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初対面の人に愛想良くするにはどうしたらいいですか?

今日お話ししていたお客様に聞かれました

愛想良くするには!

簡単なようで、なかなか難しい質問ですね。笑

まずこの質問の心理から考えてみました
この質問の主語は
『これから社会人になるにあたり』ということ

初対面の人に、
気に入られるためには
可愛がられるためにはどうしたらいいか?と言う思いがあると思います

これは決して媚を売るとか、ゴマをするとか
そういったものとはまた別のものと考えています

お店をやっていても、接客をやっていても、工場で働いていた時も
この可愛がってもらう、気に入ってもらうと言うのはとても必要なスキルだと思います

気に入ってもらえれば
次回来店につながるお客様を増やしたいですし
期待を持ってもらいチャンスを与えてもらったり、
自分自身がスキルアップすることで
会社やお店のメリットになる。と考えれば

やっぱり可愛がってもらうに越したことはありません


アンタそもそも可愛がられるの?

あっしの可愛がられ?エピソードを2つほどご紹介
カメラ屋さんで勤めていた時の話です

小学6年生の少年が受験用の証明写真をお母さんと撮りに来てくれた時のこと
『どういうとこ受けるの?』『何が好きなの?』
などコミュニケーションをとりながらカメラが好きなことを知ったり。
お母さんとも『自慢の息子さんですね』(確か、倍率の高い学校を受験するとかだった)
なんてたわいもない会話をして、撮影を行いました

終わって帰る時に
「受かったら報告しにきてね、お兄ちゃんが撮ったんだから受かるよ」
なんて無責任にも程があるジョーダンを飛ばしたりしながら笑顔でバイバイした。

そんなことも忘れていた頃、その親子が来店し

『お兄さんの写真のおかげで
無事受かりました、ありがとうございます
写真部に入るので、
僕にカメラ売ってください!!』

とニッコニコのキラッキラの笑顔で僕を指名で来てくれたんですね。
めちゃくちゃ嬉しかったこと、今でも覚えています

多分カメラを買うにあたって、
<あのお兄さんから買いたい>

ということをその男の子から両親を説得してくれたんだろうなって読み取れたんですね、
もちろんご両親はついてきてくれていたんだけど、
その子の口から言ってくれたってことは、そういう背景もみることができて、それも嬉しかった。

これはこの子はもちろん、
あの人になら任せられるとお母さんにも思ってもらえたこと
そのたった5分前後の撮影の時間のコミュニケーションでそう思ってもらえたんだろうな、と思います。



2つ目は
高校生の息子さんとそのお父さんとの話
よく2人でご来店されては、カメラを見ていました
いつも買うわけではなかったのですがよく見にきてくれていました。

気になって話しかけたことから仲良くなり、高校生の男の子とそのお父さんとよく会話をしました

どういう撮影が好きなのか、使っている機材は何なのかなど

聞いていくとお父さんは昔から、うちのお店が好きで通ってくれていること
機材もうちで買ってくれていることを話してくれました


そんなこんなを繰り返しながら月日は流れ、
『このレンズ買う、売ってくれ』
と来店してくれ
それからも何か購入するときは僕宛にきてくれるようになりました

お客様は
『岡田くんの接客は、売らない接客だ
それがいい。
他の人は息子がお金にならないと思い、(お金を出すであろう)俺にばかり話しかけてくるんだよ
君は違ったね。』

という言葉をくれました。
これもとても心に残っているエピソード

息子さんを除け者にすることはなく、どちらかといえばその息子さんに比重を置きたくさん会話したことを覚えています

それがお父さんは嬉しかったんだろうな、
そう思うんです。




そんなことから

接客業を通して学んだ可愛がられ術を。

自分自身が、無意識に行なっていたことや先輩や上司に教えてもらったことを思い出して言語化してみます
大きく三つ


①興味関心を持つこと
もちろん初対面の人にいきなり興味を持つことは難しいんだけど、
分からないことを分からないと恥ずかしがらずにいうことでスタートすることも多いです

地元はどこなんですか?
なになにの、どこどこで

あまり詳しくないんですが、どういうところなんですか?
ここからどのくらいかかるんですか?

など
そんなことも知らないの!?を恐れるのではなく
知ったかぶりはせず素直に聞く

ことで、質問に繋がり、それが興味となります

相手は自分に興味を持ってくれている
と伝わると嬉しいものです
自分だってそうですよね

教えてもらったことは
すぐメモをして、すぐ調べる
も、よくやりましたし、よくやります

単純に聞いたことを忘れたくないし、自分の知らないことであれば知りたいという気持ちからなんですが
理解しようとしてくれる姿
はやっぱり自分がされても嬉しいです

大事なのは
理解が出来るか出来ないかという結果ではなく
理解しようと努めるその姿勢なんですよね


あ、あと
もし会うことを約束していたとして
事前情報をしることができるのであれば予習していく。
SNSやブログなどを見て
この人はこんな人なんだ、こういうことをしている人なんだ、こんな考えを持っているんだ
をリサーチしてから会う。
これは大人としては常識のような気もしますが、

実際やっぱり自分もされた時すごく嬉しかったし
そういう相手はたくさん質問も用意してくれていて、
話をする機会を増やしてくれるので
シンプルに気持ち良かったです

これは、その人から学んだことですね。


②話すのではなく聞く
これも、あらゆるところで耳にする言葉かもしれませんが、とにかく聞くことに徹する。
関係ある話から、関係ない話まで。

どこかのタイミングで相手のスイッチが入り
熱を込めて話してくれることを
深掘りしていく

自分が聞くことでダントツに多いのは
・それを始めたキッカケ、そう考えるようになったキッカケはなにか?

そこからは
なんで?どうして?のオンパレードです。笑

話してくれたことに共感し、相槌を打つ


伝えたいことや、買って欲しい商品は
聞いて聞いて、最後に出すだけで十分だったりします

つい、いいものだから、いい考えだから
と主張したり、話し過ぎたりしがちだけど
経験上、それはただの自己満足なんだな
と気付きました。


③損して得とれ
とにかく、最初は相手のメリットだけを考える
たとえ、自分になんの利益がなくても
相手に尽くす
相手が勝つ為には自分に何ができるか?

それだけを考える。


いつか、その行動や想いは
必ず巡り巡って自分を勝たせてくれる力になる
ということを知っておく。

こうやって言葉にすると
下心丸出しのように聞こえますが

ちょっとしたことでも、
自分のために考えてくれて、何か一つでも行動してくれて、時間やお金を使ってくれた
その気持ちはやっぱり嬉しい。


こうして考えると、
これも人並みの言葉だけど

自分がされたら嬉しいことを
一生懸命に相手にする

ということなんじゃないかと思います。



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