眩耀夜行を語りたい


今をときめく蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ、スリーズブーケのこと好き好きクラブの皆さ〜ん?
フラワー!!!!

異次元フェスでホリホリことHoliday∞Holiday
が披露され、ラブライバー及びアイマスPに強い衝撃を与えてから早くも半年が経ちました。

かくいう私も異次元フェスで感化され、この半年の間で立派な泥へと成長。
夜な夜な「スリーズブーケ ○○(曲名やイラスト投稿サイト等)」と検索する日々を送っております。

万人が覚えやすいフレーズ・キャッチーなメロディを持つホリホリは至る所で語り尽くされているにも関わらず、異次元フェスで披露されたもう一曲、『眩耀夜行』はホリホリほどは注目されておりません。

私の大好きが詰まった曲なのに!!!?!!?!

先人たちの素晴らしき解説に酔いしれスリブ生活に浸りたいのに、フォーエバーナンバーワン眩耀夜行について語られている記事が少なく心が飢餓状態なわたくし。

じゃあ自分で語れよ!!!!!!!

そうか、オタクってやつは足りないものを自分で作り出す生き物だったよな…。
ついにきたか…。"創"ってやるよ…。オタク語りをよ…。
待ってろスリブオタク私。私を満足させる記事を書いてやらぁ。(できらぁ!)






眩耀夜行。

眩耀
読み方:げんよう
[名](スル)まばゆいばかりに光りかがやくこと。まぶしくて目がくらむこと。また、目をくらますこと。「人の目を—する」
(デジタル大辞典より)

夜行
読み方:やこう
[名](スル)
夜間出歩くこと。また、夜、活動すること。やぎょう。「百鬼—」「—動物
2 「夜行列車」の略。
3 夜、警戒のために歩いてまわること。
「—し、細殿などに入り臥したる」〈三一二〉
(デジタル大辞典より)

眩耀夜行を辞典通りに読むと、
まばゆい光が輝く夜に出歩くこと
となるのでしょうか。

MVの中では花火の演出がありましたね。
103期7月度FES×LIVEにて、「七夕をイメージしている」との発言もありました。
シチュエーション的には花火や星などのまばゆい光がキラキラ輝く夏の夜。素敵ですね。

夏祭りだったり、七夕だったり、ジャケット絵のモチーフになっている友禅とうろう流しだったり、この辺りは聞き手の想像に任されているのではないでしょうか?

ふわっと曖昧ですが、上記のシチュエーションで解説していきます。
(ちなみに私は花火大会を当てはめて妄想するのが好きです。)

それでは歌詞の流れに沿って考察を進めていきます。




「もっといけるよ」跳ねてゆく声
小さな影が水切りをしてる
「ねえ私たちも」君が笑った
大袈裟だけど流れ星みたいだな


前半2行は花帆ちゃん、後半2行は梢先輩パートです。
ちなみにこの曲、パート分けに意味を持たせた歌だと思っております。この曲の登場人物は2人。明らかにその2人の役を花帆ちゃん・梢先輩とで分けています。

仮に登場人物名を花帆ちゃん、梢先輩にしておきましょう
これはもう花帆ちゃんと梢先輩です。

子供達が川沿い(のちの歌詞で川沿いという単語が出てくる)で水切りをしているのを見つけた花帆ちゃん。「ねぇ私たちも」と梢先輩に水切りをしようと冗談めかして誘っているのでしょう。
お祭りの熱気に浮かされて、いつもより声も弾んでいる花帆ちゃん。
そんな花帆ちゃんを見て、梢先輩は趣味である天体観測になぞらえて流れ星のように綺麗と心に秘めるのです。
流れ星のように一瞬の強いきらめきを花帆ちゃんに感じて。


水面を駆ける光の波紋
銀河に石を散りばめた夜に願い事を
今夜叶えようよ


水切りをする子供たち、そして満点の星空の風景を、美しい日本語で表現されています。
美しすぎるだろ!!!!!!!!!!!

