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自分がどうしたいのかわからない人へ

「ある日アプリでマッチングした素敵な男の子と会うことになり、その後も何度かデートをしていて、まあまあ楽しい。彼女がいるのか、結婚しているのか、わたし以外の他の子と遊んでいるのかは聞けないまま。ずるずる続く体の関係を切りたい気持ちと、久しぶりに会うと楽しい気持ちと。自分がどうしたいのか、彼はわたしをどう思っているのか、わたしは彼のことが好きなのか、自分の気持ちも、何がしたいのかもさっぱりわからへんのじゃ!」

例えばこんな女性がルイーズに来てくれたとしたら、まず本当は何が知りたいのかを聞いて、たいてい二人の相性と今後の展開をみる感じが多いです。もちろん相手の気持ちや、二人の未来もカードは示してくれますし、不思議と当たることもあって、それはそれで盛り上がります。ただし、現実はその人が抱く意識によって変わるから、本当は予言できない。人間にできるわけが宇宙にない。どんなに霊感のある人だって、それが一種の洗脳や依存関係を作り出すことになるからぜったいしてはいけない。

だったらタロットが相談者に見せてくれることって本当はなんだと思いますか?もし一度でもうちにリーディング来てくれた人がいたら面白いのでぜひ考えてみてほしい。自分で出したその答えは、自分を取り戻すための魔法の杖になると思います。私たち人間は自分が何について悩んでいるのか、実はぜんぜん、面白いほどわかってないものです。ほんまに。びっくりするほどわかってない。わたしも全然わかってないと思うと恥ずかしいです(笑)。

他人のことはよくわかるのに、自分のことになると必ず何かしらのフィルターがかかってしまう。ぶっちゃけ恋愛に悩んでいる(と自分で思いこんでいる)彼女が本当に知りたいのは彼に対する自分の気持ちじゃないかもしれないんです。
それは彼女が自分と向き合うことでしか見えてきません。もしかしたら30代になってから一緒に遊んでた友達がどんどん結婚し、母になり、みたいな環境で、自分の人生に対する手応えのなさに悩んでいるかもしれないし、もしかしたら大好きだった仕事に飽きていて、その現実に気づきたくないのかもしれない。もし本当の悩みや自分の闇に気づいてしまったら、面倒なことになる。そう思い込んでる場合、その人が作りあげた逃げのパターンが必ずカードに投影されています。

本当の問題に気づきたくないがために、無意識に別の問題や課題を自ら作っているとしたら、本当は何がしたいのかわからないまま、無駄にエネルギーを消耗し、好きって何?楽しいって何やった?嬉しいってどんな感じ?みたいになって、見るものすべての輪郭がぼやけてしまう。

わたしが経験から感じているのは、軽い鬱ってそんな風にして、逃げのパターンである偽の問題をさも人生最大の困難だと勘違いしたまま、知らないうちに忍び寄ってくるのかもしれない。全身に乾癬が出た数年間の間に、ホドロフスキーの映画を見て感動し、タロットを真剣に学ぼうと勉強していく中で、自分の逃げパターンに少しだけ気づけたことはわたしにとって事件だったし(笑)、自分と向き合うと決めたその瞬間から心は軽くなる法則みたいなのがあって、軽くなった心には、必ず新しいエネルギーが入ってくる。そうとしか思えないことがいっぱいありました。
タロットは厳しい言葉もいっぱいあるけど、結果的に超やさしい。何回やっても、毎回違ったやさしさを感じるし、これぞほんまもんの癒しって感じがします。

ちなみに、まじで自分の気持ちがわからないときによく出るのは、11番の力、9番の隠者、12番の吊られた男、13番の名無しのアルカナ。みなさんはどうですか?特に11番の力。あのカードから聞こえてくる心の声に気づき、無意識に付けていたコルセットを脱ぐと決心をした人の展開のパワーは最強やなと思います。