデータ WN-AX1167GR2へ置き換えたら、有線LANによるインターネット通信速度が4倍ほど向上した。

詳細

世間ではIPoEとか言うのがあるらしく夜間でも速度の低下が少ない、というのを知ったのは今年の9月。これだから情弱は...

当方が利用しているのはOCN 光 with フレッツ。
IPoEへの変更は無料だが、問題が一点。
自宅はAirMac Extreme + Time Capsule + AirMac Expressでネットワークを構築しているのだが、Apple製品はIPoEに対応していない。

というわけで、IPoEに対応した無線LANルーターを導入することにした。
いくつか候補を挙げてみたが、Amazonのレビューを見るとどれも数件の低評価レビューがある。
過去にカタログスペックやメディアの紹介記事だけ見て某社製ルーターを購入したものの使い物にならなかったことがある身としては、慎重にならざるを得ない。
また、どうせ新しくするのならWiFi6に対応した機種が....と一瞬思ったのだけど、現時点ではメリットを享受できるのはiPhone 11 Proのみ。
それにまだ選択肢が少なくて、WiFi5対応機よりもお値段高め。

ならば、IPoEに対応した安価な中古品を導入し、とりあえずIPoEのメリットを享受してみよう。
というわけで、IOデータ WN-AX1167GR2の中古品を1,800円で購入した。

早速、OCNへIPoEの申し込みをしたが、利用できるのは1週間ほど先になるとのこと。
今回は回線とルーターの両方を変更することになるので、IPoEが利用できるようになる前にルーターを入れ替えることにした。

[変更前]
ホームゲートウェイRT-500KI
 ||== AirMac Extreme =(有線)= Time Capsule -(無線)- AirMac Express

・1FにRT-500KIとAirMac Extremeを設置
・2F(自室)にTime Capsuleを設置 (AirMac Extremeと有線接続)
・AirMac Expressは無線LANネットワーク拡張用として利用

[変更後]
ホームゲートウェイRT-500KI
 ||== WN-AX1167GR2
     ||== AirMac Extreme
     ||== Time Capsule -(無線)- AirMac Express

・1FにRT-500KI、WN-AX1167GR2、AIrMac Extremeを設置
・AirMac Extremeは1Fの無線LANアクセスポイントとしてのみ利用
・2F(自室)にTime Capsuleを設置 (WN-AX1167BR2と有線接続)
・AirMac Expressは無線LANネットワーク拡張用として利用

こうすることで既存のAirMacネットワークはそのまま利用でき、1FについてはWN-AX1167GR2へ繋げることで11nより高速な11acで接続できるようになった。

2FのTime Capsuleは主にハブとして使用しており、LANポートに銀MacPro、Google Home Mini、PS4、BDレコーダーを接続している。
銀MacProでインターネット回線の速度を測定した結果がこちら。

[変更前]
RT-500KI → AirMac Extreme → Time Capsule → 銀MacPro

9月12日AirMac

[変更後]
RT-500KI → WN-AX1167GR2 → Time Capsule → 銀MacPro

9月12日IO

ホームゲートウェイとTime Capsuleの間に入るルーターの変更だけでおよそ4倍のスピードアップ。
これはまだIPoE導入前。
ちょっと信じられなくて何度も測定してみた。
当然ながら測定するたびに数値は変わるものの、ルーターによる速度差は似たようなものだった。

念の為、AirMac Extremeの仕様を確認してみたが、有線LANはギガビットEthernet。
ケーブル類も変更していないので、単純にAirMac Extremeが遅かったということで.... 知らずに10年くらい使ってた。これだから情弱は...

というわけで、IEoPを待たずにいきなり高速化したわけだが、やはりPPPoEだと混雑時に遅い。

[AM6時台]

9月17日朝

朝の誰も使っていない時間帯だとこんな感じ。

[PM10時台]

9月17日夜

携帯電話の4Gの方が速いよ... さすがはフレッツ光。

そうこうしているうちにIPoEが利用できるようになった。
PPPoEからIPoEへの変更、うちではこんな手順。

(1) RT-500KIの部分初期化を実施
(2) WN-AX1167GR2をリセット

これで終了。
さて、速度はどうなったかというと、

[AM6時台]

10月20日朝

[PM10時台]

10月20日夜

夜になっても極端に速度が低下することはなくなった。
ただし、朝の空いた時間帯の速度が低下。

仕様的にPPPoEよりIPoEは最高速度が遅いのか?
サポートへ問い合わせたところ、以下の回答をいただいた。

IPoE接続の最高速度について決まった速度は無い。
IPoE接続とPPPoE接続では異なる経路を利用した接続になるので、同じ契約回線でも回線速度に差が生じる場合がある。

IPoEの場合、ルーターによって速度が変わることもあるようなので中古1,800円ルーターを疑ったが、試しにWN-AX1167GR2を介さずに接続してテストしても大差なかった。(この場合、IPv4サイトは閲覧できなくなる)

空いている時の最高速度は落ちるものの、一番利用する混雑した時間帯がPPPoEに比べて明らかに快適なので、総合的には改善されたと言える。

過疎地の場合、ネットワーク環境は色々と不便。
日本でブロードバンドが普及し始めたのが2001年以降。
が、過疎地はずっと見捨てられていた。
2010年頃、市の政策(全戸で光インターネットを利用可能にする)により、ようやくブロードバンドを使えるようになった。
それまではISDN(最高64Kbps)で、何をするにも遅かった。

神様ありがとう、僕にブロードバンドをくれて。

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