試合への準備と、実際の試合例

こんにちは!

今日は、普段行なっているチームで使う動画分析等を紹介したいと思います!(限定リターンのプレー分析の個人・チーム用はラインや解説付きでより詳細です!ご興味のある方はお声掛けください!)

今回紹介する動画は、先日行われたU10カテゴリーの試合が、偶然大会側でFacebookにてLive中継が行われていたので、映像がありました。(撮影クオリティは・・・目を瞑ってください)

先日の動画について書いた撮影方法ができると、この映像ももっとよく撮れる!笑

今回はさっくりと攻撃のシーンを摘出して動画を制作しました!チームで攻撃の部分に対して現在時間を割いているのですが(チーム練習は週2回)、その中で、2人、3人でのユニットでのコンビネーションを磨いてきました。

トレーニングの段階では、相手がいない状況でのドリル形式でいくつかの攻撃パターンを知る(3人でのコンビネーションとして、ローテーション・スリーオンライン・レイオフを紹介しました)。次に3対1形式での攻撃トレーニングへ移行し、コンビネーションを用いた攻撃でのフィニッシュを伝えます。賢いもので、ここまでは1週間ほどですんなりと再現性のあるプレーが出来る様になります。ここからDFを1枚増やしての3対2に移行しますが移行しますが、ここも、数的優位ではあるのでそんなに苦戦はしません。留意点としては、個人の認知の能力に対してコーチングをする事で、仮にコンビネーションを使える条件が揃っていても、それぞれがその事を認知していないと実行できません。そんな時はフリーズしてこの時この視点で見ると、こういう状況が見つけられるというケーススタディを用いると、理解が深まりやすくなります。

ここから数的同位でのトレーニングに関しても、延長線上なので、そこまで問題は起きないのですが、私のチームで陥った問題が、攻撃側の人数を増やすと、数的優位でもコンビネーションができなくなるという現象です。理由は、4人、5人の中での3人の関係を見つけられないからです。ここでも、3人での状況で使った手法で、この時こんな状況になっているというのを伝えていくと、人数が増えて情報量が多くなった状況も対処できるようになりました。

そんなこんなで、2週間ほど3人でのコンビネーションに取り組んだ成果が今回の動画のようなシーンです。相手の方がフィジカル的には優位だったのですが、プレースピードの部分で優位性を生み出し、見事攻略する事が出来ました!

シーン毎の解説を・・・動画は以下より
https://twitter.com/i/status/1065134899508609030

シーン①左DFは縦パスを入れた後オーバーラップしカメラには写っていませんが、もう一つ奥にいる選手へのパスを狙い、スリーオンラインを利用しようとしていました。

シーン②動画冒頭にあるゲームモデルのネガトラの部分を実行し、失ったエリアで奪い返しカウンターへ移行。奪うのに関わった3人がそのまま斜めのスリーオンラインを形成し、間の選手を飛ばすパスを送るものの、マイナスに入ってしまい折り返せず。

シーン③右DFが作り直し再度ボールを受け、10番では無く一つ飛ばしてFWへ楔を打ち込むも、浮いてしまいFWが処理できなかったが、10番はフリーでオープンの状態を作れていた。

シーン④10番のパスが映せていないが10番は右SHへパスを出し、そのまま同サイドへ抜けるアクション。10が空けた位置に左SHが入ってきてフリーで受ける。左SHは1タッチで10へ(右SHが2タッチ程多くなってしまった為、10はゴールへの角度がない場所で受けることになった)。この、パスを出す、同サイドへ抜ける、中央の空いたスペースに別の選手が入りボールを受け、抜けた選手へのパスをローテーションとしてチームの用語で用いている。

シーン⑤横のスリーオンラインを形成し、ボールホルダーは中央を飛ばすパスをチョイス。25はフリーだったが、10は自らシュートを狙ったシーン

シーン⑥奪った瞬間に複数の選手がアクションを起こし、(冒頭ゲームモデルのポジトラの実行)見にくいですが縦パス→10への落としとなっています。

シーン⑦ここは、チェルシーのアザールとジルーの映像を見せて伝えた、ボールを中の選手がスルーするスリーオンライン!試合で出た時は、子どもってすごいなと感嘆しました・・・ 惜しくも折り返しを押し込めませんでしたが、トレーニングで行った事がしっかりと再現性を持ち、ピッチでの現象となっています。

シーン⑧縦のボールが映っていませんが、縦パスをFWがしっかりとMFへ落としシュートへ。

シーン⑨キーパーのスローイングから右SHへ。そこから横のスリーオンラインを用いて崩すも、最後はシュートまで行けず。

シーン⑩奪ったボールを縦パス(この時奥に飛ばしても面白かった、そしてダイレクトでFWのスペースを狙うも通らず(このシーンは縦パスを出した選手が最後オーバーラップも掛けてホルダーをサポートしている、連動性あるプレーでした)

シーン11 FWへ楔を打ち込み、FWがSHへ。ボールの質は悪かったが、それぞれが連動していた。

シーン12 横パスから逆SHの裏へのボールで3人が連動

シーン13 フリーキックのこぼれ球からスリーオンライン!10の動き出しは若干遅れた為、球際で競り合ったが、しっかりとスリーオンラインがゴールに繋がりました。

こんな感じで、映像からの振り返りをしております。本来であれば、課題のシーンも摘出し、修正をしていきます。この様に、しっかりと準備して臨めば、10歳以下の選手たちでも、試合の中で再現性のあるプレーを実行する事ができるのがお分りいただけるかと思います。

サポートして頂いた費用は、現地での練習・試合視察の費用に活用させていただきます!よろしくお願いします!