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iPadとハードウェアキーボード雑感

2023年の年の瀬です

年の瀬というのは12月の後半以降の時期を指します。なぜ「瀬」というかというと,時間の流れを川や水の流れにたとえ,年末は慌ただしく時間が過ぎていくという意味を表したもののようです。

仕事納めも終わり,形だけでも大掃除をしておこうと思い立ち,その途中で現実逃避的にnoteを書いていると,いつもとはちょっと違う視点でキーボードについて思うことがありました。
そこで,今年最後の備忘録になるかどうかはまだわかりませんが,ひとまずここに書いておこうと思います。

今,私はiPad ProにMX Keys Miniという外部キーボードをBluetooth接続(以下BT接続と略)して書いています。
BT接続なので,Apple Pencilの互換ペンを使うようなとき,Bluetoothをオフにするとキーボードとの接続が切れてしまうという致命的な欠点がありますが,それ以外はBluetoothを装備したデバイスであれば,大体のものに接続して文字入力ができます。

手元にiPhoneしかない場合はiPhoneとBT接続してスマホの小さな画面にもキーボードを使って文字入力ができたりもします。
また,BT接続されていれば,ロックされているiPhoneのパスコードをキーボードから入力してロック解除することもできます。

さらに,ただ接続するだけなく,「ハードウェアキーボード」として設定すれば(これはiPadOSなどの[設定]アプリの[一般]ー[キーボード]から行います),「Caps Lockの使用」や「自動句読点」,「スマート句読点」など,キーボードから文字入力するときにちょっと便利になるかもしれない機能が利用できるようになります。

句読点が一発で入力される快感

noteは横書きなので,今私は句読点に「,」が自動的に入力されるように設定したところです。設定しないといちいち句読点のキーを押した後,表示される変換候補の中から「、」でなく「,」を選択しなければなりませんでした。
これは冬休みになってきちんと机に向かって外部キーボードを使ってタイプする機会が減り,その代わり適当な場所でiPadからタイプすることが増えたことが理由です。

適当な場所でタイプする場合は,当然外部キーボードでなく,画面に表示されるソフトウェアキーボードを使うことになるので,デフォルトの設定のまま利用することになります。その結果,句読点などの設定がちょっと適当になっていたのです。

ところが,慣れとは怖いもので,ここしばらく適当にiPadを使っているうちに,変換候補の中から「、」でなく「,」を選択するようになっていて,久しぶりにタイプして一発で「,」が入力されるとちょっと快適に思えました。iPadの文字入力はそんなところがあります。

昔,パソコンが登場したとき,私たち古参の利用者はまずキーボードの練習をしました。タイプができないとパソコンを効率よく使うことができなかったからです。それが変わってきたのはマウスを使ってメニューからコマンドを選択することで使えるようになった頃からでした。

おかげで私たちは見様見真似でパソコンを利用できるようになりました。それでも「パソコン使えますか?」と尋ねられて「はい,使えます」と応えられるのは快感だったわけです。

その後,スマホやiPadが登場すると,マウスやキーボードを使わずに指で画面にタッチして利用できるようになりました。

よーく考えようホームポジションは大事だよ

今では「キーボードの練習って必要?」「ホームポジションって何?」という人でも,スマホやiPadであれば,前述の冬休みの私のように適当にタイプもできますし,ネットを利用することもできます。

さて,ここで何をいいたかったというと,スマホやiPadを使いこなすには慣れという要素はとても大きいのですが,必ずしも慣れた使い方が効率が良いとは限らないということです。

効率が良いというのは,自分が望む結果が即座に得られるということです。句読点キーを押したときに「,」または「、」が一発で入力されることなのだなぁと思いました。そのためには,やはりホームポジションに指が配置できてタッチタイプで文字入力ができると快適だなぁ,とこの年の瀬にそう思ったわけです。

というよりも,この文章は「iPadは手軽で便利だけど,文章を書くなど明確に目的が決まっているときはあまり効率が良くないかもしれない」と思ってを書き始めました。

その発端は,適当にソフトウェアキーボードで文字を入力するよりも外部キーボードを使って,背筋を伸ばして書く方が文書を作成するには効率的かもという当たり前の思いでした。

それでも,冬休みだから適当な場所で適当に書き始められるiPadは素敵だな,とも思いました。背筋を伸ばして机に向かって書くのならiPadでなくて,ノートPCの方が良いだろうし,とも思いました。

そういえば,私がiPadを使い始めたのは,そんな生活の中に浸透するiPadにノートPCにはない将来性を感じたからでした。

キーボードについていろいろ考えさせてくれるiPad

iPadを使っているうちに,キーボードの便利さがより良くわかるようになりました。キーボードは言葉や文字を得た人類が次の段階に進むべくして発明したものなのです。それならば,iPadを持ち歩いて使うときには,クラムシェル型のキーボードカバーが最適な選択だとも思いました。

でも,それは他所行きの場合の話で,家ではリラックスして適当にiPadの画面で文字入力できるのも得難い体験だと思います。必要に応じて,作業の効率を高めたいときにはBT接続で外部キーボードを使えば良いというわけです。

ここでさらに家の中での話をすると,外で使ってちょっと汚れたクラムシェル型のキーボードカバーは家の中では外しておきたいので,やはり家用にBT接続で使える外部キーボードがあると便利です。

でも,大掃除の最中,机の上を掃除するときはiPad・外部キーボードをまとめて移動しなければならなくなります。BT接続で配線の手間は省けているけど,複数のデバイスを移動するのは手間。

やはり,家でも持ち運ぶにはクラムシェル型のキーボードカバーが便利なのかしら。でも,大掃除は年に1回だし。家でクラムシェル型を装着して使うのなら,いっそのことMacBookの方が良くないのか,などなど。

年の瀬の大掃除の最中で,そんな個人的な良しなしことを,iPadに向かってそこはかとなく書いていたのですが,やはりあやしうこそものぐるほしけれ,でした。

良いお年を。そして,

謹賀新年🎍あけましておめでとうございます。

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