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Sónar Barcelona 2018 / ソナーに行った話

2018年ももうすぐ終わりなのでまとめ的なものは年内に済ませておかないと。

今年は先月のエアウェイブスの他にも“ロラパルーザ”@ベルリンや“フジロック”も行きましたが、6月に行ったソナーバルセロナは今年のフェスハイライトだったかなぁと思います。ということでその時のことを覚えている限り書いていこうと思います。

このフェスについて

ソナー バルセロナ / Sónar Barcelona

エレクトロニックミュージックとメディアアートが一体となった、ミュージック&アートフェスティバル。世界各地で行われているソナーの名を冠するイベントの大元です。場所はバルセロナ市内の2箇所の大型イベント施設を使って行われます。イベントの形として面白いのは昼の部と夜の部が別会場で行われるということ。通し券もありますし、昼、夜どちらかのチケットだけ購入することも可能です。

開催時期
2018年6月14-16日(例年6月中間の3日間)

追記:19年は7月(18,19,20)に開催されるようです。

フェスの歴史
1994年バルセロナから始まったこのフェスティバルのキャッチコピーは“最先端音楽とマルチメディアアートの祭典”でした。エレクトロニックミュージクフェスティバルというカテゴリにおいて、長い歴史を持つソナーは、常に最先端の音楽とテクノロジーを楽しむフェスティバルとして、他のフェスティバルをリードし続けてきました。そのブランド価値は今や多くの音楽フェスの中でも独自の立ち位置を確立しています。

創設者の一人Ricard Roblesはインタビュー(サイトはスペイン語)で創設に当たってバルセロナの街にビーチとパエリア以外で訪れてもらうにはどうすればいいかを考えたと語っています。バルセロナでの開催が成功したことにより、ソナーは現在までに東京やメキシコシティ、レイキャビークなど世界の各地で開催されるような、国際的なイベントに広がりました。

奇しくもソナーはバルセロナで開催されてから2018年で25周年目。個人的にもエアウェイブスの20周年といい、2つもアニバーサリーイヤーに当たり今年はラッキーでした。

音楽ジャンル
エレクトロ、ダンスミュージック、ヒップホップ、ロック少々
どのジャンルでも理念としての先進的、実験的といったテーマが含まれてると思います。

チケット購入
オフィシャルサイトで購入、ちなみにフルパス(昼夜全日程入れる)購入額は 195.00€ でした。2019年のパスは18年12月の価格で 170€ なので早割だと思われます。


*18年は Alva Noto & Ryuichi Sakamoto のスペシャルコンサートが17日に行われました。スケジュール的にはソナーに組み込まれていましたが、これは完全に別料金、別会場でした(指定席 40€ で購入)。

現地到着から会場周辺まで

世界有数の観光都市であるバルセロナですし、ガイドブックも山ほどあるので、この街に関しての詳細は特にここでは省略します。

日本からバルセロナまでは乗り継ぎになります。直行便がないのが意外ですが、とりあえず空港に着いたら、市内までは鉄道でサンツ駅まで行くのが安いです。4.2€でした。

サンツ駅は街の西側にあるので真ん中へは地下鉄などに乗り換えて行きます。ちなみにその時、僕は中心のカタルーニャ広場近くに宿を取ったのですが何を血迷ったかサンツ駅から徒歩で歩きました、ゆうに30分以上はかかりました。。


前述した会場の2つは、昼の部が“Fira Montjuïc”(フィラ・モンジュイック)夜の部が“Fira Gran Via”(フィラ・グランヴィア)という場所になります。催し物会場なので、中は幕張メッセのような感じですね。

フィラ・モンジュイックはカタルーニャ美術館までいく丘のふもとにあるので街の中ですが、夜のフィラ・グランヴィアは街の外れの方ですのでバス、鉄道、地下鉄で行きます。それぞれ最寄駅はサイトのマップに詳しく載っています。

ソナー情報の必需品

公式App
やはり海外フェスはApp命です。関係ないですが、他のどのフェスもアプリのUIが同じですね。制作を同じところがやっているんでしょうね。

リストバンド交換

昼、夜の部それぞれ単独チケットがあるので、2つ会場どちらでもリストバンドは交換できます。このときは開催前日にフィラ・モンジュイックへ下見に行ってついでに交換しました。オフィシャルサイトの会場マップに交換場所が書いてあります。ちゃんと会場外から案内もあるので心配いりません。

開催場所

こちら昼の会場フィラ・モンジュイック

こちらが夜の会場フィラ・グランヴィア。外観ブレてるのしか残ってませんでした、すみません。。


会場の様子

会場ではライブだけでなくメディアアートのスペースや著名人の公演も用意されています。18年のテーマは“宇宙”だったようでDJ達のイカしたMIXを宇宙空間に送るといったことを行なっていたようです。信号をおくっているインスタレーションや、360°映像を投影する巨大なドーム状のスペースがあったりとライブの合間も結構忙しく色々見て周りました。

個人的ベストパフォーマンスについて

25周年ということでメンバーはめちゃくちゃ充実してたと思います。
トム・ヨーク、ゴリラズ、LCDサウンドシステムなどのロック畑からの面子に加え、DJ陣がローラン・ガルニエ、2manydjs、ディプロ、ベン・クロック、リッチー・ホウティン、モードセレクターなどなど世界のトップが次から次へと出て来るそうそうたるタイムテーブルでした。
正直見れたどれもがすごいよかったですが中でも今でも印象に残っているものをいくつかざっくりと。

