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「目の前のサービス提供者」を傷つける日本の風潮・・・アフターコロナのボディケアサービスのあり方を考えた。

コロナ禍の自粛疲れか、心無い人の言動により、多くの「エッセンシャルワーカー」が傷ついています。
「エッセンシャルワーカー」とは、社会生活の維持に不可欠な仕事に就く人のことをさします。医療従事者はもちろんのこと、スーパーの店員の方々、配達員の方々も、感染リスクに注意しながら職務にあたっています。
コロナで社会は一変しました。スーパーであれば透明シートを介しての接客、釣銭はトレーでのやり取り。配達では玄関への「置き配」が主流となっています。

アフターコロナになっても、顧客の意識は変化したままだろうと考えられています。どの業種、業態もその意識・ニーズに合わせたサービスを提供することが求められます。

そして、どんなに気を配っても、社会への欲求不満・鬱屈した気持ちを「目の前のサービス提供者」へぶつけてしまう哀しい陰湿さが、日本社会にはあるようです。

僕らのローンチした「みんなのせいたい」も、個人で働くサービス提供者を集めたネットワークである以上、彼らを守る策を考えねばなりません。

そのために、アフターコロナでのボディケアサービスのあり方について考えてみました。

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ボディケアサロンのあり方は変化を迫られる?

今回のコロナ対策で、当初、国や地方自治体はボディケア事業者を「休業要請」の対象としませんでした。
つまり、ボディケアサービスは「不要・不急」ではない=「要・急」である、と判断されたわけです。
介護を受ける高齢者や、産前産後の妊婦、慢性的な痛みを抱えるビジネスパーソン・スポーツ選手など、カラダの疲れや痛みを抱えている日本人は多く、医療機関だけでは解消できない疲れや痛みを受け止めるボディケア事業者は、社会に必要不可欠な業種ともいえます。

とはいえ、施術は直接カラダに触るし、特に頭部や顔への施術の際には「密」にあてはまる状況と言えます。大型のチェーン店ではベッド間も狭く、すぐそこで別の客が施術を受けている、という状況も多く発生します。

アフターコロナでは、少なくとも時短営業や間引き営業が求められ、ソーシャルディスタンスの確保が必須となるでしょう。
それでも尚、批判の対象とされてしまうこともあるかもしれません。

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顧客の価値観が変化。ボディケアサロン経営は難易度UP・・・

これからは、ボディケア事業者に求められるソーシャルディスタンスの確保により、いままでと同じように経営するのが難しくなるでしょう。

店舗型のボディケアサロンに重くのしかかるのが家賃です。好立地であればあるほど家賃は高く、固定費の比率を抑えるために如何に効率的に売上をあげるかを考える経営者は多いでしょう。

店舗型のボディケアサロンの売上の考え方は、ベッド数×満ベッド率(営業時間内にどのくらい施術に使用しているか。)×客単価です。店舗での売上を最大限に効率的にと考えると、これまでは、ベッド間を狭くして、同時に多くの顧客の施術をする、という方法でした。この状態は所謂3蜜・・・これからの世の中では受け入れられません。

更に時短営業や間引き営業は、売上を下げることを意味しており、固定比率は上がる一方です。店舗型ボディケアサロンの苦難の時代の幕開けです・・・

勝ち組セラピストの特徴

コロナ禍でも、不況でもどこ吹く風!勝ち組セラピストはいらっしゃいます。
その方々の特徴は、
①施術や技術、知識など自分のサービスに自信がある。
②自分の顧客をしっかり確保し、大切にしている。
③予約が多いので一般的な施術単価より高単価である。

セラピストであれば、当然、顧客のカラダをよくするというプライドはみなさんお持ちだと思いますが、このような方々はSNS上でも大活躍で、自分から様々な情報を発信されています。
そして、1回1回の施術の顧客満足度も高い。

社会がどのような状況にあっても、ボディケアは「要・急」であり日本人の痛み解決ニーズは無くなりません。
情報発信が多く、自信があり、顧客満足度の高いセラピストに、顧客は集中します。

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アフターコロナでのボディケアサロン経営のヒント!

これから日本人は、意識的に「密」にならない環境でのボディケアサービスを求めるようになるでしょう。
痛みの悩みそのものは不滅ですので、ニーズはなくなりません、「取り合い」になるというだけです。

そうなると、3蜜モデルになりがちな【店舗型】からの脱却が必要になるでしょう。

3蜜を避けようとすると、好立地での店舗運営は非常に厳しくなります。であれば、店舗を持たずに施術をすればいいのです。
そう、出張施術の時代が到来します!

拠点が必要であれば、駅から遠く家賃の安い立地で店舗を構えるのもいいでしょう。店舗での間引き営業と、出張とを組み合わせることで、収益性の高いボディケア事業を運営することができます。

次に大切なのが、【自分のファンを確保】です。

自分たちの「目の前のサービス提供者」に対し、過敏な日本社会・・・。
対策するには、先の通り、自分のサービスに自信を持ち、発信を行い、自分のファンを大切にすることです。
こうすることで、顧客満足度が向上し、顧客数や客単価も向上するという好循環が生まれます。

「みんなのせいたい」は、顧客にとっての「目の前のサービス提供者」たるセラピストたちを守り、応援します。

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