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不倫はエモい 源氏物語と本居宣長

おはようございます、日曜の朝です
爽やかな日曜の朝のテーマじゃありませんね笑
「不倫」を正当化するつもりはありません
くれぐれも誤解されませんようにお願いしますでやんす!

江戸時代後期、契沖・賀茂真淵と本居宣長が国学で有名な三哲と言われています
ぼく、受験は日本史選択で年齢を重ねて短期記憶はヤバいのですが笑、当時に暗記していたことは妙に残っています

特に18歳のぼくに、本居宣長の「ものあわれ」は強烈に刺さりました

時代背景は1750年ごろ、徳川家斉(11代将軍)でいちばん長い将軍だったそうです
徳川幕府政権も安定しておりましたが、やはり武士社会
武士は戦う、強い存在であることが 武術でも精神的にも当たり前だったのでしょう

そんな中、本居宣長は儒教を学び「古事記」と「源氏物語」を研究し国学者として有名になったと聞きます
知らなかったのですが、本居宣長は医学も学んだそうです
医者と文学の繋がりは以前より興味があり、別に書きたいテーマです

「武士はくわねど爪楊枝」とか、強い存在で「あるべき」姿が当然とされる時代に
源氏物語で、光源氏が色恋に走り母親の死に涙し、母の桐壺に面影を見た若紫に今で言うロリコンで恋をし・・・

こんな源氏物語じゃ時代背景からすると、あり得ない男性像と評価されてはいなかったのでしょうね

ですが
本居宣長さんは、人は本能、感情や情念、思い、願い、欲望で生きるものであってそれを否定したり、心に閉じ込めるべきではない
言ってみれば、「もっと素直に生きようよ!」と主張したのでしょう
それを「もののあわれ」と著しました

時代の中では勇気のいる発言だったと想像します

ぼくは、右脳90%で考える志向があり損得や論理性に欠けるきらいがあります
この「もののあわれ」が先ほども書きましたが、刺さりました

最近の若い世代の言葉で「エモい」がありますよね
多分emotional(エモーショナル)を短くした単語と解釈しています
ぼくはこの「エモい」って好きです
Instagramでも「エモい」写真には即座にハートマークをタップしちゃいます

テーマに書いた「不倫」を正当化するつもりはありません

本居宣長さんの「もののあわれ」「正直に生きよう」って、もちろん他人に迷惑をかけたり不快にしたり、そもそも法律に触れたりはいけない事です

映画や昭和演歌、ドラマや小説
道ならぬ恋や、どうしようもない気持ちを表現しているから、無意識のうちに僕たちの胸に共鳴して、ベストセラーやロングランになっていると思いませんか?

「着ては貰えぬセーターを 寒さこらえて編んでます・・・」
「明日わたしは旅に出ます あなたの知らない人とふたりで・・・」
古い歌詞ばかりでごめんなさい

「別れる切れるは芸者の時に言う言葉・・・」泉鏡花さん
瀬戸内寂聴さんの過去の小説「花芯」
渡辺淳一さんの有名な「失楽園」

多分
「周囲の反対や障害もなく、楽しく平和に幸せに暮らしました」ちゃんちゃん!
ってストーリーや歌詞だったら面白くない笑


いたずらに自分の気持ち感情、情念を抑えつけてストレスフルに生きるのが
一回しかない人生で、自分らしいのかどうか

泣きたい時は泣き、怒る時はそう表現し、楽しい時は心の底から笑う
「喜怒哀楽」は、もっと正直に表現すれば、楽な人生になるんじゃないでしょうか

もう一度言います(3回目しつこい笑)
「不倫」を正当化するつもりはありません
それは理解してくださいね

人間の本質的な感情や、本能、他人への思いやりや、配慮・心配り、おもてなしする心
それをいちばん大事に、正直にしようって本居宣長さんは源氏物語からエモい部分を感じ取って勇気を持って著したんだと感動しました

正直に生きまひょ!
生きづらくならないから

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