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東京「堀切の花菖蒲」 【四季折々の花、草木】〈名所編 その7〉

人は年齢を重ねるにつれて自然の奥深さに気づき、「花鳥風月」の順に興味を持つようになるのだとか。

いつからか、仕事の取材先や趣味の登山の目的地へ向かう途中に「○○の○○」と呼ばれる花や草木にまつわる名所を見つけると、立ち寄るようになった。

これまでSNSに投稿した全国各地の名所(画像)を、その時季に合わせて紹介していく。

四季折々の花、草木〈名所編〉

その7「堀切の花菖蒲」

東京・上野での取材帰りに足を伸ばして「堀切菖蒲園」へ。

江戸時代、武蔵国葛飾郡に属した堀切村は隅田川の分流が流れる湿地帯で、江戸後期には花菖蒲園が開かれ、江戸っ子たちが舟に乗って「菖蒲狩り」に出掛けたという。

(2022年6月3日のTwitterより)

【撮影日】
令和4年(2022)6月2日

【所在地】
東京都葛飾区堀切2-19-1

【メモ/雑学】
・「堀切菖蒲園」は、一説に江戸時代後期の文化年間(1804~1818)、百姓・小高伊左衛門が花菖蒲の栽培を始め、幕末の頃には多種多様な花菖蒲が咲き誇るようになったという。
・幕末、江戸東郊に誕生した花の新名所「堀切菖蒲園」は、歌川広重をはじめ、多くの浮世絵師たちによって多種多様に描かれた。

左:初代・歌川広重『名所江戸百景』「堀切の花菖蒲」(安政4年<1857>)
中央:二代・歌川広重『東都三十六景』「堀切花菖蒲」(文久2年<1862>)
右:三代・歌川豊国/二代・歌川広重『江戸自慢三十六興』「堀きり花菖蒲」(元冶元年<1864>)

【画像】
国立国会図書館デジタルコレクション

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