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立ち上がれ世直し弁護士・・・駐車料金の落とし穴

今日の朝日新聞を見ていたら、「ん?」 と思う記事が目に入った。
トップページのページ見出しに、 駐車場「最大料金」落とし穴も とあった。
本文を見てみると、駐車料「最大料金と思ったら・・・ との見出しに続き、事の顛末が書いてある。

利用して、おかしいと思った人は弁護士の山岸さんだった。
貴方だったら、次の看板を見て、どう思いますか。
1・10:00~16:00 時間内最大1,200円。
2・16:00~10:00 時間内最大900円。

山岸さんが止めたのは午前9時頃。駐車場に戻ったのが午後3時。
だから山岸さんは最大料金の1,200円プラス1時間で、1,800円になると思った。
でも駐車料金は4800円と表示された。

不可解に思った山岸さんは、緊急連絡先に電話した。
でも担当者は、「金額は間違えておりません」と答えた。
そして、「精算機の足元に25分300円と書いています」と付け加えた。

その後のことは、記事に書いてあるので参照して欲しい。


朝日新聞 2023年11月26日朝刊

つまり、隅々まで よ~く読んで、論理的に考えれば、駐車場側の言い分は間違いではない。
でも、落とし穴のような穴があるにも関わらず、よく理解しないで「落とし穴」に落ちた人は、落ちた人のミス、という論理に、私も不快に思う。騙されたという気持ちになる。

山岸弁護士が、今回の件を「X=旧ツイッター」に投稿すると、同じ経験をしたという返信が100件以上あったという。

関連して、私は次のように思う。
■ 文字は、書き手が、読み手に、その内容を伝える為にあるものだ。
書き手と、読み手が、同じ内容を共有出来てこそ伝えたことになる。

■ 法律は文字で書いてある。その文字での内容を理解し、運用するのが弁護士である。その弁護士が、書いてある意味が正しく理解できないというのは、書いた側に問題がある。

■ つまり、文言は書いてあれば良いというものではない。伝えたいことを明確に、そして誤解のないように書いてこそ、意味がある。

商品にしても、サービスにしても、人は「表示された文言」を見て判断する。一見して誤解を招くような文言は、適切ではない。
弁護士でさえ誤解したのだから、一般の人なら尚更誤解してしまうだろう。

誇大広告や、人の誤解を生じさせるような文言が罷(まかり)り通るようでは、普通の人が安心して暮らせる社会とは言えない。

山岸弁護士は、「罰則を伴う法律の規制によって業者側を変えていかなければならない」と、訴訟も視野に入れているとのことだ。

私はそんな山岸弁護士にエールを送りたい。世直し弁護士として、世の為、人の為、是非頑張って欲しい。

#駐車 #駐車料金 #弁護士


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