日本全国 観光列車の旅 第4回 黒部峡谷鉄道

おはこんばんちは、とうちゃんのすまーと・らじお
日本全国 観光列車の旅、第4回は黒部峡谷鉄道を紹介します。
黒部峡谷鉄道トロッコ電車【公式ページ】(kurotetu.co.jp)

これを収録している2023年11月、素敵なニュースが発表されました。今から紹介する黒部峡谷鉄道は2024年6月に黒部ダムまでの観光ルートが開通することが発表されたのです。その名も「黒部宇奈月キャニオンルート」。工事車両を活用したり、坑内温度40度のトンネルを抜けたりとアルペンルートよりアクティブなルートになっています。公式サイトのプロモーション映像がカッコいいので一度ご覧ください。
黒部宇奈月キャニオンルート【公式サイト】https://canyon-route.jp/

黒部峡谷は北アルプスの鷲羽岳(わしばだけ)に源を発する黒部川の上流から中流に切り立った深いV字型を形成する日本で一番深い峡谷になります。
その峡谷に沿うように走っているのが黒部峡谷鉄道です。元々は黒部川水系の発電所建設のための資材運搬用の鉄道として大正12年に施設された路線で4回の工事を経て現在の路線になってます。全長20.1キロ、期間によって停車する駅が異なりますが、5つの駅(宇奈月、黒薙、笹平、鐘釣、欅平)に停車します。アクセスするには富山地方鉄道で宇奈月温泉駅まで行き乗り換えになります。

走っているのはトロッコ列車で客車は開放感たっぷりの普通客車(オープン型)とリラックス客車(窓付き)の2種類が牽引されていて予約するときにどちらか選択することができます。リラックス客車は往復乗車料金のほかに追加料金が530円(2023/11現在)かかります。

欅平駅以遠については最初にお伝えた通り2024年6月からの運航になりますが、現在も「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」という形で一足先に体験することが可能です。(ただし2023年は11月13日で終了です)

駅周辺の観光スポットを紹介します。

宇奈月駅(うなづき)

始発地点の「宇奈月駅」の2階は黒部峡谷鉄道の歴史をパネル展示や映像で紹介しています。周辺には足湯やトロッコ電車が見下ろせる「やまびこ展望台」、黒部川にかかる「山彦橋」からは黒部川を渡るトロッコ列車を見ることができます。駅から黒部川沿いに宇奈月ダムまで散策できる「やまびこ遊歩道」があり、終点まで行くと「とちの湯」と呼ばれる日帰り温泉に入浴することができます。

黒薙駅(くろなぎ)

二つ目の駅は「黒薙駅」。ここでは黒薙川に沿って「黒薙遊歩道」があり、終点まで行くと黒部峡谷最古の温泉宿黒薙温泉があります。日帰り入浴もできるので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。黒薙駅から出立するとほどなく後曳橋(ごひきばし)を通りますが、高さ60m、長さが64mー。この橋の名前の由来ですが、かつて山にはいろうとした者があまりの谷の深さに後ろに引き下がったことから名付けられたということです。
黒薙温泉旅館 (https://www.kuronagi.jp/kuronagi/)

鐘釣駅(かねつり)

続いて「鐘釣駅」では駅近くに「鐘釣美山荘(かねつりみやまそう)」という宿泊施設があります。自慢の露天風呂で黒部川の渓流を眺めながら温泉が楽しめます。対岸には万年雪を見ることができ、運が良ければ野生のカモシカやニホンザルに出会うことができます。また、別途鐘釣温泉旅館もあり、近くの河原を掘ると温泉が湧き出てくるので即席の露天風呂をつくることができるそうです。

欅平駅(けやきだいら)

終点「欅平駅」では屋上が展望台になっていて黒部川とそこに架かる奥鐘橋を眺めることができます。この奥鐘橋は高さが34mある朱色の橋でその眺めは絶景です。歩いて20分のところに名剣温泉と呼ばれる秘湯があります。

各駅それぞれの景観があり、温泉旅館もあったりするので、都会の喧騒を離れてのんびり過ごすのに持って来いの場所かもしれませんね。

以上で第4回日本全国観光列車の旅、黒部峡谷鉄道の案内はこれにてお開きといたします。ご清聴ありがとうございました

Radiotalkにて配信中
https://radiotalk.jp/talk/1081329

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