1枚の写真から・・・日本に一台しかない キャデラック・パレード用オープンカー
ある日、友の人Oさんに見せてもらったのが、日本に一台しかないという1961年式 キャデラックだった。
とにかく大きい。
全長は、ロールスロイスより長い5m68cm、車両総重量は2.68t。
エンジンは6390cc
私は尋ねた「これ、何に使うクルマですか?」
するとOさんは、「サーキットのレース後、ウイニングパレードするときに使うのです」と答えてくれた。。
だから、それ用に手を加えてある。
ナンバーも、車検証も揃っていた。
それで私はOさんに提言した。「これ、映画撮影とか、イベント用に貸し出したらいかがですか」
二人で構想を練り、「日本に一台のキャデラック、貸し出します」とホームページにアップした。でもまぁ、こんな特殊な車は、滅多に引き合いは無いと思っていた。
ところが数か月後、引き合いがあった。
有名なテーマパークからの引き合いで、パレードに使いたい意向とのことである。
ステージに演出用に飾るだけなら問題ないが、ナンバーがあるとは言え、走らせるとなると心配の種がふえる。
何しろ年代物の車だから、いつ動かなるか分からない。
そこでOさんと相談すると、現地への搬入は、当然車載車で運ぶが「パレードには、当方の熟練した整備士と運転手を付けるのが貸し出し必須条件」と相成った。
先方と何回か連絡を取り合ったが、結局成立には至らなかった。
せっかくの機会だったので、残念な気持ちが半分あったが、それよりもホッとした気持ちの方が強かったのが正直なところだ。
それにしても、このパレード用キャデラック・オープンカーをみると、1963年に起きたアメリカ大統領暗殺事件を思い出す。
それは1963年11月22日金曜日、現地時間12時30分に、テキサス州を遊説中の現職の第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディが、ダラス市内をパレード中に銃撃され、死亡した暗殺事件である。
ケネディ大統領の乗ったクルマは、リンカーン・コンチネンタルのオープンカーだが、メーカーは違えどもイメージがそっくりなのである。
この写真を見て、そんな様々なことを思い出した。
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