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父からの推書、初のカポーティ

Hello, everyone. Thanks for visiting my note.

今日は英語には関係のないことを、しかもぼやっとした独り言を書いてみます。

今夜は⬇︎のイベントに参加します。


今は福岡サテライト会場の近くでお茶を飲みつつ、あと1時間、イベントの開始を待っています。


年末に実家へ帰った際、父から推薦書籍を何冊かもらってきたのだけど、その中に「ティファニーで朝食を」が入っていて、今日ようやく手をつけました。
初のカポーティ作品です。

ここへ来る前、祖母の見舞いに病院へ寄って、なかなか目覚めない祖母の枕元で表紙を開きました。
数ページ出だしを読んでから、パラパラとページをめくると、作品の終わりに一枚のレシートが挟まっていました。

おそらく、父のレシートでしょう。

CAFEE VELOCE シノアール

日付は2006年9月22日、13年前。
まだ我が家は神奈川にあって、父が早期退職する少し前のこと。

クッキーミックス 90円
ブレンドコーヒー 160円

時間は13:51:16。
昼休みの終わりに、作品を読み終えて、オフィスに戻るところだったのかもしれません。

レシートはそっと本に戻して、続きを読みながら祖母の様子をしばらく伺いますが、起きる気力が今日はないようなので、また来るねと言い残してそっと病室を出ます。

私たち家族には、そろそろ覚悟をする時期が近づいているのかもしれない

そんな思いとともにバスに乗り、作品の続きを読みながら、13年前の父のレシートを思い出します。

確か、会場の近くにもVeloceがあったはず。
バスの到着時間から開場までは1時間ほど。

私も同じ本を、同じくVeloceで、読もう。

父は銀座で
私は赤坂で
(アカサカと言っても東京ではなく福岡だけれど)

ブレンドコーヒーは今では200円
消費税は5%ではなく8%
クッキーミックスは販売していないけれど

父が過ごしたかもしれない時間をこっそりと真似てみる。

父の本と、先ほど握った祖母の手と、色んなものがあい混じって、初めてのカポーティになかなか集中できない、そんな 今 です。


Thanks for reading to the end.

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