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旅の話:うどん県で猫に会う

旅行の話です。週末を使って、香川を旅しました。目的はうどんと猫です。写真ばかりですが、旅行をご検討の方のイメージ作りになれば幸いです。

岡山から瀬戸大橋を渡って坂出へ

香川までは空路で入りました。あいにく土曜日の羽田発高松行きは全て満席のため、高松までのアクセスが簡単そうな岡山から入りました。岡山空港は山間にあり、岡山駅までは空港バスで30分ほどです。空港バスは複数台で一団をなすので、満員で乗れないリスクはほぼありません

岡山駅からはJR瀬戸大橋線で移動します。おすすめは快速マリンライナーの先頭車の一番前の席です。中でも「1C・1D」、運転士さんの後ろが良い方は「1A・1B」になります。乗車券のほかにお一人1,000円のグリーン料金が必要です。JR西日本のカードをもっている人は半額以下の470円です。座席はJR西日本のウェブサイト「e5489」で指定予約できます。何が良いかと言えば、瀬戸の島々を眺めながら瀬戸大橋を突っ切れる体験です。

1C・1Dからの眺め(筆者撮影)

讃岐うどん:行列しても回転速い

香川と言えば、うどん県です。美味しいお店は行列も長いですが、回転が速いので何時間も並ぶことはありませんでした。土曜日の昼食は坂出の「日の出製麺所」さん、おやつは高松のセルフ名店「ゴッドハンド」さん、夕食はカレーうどんの「鶴丸」さん、日曜の朝食は行列店「うどんバカ一代」さん、夕食はおでんも美味しい「うどん棒」さんで頂きました。
車があれば香川に散らばる名店訪問もできますが、電車で行ける範囲でも十分美味しい店はあります。さすがにうどん店の層が厚いです。

坂出の「日の出製麺所」さん。昼11:30-12:30だけ営業しています。店内は活気があります
「うどんバカ一代」さんの、釜バターうどん。バターを熱で溶かし、卵といただきます
「うどん棒」さんはおでんと揚げ物も美味しい

青島ではない猫島・男木島

猫島と言いますと愛媛県の青島が有名ですが、高松にほど近い男木島(おぎじま)も少し猫が居ます。男木島にはフェリーで行き、所要時間は片道40分です。晴れた日のフェリーからの眺めはとてもよいです。小さな島々が青い海に浮かぶ様子に、カリブ海やフィジーを思い起こしました。

高松港からは小豆島などへのフェリーが出ています。チケットは手で売っており、行列します
カリブ海やフィジー離島のクルーズではこのような風景を随所で見ます

男木島は、海から山までの斜面沿いに住宅が密集しています。その姿は、地中海沿岸の村々のようです。が、廃墟になってしまっているところも見られます。ここがちゃんと旅館やコテージなどで整備されれば、フランス・コートダジュールの鷹巣村や、ギリシャ・サントリーニ島のようになるポテンシャルもありそうな気もしました。

細い坂道からの眺め
土倉(左)が廃墟化しています。両側の壁を花で飾れば南仏風?
門構えしかありませんが、相当の邸宅だったと思われます

猫の居場所

男木島は青島のように多数の猫が集まって来る感じではなく、島の中でばらばらと、自然に暮らしている印象です。どちらかというと港に近い方が多いです。島にお住まいの方のお話では「この島の猫は外から来た人には懐っこいけど、住民は猫の糞などに困って追い払うので、島民の顔を見るとすぐ逃げる」と仰っていました。猫島なりのご苦労がおありであることが窺え、旅行者としてご迷惑をおかけしてはいけないと改めて感じました。

山の上にある豊玉姫神社にて
兄弟?お友達?
じっとこちらを見ています
港の建物の裏で
時間がゆっくり流れます
みな人懐っこく、カイカイし放題です

男木島をはじめ、瀬戸内海諸島ではアーティストの方々と組んだ街おこしがされているそうです。そこかしこにオブジェや洒落たデザインの建物があり、男木島では旧家の中で展示会を開催していました。高松もイサム・ノグチがアトリエを構えていたからか、芸術をキーワードにした街づくりをしているようです。「瀬戸内国際芸術祭」を核にネットワーク化を図ろうとする印象は受けました。
インバウンド観光客は、台湾からいらしたと思われる方々にはお会いしましたが、北海道や本州、九州の観光地に比べると多くは無さそうです。クルーズツアーを工夫し(英語ウェブサイトの充実が必須)、滞在者のためのインフラを整えるとまだまだ伸びしろがあると思える瀬戸内海でした。

男木島の港にて


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