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「絹と綿」の高級ハイブリッド靴下

裏が絹で、表が綿・・・そんなハイブリッドな高級靴下を履いたのは、人生で初めてである。快適で、履いていても「一段上の履き心地」を実感している。

ハイブリッドを日本語で言えば「混成」であり、車ならエンジンとモーターの二つを動力源として混成させている。だから「肌に当たる内側が絹(シルク)で、外側が綿(コットン)の靴下」なので、私的にハイブリッド靴下と呼んでいる。

絹の靴下などというそんな高級な靴下を履くのは、どこかの国のお姫様というイメージがあったが、ひょんなことから私にも訪れた。

事の次第はこうである。
まず、行きつけのU接骨院で、「あなたの場合、5本指の綿の靴下を履くと良い」と勧められた。それで私は早速近くのイオンモールの靴下ショップへいった。綿60P%のものがあったのでそれを取り敢えず1足購入

まぁそれでも良いが、出来れば綿100%のものが無いかと探し回った。するとワークマンというショップに、5本指で綿00%の軍足があった。
軍手の足版なので、私はそう呼んでいる。4足で600円位だったので安い。迷わず即購入。
ところがこれは、足首が締め付けられるようでつらい。そして足首がかゆくなる。
そこで考えた末、どうせ使わなくて捨てるならと思い、くるぶしの部分で横にチョン切った。

すると足の部分は残ったが、脚の部分は無くなった。だからくるぶしから上は締め付けられることが無い。その靴下の上から、普通の靴下を重ね履きすると、これが実に具合が良い。

汗をかくのは足の部分だから、それを綿が吸収してくれ、しかも締め付けられることもなく、二重履きしているので、寒さにも問題ない。
ただ、家の中では良いが、ピッタリの靴を履いて、外へ出かける時は困る。

今時、アクリルの靴下は数多あるが、綿の物を探すのはむずかしいね~と、そんなことを接骨院で話をしたら、「こういうのがありますよ」と紹介されたのが、冒頭の「絹と綿」の高級ハイブリッド靴下である。

シルクの靴下など、「高級中の高級」と思っていたから、恐る恐る「で、値段はどのくらいですか」と訊いてみると、1,100円とのこと。

まぁ、確かに安くはないが、目の玉が飛び出るくらい高いものでもない。それで「じゃぁ、試しに一足お願いします」と言って取り寄せてもらった。

使ってみると、肌触りもよく、履き心地もとても良い。時間が経つにつれ、その良さを感じて来る。
それで、もう一足となった。

ただ、欠点も2つある。
一つは穴が空き易い点である。確かに化学繊維混紡の方が、丈夫だろう。でも丈夫さでは混紡品よりは劣るだろうが、汗を吸い、上質の感触が楽しめるシルクの靴下が履けるなんてそれだけで嬉しくなる。

二つ目は、値段が少々張ることだ。しかし、無駄遣いをセーブすれば買える。

昔ならいざ知らず、現代においてシルクの靴下を履けることを嬉しく思っていたら、もう一つ嬉しい妻の言葉が耳に入ってきた。
「穴が空いたら、繕ってあげるわよ」


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