1. 人間合格
作詞 作曲 ヒジカタナオト 編曲 ドラマチックアラスカ

僕ら見えないものに振り回されて
こんなに脆くて
意外に呆気なくて

大事なものたちから順番に
「遊び」と謂われて
ひとときに壊れて

悪かったことより良かったこと
冷たいものよりもあたたかいもの
抱えて僕ら生きていく

ああ
喜びも悲しみも優しさも身勝手も
全部でにんげんだ
ひとつひとつがあなたなんだ

放たれた言葉は
少しずつ育ってく
すなわちにんげんだ
ひとりひとりを信じたいと思った

僕ら見えない音に命救われて
こんなに尊くて
代わりなんてなくて

続けていたから見えてきたもの
負けていたからこそうたえた歌が
ここに1つ残ってるから

ああ
喜びも悲しみも優しさも身勝手も
全部でにんげんだ
ひとつひとつがあなたなんだ

放たれた言葉は
少しずつ育ってく
すなわちにんげんだ
ひとりひとりを信じたいと思った

誰だって
忘れるし
朝の陽は
眩しいな

それでいい
それがいい
僕らは人間だから

ああ
喜びも悲しみも優しさも身勝手も
全部で人間だ
せめて僕は 認めたい
抱きしめたい

ああ
感情が心臓が拍動が
止まらない
僕らはにんげんだ
みんなみんな生きてるんだ

赤い血がこの夜が僕たちを巡ってく
僕らはにんげんだ
死ぬまでは生きていたいと思った

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曲自体はコロナ禍以前に出来上がっていて、ライブでもたくさん演奏していた曲ではあるのですが、今こそ歌いたいテーマ だったので少し歌詞をアップデートして今作に収録することにしました。
全人類全肯定ソング。喜怒哀楽の全てが人間の感情なのだから、もう少しみんなで仲良くできないのかな、という気持ちを込めました。

僕は、言葉を生業にしているからかもしれないけれど、その人が扱う言葉というものがその人を形作る大事な要素だと思っています。言葉が人間を象徴する。そして、誰かが放った言葉は決して消えることなく、良い言葉も悪い言葉も、少しずつ育って大きくなっていく。

偉い人の言葉一つで昨日までよかったものは次の日にはダメなものへ。顔も名前も 知らない人の中傷が、誰かの命を奪ってしまったり。
でも一方で CD をリリースすることをお知らせしただけで届く「ありがとう」という言葉や、レーベルツアーでもらった「よかったです」。

言葉には傷つけられても、助けてもらったりもしました。言葉を扱う僕はなおさら、言葉の強さ、大切さをしっかりと胸に刻んで、関わってくれる人に寄り添いたいなと思っています。