光の波紋 とあるとおり、おそらく1番Bメロ時点で明かり(花火や星空や灯篭)があると解釈しております。
このきれいな夜に願い事をして、その願い事を、今夜叶えようよ(花帆歌唱パート)と花帆が梢に笑いかけているのです。

先人の考察で気付いたのですが、この歌はカギカッコのついた歌詞は4箇所しかありません。
「もっといけるよ」
「ねえ私たちも」
「時間を止めてよ」
「きれいな夜だね」
おそらくこの4つ以外は言葉にしていないのではないでしょうか。

ですので、この花帆パートの
今夜叶えようよ
についても、花帆ちゃんから梢先輩に直接的に語りかけているわけではないと考察しています。


ここじゃないどこかへ
まだ誰も知らない場所まで
街中が空を余所見する間に
このまま遠くへ
川沿い下って行けるとこまで
固く繋いだこの手はもう
離さない
怖く… (怖く…)
ないよ… (ないよ…)
暗闇だって
君とならこんなに眩しい


ここじゃないどこか=まだ誰も知らない場所。
おそらく「ここ」とはお祭り会場であって、花帆ちゃん・梢先輩が生活する地域であって。
「まだ誰も知らない場所」は、2人だけの世界なのではないでしょうか。
誰も私たちのことを見つけない、私たちだけしか知らない場所へ。
禁断の恋の匂いがプンプンしますね…。大好物です。

街中が空を余所見する間に。
周りは花火や星空などを楽しんでいる中、彼女たちは空も見ずに互いを見つめているのでしょう。流れ星のよう美しいと感じながら。
お祭りの人混みの中、暗い川沿い(川沿いって街灯が少なくて暗いですよね!?)を人に見つからないように駆けていく。
それも、手と手を固く結んで。

エモーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!
エモすぎる日本の夏なんだがーーーーーー!!!!!!?!?!?!?!?

歌詞表記が、「怖くないよ」ではなく、「怖く…ないよ…」なのも私の妄想をかき立てます。
川沿い(暗いヨ!)を下るなか、お互い無言で互いの手の熱だけが伝わっているんです。
怖くない? と手をぎゅっと握り締めると、
怖くないよ と握り返してくる。
そんな2人の情景が目に浮かぶようです。

この川沿いの暗闇だって、繋いだ手から伝わるあなたの熱があればこんなにも眩しい。

ってコト…!?!?
エモーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!

そして禁断の恋の行方は、険しく苦難の多いものになるでしょう。
そう、この2人の行く末も暗闇なのです。
どんな暗闇が待っていても、あなた(光)がいれば幸せ。
純愛。これぞ、純愛…!!!!!!!!



どんな感情もどんな場面も

全部並べて一つの星座にしよう


なぁ………。星座て…………なぁ……………。

星座って私たち人間が死んでも残るじゃん……空見上げたらいつでも見れるじゃん……。
私たちのことを永遠にしようってことですよね………。いつでも2人を思い返せるように……ってことですよね……???
なんだよそれ……。
しかも、2人だけが分かる星座にしようってことだと思うんですよね…。
永遠なのに2人だけしか知らない、この2人がいなくなると誰も認識できなくなるもの。
あまりにも美しすぎてもう言葉が出てきません。


望遠鏡を覗かなくても
大事なものは
見えている 君に
出会った日から

梢先輩の趣味である天体観測。
音楽家の家に生まれた梢先輩は、やはり音楽家になることを期待されているのではないでしょうか?
他に兄弟がいる描写もないですし、梢先輩はきっと音楽の世界で名を残すことを強く強く望まれているのだと思います。
その梢先輩の音楽以外の趣味(しかも音を必要としないもの)、それが天体観測。
そんな重圧を抱えていたら、そりゃ少し逃げたくもなりますよね。真面目な彼女は大きく道を逸れた趣味に走ることはできず、友達と共有できる趣味を作ることもせず、1人自然と向き合う趣味を選んだのも納得です。
そんな梢先輩の大事な趣味(=望遠鏡)を介さなくても、もう大事なもの(花帆ちゃん)は見えているのです。
まるで趣味さえも捨てられるほど花帆ちゃんのことを愛しているようにも感じてしまいます…。愛が重い…!サイコー!

君に出会った日から
上記は2人パート。これお互いに出会った日から運命を感じていたってことですかね?
オイオイオイ、どこまでオタクを喜ばせれば気が済むんですか??????


