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ヒカルさんと宮迫さんの動画を見て改めて動画の面白さを再確認した話

皆さんはこちらの動画を見たことがありますか?

人気YouTuberのヒカルさんと元雨上がり決死隊の宮迫さんの、二人がお金を出してプロデュースした高級焼肉屋「牛宮城」のお披露目を兼ねた試食会の様子を映した動画です。

内容が内容だったために、ニュースでも取り上げられ、ちょっとした炎上騒動になっていました。

再生回数は、380万回(10月13日現在)を超えており、注目度の高さがうかがえます。

こんな書き方をしてしまうと勘違いされてしまう人もいるかもしれませんが。

今回の記事は、いったい誰が悪いのか、二人の責任についてなど、動画の内容についてどうこう言うものではありません。(そういうものに興味がある人はそういった動画や記事をご覧ください)

この動画をきっかけにYouTube、つまり動画の面白さを再確認したことを書いていきます。

実は、私もこの動画を何回も見させてもらいました。(本当に何十回も)

別に考察したいとか、アンチとかいうのではありません。なんだか無性にこの動画を見たくなってしまう。今まではこんなことありませんでした。2時間近くなる動画を何十回もフルで見るなんて。(いったいどうして)

そこでふと思ったのです。

なぜこんなに何回もリピートしてしまうのか。その理由を考察してみようと。

私が考察してわかった理由はこの3つです。

①これがリアルガチ。テレビとは違う動画の魅力

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動画が始まったばかりのころは、すごくいい雰囲気で皆さんの顔も晴れやかです。ところが40分を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなってきます。

出てくる全ての料理があまりに低いクオリティだからです。

黒く変色した肉、湿気った韓国のり、雑な盛り付け、センスのかけらもないサラダなど上げたらキリがありません。

どれもお客様に出せる状態のものではなく、空気がどんどん重たくなっていきます。

ここにこの動画の最大の魅力があります。

とにかくリアルでガチ!

考えてみてください。自分達がお金を出して、これからオープンさせようとしている、お店のダメなところをここまで正直に公開するってそう簡単にできることではありません。

誰でも自分の失敗は隠したくなるものです。ましてや飲食ビジネスなんてイメージが命。世間から一度でもバツをつけられたら、そう簡単に取り返せるものではありません。

それを包み隠さず全て公開してくれるから、見ているこっちはどんどん引き込まれていきます。(次はどんなダメな料理が来るんだろうと期待しちゃいました)

試食しているヒカルさんや宮迫さん、他の方の意見もリアルです。

美味しいものは美味しい!まずいものはまずい!

とにかく明快で嘘がなく、見ているこっちが気持ちよくなってきます。(多少はごまかしてもいいのではと逆に心配になります)

私が見ていく中で、特に目を引いたのは、宮迫さんです。

初めはテンションの高かった宮迫さんも料理が出てくるたびに、口数が少なるなり、表情が曇ってきます。数々のバラエティ番組で大爆笑をとり、高い演技力で知られている宮迫さんのガチの表情は必見です。

ありのままを全て公開していますが、これがテレビだったらどうでしょうか。

おそらくタレントが「美味しい!すごい!」を連発し、照明をガンガンあて、キレイに作られた料理をこれ見よがしに並べ、いかにこの焼肉屋が素晴らしいかを演出するでしょう。

それが全部悪いとは思いませんが、今の時代に合っているのかというと、正直疑問です。(知識のある人が見ればすぐにわかってしまいますからね)

②「動画はなまもの」

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「動画はなまものだから」

これは動画の中のヒカルさんの言葉で、非常に印象に残っているフレーズです。まさにこの動画の魅力を、端的にわかりやすく表している言葉です。

「なまもの」の意味を辞書で引くと

【焼いたり、煮たりしていない、なまのもの】と書いてあります。

映像を下手に加工したり編集したりせず、そのまま見せ、視聴者に楽しんでもらう。これが動画とテレビ番組の最大の違いであり、ここまで人々に受け入れられた理由ではないでしょうか。

原点回帰と温故知新。

動画の魅力を再発見し、長年培われたテレビ番組のノウハウから新しい動画の可能性を知ることになりました。

➂失敗が物語になる

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この動画が公開された後こんな声が多く上がりました。

「あれは演出なのではないか」

正直に言うと初めは僕も疑いました。やらせなのではないかと。しかし何度も見ている間に、これはガチだなと確信しました。

そしてこの失敗があったからこそ、次の成功につながります。

何ヶ月、何年かかるのかわかりませんが

「あの時こんなにダメだった牛宮城が復活しました」

という動画が公開されれば、今以上の話題になることは間違いありません。

この失敗のストーリーがあるからこそ、次にあるであろう成功のストーリーが輝きます。

これが成功のストーリーだけではダメです。失敗という土台があり、それを世間が認知しているからこそ、次の成功がとんでもなく大きな力を発揮するのです。

失敗=「恥ずかしい。隠すもの」

から今後は

失敗=「誇らしい。堂々と見せるもの」

に変わっていくのではないでしょうか。

私も自分の失敗をnoteで公開しています。

ネットが普及しありとあらゆる情報に即座にアクセスできるようになった現代だからこそ、失敗でさえも自信を持って他者に見せることで、注目を集め成功への足掛かりにすることができるのです。

④これからも「牛宮城」に注目していきます

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この動画が公開された後、宮迫さんも自身のYouTubeチャンネルにて、謝罪動画を公開し「責任は全て自分にある」とおっしゃっていました。

その後ヒカルさんも自身のチャンネル内で、牛宮城の件を説明させていました。

お二人の話では「修復に取り組んでいるが、かなり時間がかかる。もしかすると撤退もありうる」ということでした。

どういった結末を迎えるのか見当もつきませんが、これからも「牛宮城」のファンとして動向を見守っていきたいと考えています。

この記事を読んで興味をもたれた人がいましたら、ぜひ動画をチェックしてみてください。


小説家である私、川井利彦は、現在毎日一話ずつ新作小説を公開しています。

良かったら読んでみてください。


ではまた。小説家の川井利彦でした。


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