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新緑から深緑へ/『緑の時代』の話の続き

昨日のこと、流通会社ブリッジinc.の担当Yさんと打ち合わせ。昨年『新しい青の時代』をリリースするときに流通でお世話になり、その後『pilgrim』『home sweet home』『Christmas Songs』と北海道から沖縄まで行き渡らせてくれた。ちょっと説明すると、僕のような個人レーベルで作ったCDは(基本的には)仲介者を通さないとタワーレコードやHMV、amazonでは販売できないのです(iTunesなどの配信もそうですが、カバー集である『Christmas Songs』以外のソロ作は配信販売しないことにしました)。

『新しい青の時代』は実に『ripple』以来8年ぶりの全国流通だったのだけど、宣伝用のポップを作っていただいたりインストアイベントをやらせていただいたり、ひとつひとつのことがとても新鮮でレコード店のことが改めてとても好きになりました。全国を旅して回ることも多くなったのでメジャーレーベルに所属していた頃よりも足繁く各地の店舗に通って挨拶したりコメントカードを書かせてもらったりバイヤーさんと写真を撮ったり。みんなニコニコして迎えてくれるのですよね。

5月5日からライブ会場と通販、それと懇意にしているお店で販売を開始した『緑の時代』を7月7日から全国流通開始、みなさんの街のレコード店でもご購入いただけるようになります。まあ、しかし、僕の本音としては僕のファンの方はぜひライブ会場か通販で直接僕からご購入いただきたい。7月7日よりも早く聴いてほしい。もうすでにたくさんのCDがみなさんの家でくるくる回ってそれぞれのiPodやiPhoneやPCのなかのiTunesで鳴らされていることでしょうが、まだ山田稔明の『緑の時代』を手にしていない人はぜひこちらから。

そして7月7日の七夕からレコード屋に並ぶ緑のジャケットを見て「ヤダナニコレカワイイ」とか「GOMES THE HITMANの人まだやってたのか」とか「これが最近名前を見かける山田稔明か」とか言って偶発的にいろんな点と点が繋がりますように。7月からまたたくさんライブを予定しています。インストアイベントなどもあるかもしれません。今日あたりから武蔵小山のペット・サウンズ・レコードでは他のレコード店に先駆けて販売が始まると思いますのでこちらもぜひ(アゲインでの“月あかりのナイトリスニング”も近日開催詳細発表です)。

ブリッジ担当氏と昨日焼き鳥をつつきながら(お互い吉祥寺在住、新しくなったいせやに初めて行きました)今回の『緑の時代』という、純然たる新作ではないちょっとわかりにくいレコードをどのように表現するか、というブレストをして、導き出した答えは「未CD化楽曲による裏ベスト盤!?」というフレーズでした。僕自身も過去数年(一番古い音源は10年前)の散らばった楽曲を並べてみたときに思っていた何倍も作品として芯があったのでCDRではなくCDにしたという経緯もあります。ブリッジの通販ページには「GOMES THE HITMANメジャーデビューから15周年、ソロ名義でのリリースから5周年。山田稔明40歳、ふりかえったら“EVERGREEN”でした。」と書いてあります。ぜひこの機会にまだ手にしていない方は新緑の『GREEN』に手を伸ばしてみてください。

山田稔明/緑の時代(GTHC-0005 2,500円税込)

1. 点と線
2. 夢のなかの音楽
3. 新世界のジオラマ
4. ココロ/コトバ
5. カフェの厨房から
6. bon boyage~終わりなき旅の流浪者
7. 僕たちの旅~自己嫌悪'97
8. high tide
9. 夜のカーテン
10. サニーレタス
11. 猫のいる暮らし

●紙ジャケット、歌詞巻き折り5面仕様
●作詞・作曲・演奏・ミックス・マスタリング・プロデュース by 山田稔明



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