伝えていいよね
見送るだけじゃ届かない
夢に浮かべた言の葉の船
「時間を止めてよ」
神様にも笑われちゃいそうな
声に変わって君を
困らせそうだ

考察とは違うのですが、夢に浮かべた言の葉の船って日本語、あまりに美しすぎませんか?
この歌詞、梢先輩が作詞したのでしょうか?雅やかな梢先輩が作詞したと簡単に推測できてしまう雅やかな歌詞。蓮ノ空の作品としての完成度の高さが見て取れます。

さて、この言の葉の船にはたくさんの言えない言葉が載っているのでしょう。
先ほども言ったとおり、この歌詞のカギカッコ以外は言葉として発していないのです。
飲み込んだ言葉が多すぎる…!!!
その飲み込んだ言葉たちは、言の葉の船に乗って流れていってしまうのでしょう。
たくさんの言の葉の船を見送ってきた2人ですが、この関係性をさらに発展させようとしているのか?言葉にして伝えたい、見送るだけじゃ相手に届かない!と思うようになるのです。

そしてようやく絞り出した言葉が、
「時間を止めてよ」。

いじらしいーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しかも神様にも笑われてしまいそうな声なんですよね…。この暗闇の中でですよ…。
うい様みたいに小さなお声なのかな…?それとも震えた声なのかな?聞き手に委ねていますね。明確な答えを出さないのは、2人だけの思い出(星座)にしたいからというのもあるかもしれません。
この思いが声に変わってしまった、ということは意図せず漏れてしまった言葉なのもエモエモ散らかしてます。

君を困らせそうだ
と歌うのは梢先輩。この関係性を進めることを強く怖がっているのは梢先輩なのでしょう。
先を走って手を引いているのは花帆ちゃんなんだろうなと想像ができてしまいますよね。

怖がって関係を進められない梢先輩の願いを、花帆ちゃんが叶えようと決意している歌と思うとエモすぎて鼻血が止まりません。


いつもより賑わっている橋の上
背中向けて静寂の方へと走る
息を切る鼓動と足音 今はそれだけ
滲む… (滲む…)
汗を… (汗を…)
拭うのも忘れて
走り続けてゆく


お祭りで人で賑わう橋、その下の川沿いを花帆ちゃんと梢先輩は駆けていきます。
2人だけの静かな場所へ向かって、賑わう声も聞こえないほど夢中に走る2人。

滲む…汗を…
という表記は、2人が走り息が上がっている様子を想像させます。

息も上がって、賑わう声も聞こえなくて、夏の夜のジトっとした汗を拭うのも忘れて、2人は2人だけの世界に没頭しているのです。
そしてそんな夜を、花帆ちゃんがこう呟きます。


「きれいな夜だね」


エモーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ここじゃないどこかへ
まだ誰も知らない場所まで
街中が空を余所見する間に
このまま遠くへ
川沿い下って行けるとこまで
固く繋いだこの手はもう
離さない
怖く… (怖く…)
ないよ… (ないよ…)
暗闇だって
君とならこんなに眩しい
ずっと…
(ずっと…)
忘れないで


そして歌は落ちサビへ。
ここじゃないどこかへ、と再度願うかのように1番サビを繰り返します。
違うのは花帆ちゃんの 離さない ですね。1番よりもより生身の叫びに近い歌い方になっています。

きれいな夜を2人で共有し、2人の想いはさらに強く固くなったのでしょう。
何があっても、この手は離さない。
2人で生きていく覚悟を決めたように思えます。

この落ちサビでの 怖く…ないよ… ですが、1番よりも2人の表情が柔らかく、でも決意を固くしているような表情になっていると感じました。

でもこの道の先は暗闇なのです。
何があるかは分かりません。片方がこの道を諦め、1人になるかもしれません。
梢先輩は関係性を進めることを怖がっていましたが、決意を固めた花帆ちゃんは梢先輩が心変わりすることを恐れているのではないでしょうか。
そんな怖さを表すかのように、この夜のことを ずっと忘れないで と歌うのです。

そして2人の駆けていく足跡のようはピアノのあと、突然ブツっと曲は終わります。
花帆ちゃんと梢先輩は、真に2人だけの世界に辿り着けたのでしょう。
そこには視聴者は立ち入ることができないのです。



終わりに。
人生初の考察記事を書いてみた。
曖昧に捉えていた解釈がクリアに見えた。
さらにエモみが増し、スリブのことがもっともっと好きになった。
この記事で眩耀夜行を好きになってくれる人が1人でも増えたら、それはとっても嬉しいなって。

それでは!フラワー!!!!

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