『NEW ADVENTURES IN HI-FI』25周年とデビュー40周年記念ハイレゾCD5作品+1コンピ、リイシュー

解散して10年になるのに定期的にファンとしての喜びをくれるR.E.M.だけれど、1996年の『New Adventures in Hi-Fi』25周年にあわせて、今ちょっとした祭りである(個人的なやつ)。ファンとしては一番高い全部入りのスーパーデラックスエディションを買うのが努めで、先日アメリカから2LP、2CD、1Blu-ray、フィールド・ノート、バンダナ、パーカー、Tシャツのセットが届いて「どんだけ好きかよ」と思ったけれど、続いてユニバーサル・ミュージックからリリースになった1988年の『GREEN』から1996年『New Adventures』までのスコット・リットがプロデュースした5作品とBBCのライブをコンパイルしたCDもあわせて6枚、手に入れた。多分もうR.E.M.の日本盤がこれだけまとめて発売になるのは最後だろうなあと思いながら封を開ける。すべてライナーをR.E.M.友だちのライター赤尾美香さんが書かれていて、とても読み応えがある。知らないこともいっぱい書いてあった。信頼できる人が彼らを語るのが一番だ。嬉しくなって赤尾さんにメッセージを送ると8月ひと月を捧げて書いたとのこと。歌詞対訳も可能な限り正確なものに差し替わっていて、誠意あるリイシューだった(CD盤面が惜しかった)。

先日の富山への行き帰りのドライブ、リイシュー6作品を車に積んで1988年から順に爆音で聴いていく。『GREEN』は中学生だった。『OUT OF TIME』は高校生、『Automatic for the People』は大学1年生。特にこの3枚はすべての瞬間を心と耳と唇が記憶している。歌詞もそらで全部歌えるくらいだ。『MONSTER』は僕にとって踏み絵のようなレコードになった。そして25周年となった『New Adventures...』は社会人になって初めて出たR.E.M.で、毎日クタクタになるまで働いてこのレコードを再生してもすぐ寝ちゃってなかなか最後まで聴けなかったから、心震えるほど素晴らしい「Be Mine」や暗雲に指す光のような最終曲「Electrolite」に出会うまでに長い時間がかかった。

ちょうど1988年から1996年まで彼らを辿って富山に到着した。中学生から社会人までの自分に再会するようなドライブだった。そして帰路は『New Adventures』25周年盤のDISC2、それとBBCのライブ音源を聴いていたら東京へ。いつまで経っても僕にとってのナンバーワンはR.E.M.である。ファンになってよかったなあと心から思えるから幸せ。

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