Yuzo Koshiro x Motohiro Kawashima live
木曜のオープン早々の出番にも関わらずかなり盛り上がってました、ゲーム音楽って率先して聞かないけど、ライブとかで出てくるとカッコいいし本当に盛り上がるのが多い。

Laurent Garnier
ローラン・ガルニエとソナーの関係って特別なんだなぁと感じながら、パーティセットとクロージングセット見ました。

Ben Klock & Dj Nobu
ベルリン住んでながらビビリでまだベルグハイン行けてないんでベンクロック初めて見ました。ベンクロックもノブさんもめっちゃかっこいいなぁ。こういうテクノって集中して行くと禅みたいに感じてしまう。

2manydjs
ソウルワックスのヨーロッパでの人気ってすごい。いやほんとに。

Cornelius
コーネリアス来てました。グイグイ盛り上げる他会場をよそにマイペースで心地よいグルーヴ鳴らしてました。映像も凝ってるのってそこまでないからその辺もこっちでは珍しいのかも


LCD Soundsystem
もうジェームス・マーフィーのビジュアルが好き。さっき起きたばっかですかってぐらいボサボサで出てくるし。

TOKiMONSTA AV Live
可愛いくせにかっこいい。めちゃくちゃ盛り上げるし、うまいなぁ。


Motor City Drum Ensemble & Jeremy Underground
MCDEとJeremy UndergroundのB2B。タイムテーブル的には朝5:00からのスタート。いいソウルを聞けた。最後の力を振り絞って残ってよかった。

Tony Humphries - Revolutions on Air DJ-set
ハウスミュージック界の生ける伝説、拝見させていただきました。さらっと回し始め、さらっと帰って行った。ありがたや。

Alva Noto & Ryuichi Sakamoto - "TWO"
世界のSakamotoとカールステン・二コライことアルヴァ・ノートの共演。以前から共作をしたり、親交の深い2人がソナーのラスト(日曜)を飾ることに。このコンサートだけ屋外のシアター“Teatre Grec”での演奏。またこれがものすごくいい雰囲気の場所でした。今年というより今まで見たライブの中で最も印象深かったといっても差し支えないほど素晴らしかった。ほんとにずっと聞いていたかった、死ぬまで思い出に残るコンサートだと思います。


気候について

いわいる初夏ですが、湿気が少ないのでとても快適です。ビーチでは泳いでる人が沢山いましたね。期間中雨も降らなかったので、きっと6月は気候がいいですよ。

お金について

ソナーではリストバンドに付いている付属チップにお金をチャージして会場内のあらゆるものの支払いに使います。というか現金、カードでは支払えません。こちらの多くのフェスでは基本的にこのシステムですね。支払い時に時間がかからないのでとてもいいと思います。



フジロックでもちょっと前からSUICAで支払えるようになりましたが、これをやってほしい!毎回グッズ待ちで1時間並ぶなんてやばいですよね。

リストバンドへの入金は各ポイントに設けられたチャージポイントで現金かクレジットカードでチャージします。(写真上のカウンター)
ちなみに使いきれずに残ってしまったお金はチャージポイントの返金カウンターで返してもらえます。おそらく現金だけだった気がします。ちなみにフェスの最後はたくさんの人がここに列を作るのでなるべく使い切った方がいいですね。

食事について

街での食事はガイドブックで探して見て下さい。ピンチョスを食べながらサングリアなんてベタですがいいんじゃないでしょうか。
一件だけ“Conesa Entrepans”というサンドイッチ屋は安くて美味しかったです。観光名所のゴシック地区の中なので観光中に立ち寄れますよ。


会場内ではケータリングカーがいくつか出ていますが、数はそれほど多くないですね。


インターネット

会場内はWifiが通っていました。街に関してはそこまで確認していないのですが、例えばスターバックスはwifiを繋げるのにパスワードが必要です。Facebookのアカウントがあれば基本入れますが、接続できるのは1アカウント1台だけでした。Passwordを入れる方法は店員さんに聞かないといけないです。

ホテル

星の数ほどあると思うので難しいですが、会場近くならサンツ駅寄りの方でしょうか、街の南西ですね。ただこの辺は他に見るものが少ないので、観光を含めるならカタルーニャ広場近くの中心寄りがいいと思います。僕は滞在中2箇所のホステルに泊まりました。一つはカタルーニャ広場近くの「TOC ホステル バルセロナ」もう一つはサンツ駅寄りの「Ten To Go Hostel」。どちらも綺麗でホステル泊まるならお勧めです。TOCは指紋認証で入るというハイテクホステルでした。

困ったこと

このフェスに関しては、とくに困ったことがなかったという印象です。
一つあげるなら夜中のフィラ・グランヴィアからどうやって帰るかというところですかね。ソナー自体は朝方までやっていますが、途中で帰りたくなった時この周辺は街のはずれなので中心まで歩くのは無理です。この時間、地下鉄が走っていないときはナイトバスがあります。僕はこのバス停からカタルーニャ広場方面へのバスに乗りました。時刻表はグーグルマップが教えてくれるのでネットが繋がっているところで一度確認しておいた方がいいです。

最後に

覚えていることと以前のメモを頼りに書いたのでばーっと羅列した感じになってしまったので読みにくくてすみません。
とりあえずソナーは街の中でやるので参加自体はハードルがとても低いフェスです。本当にサマソニに行く感じです。

とりわけエレクトロやダンスミュージック好きには、世界有数のDJ達が集まるソナーは結構チェックしている人多いと思います。バルセロナ観光と合わせてこの時期に訪れれば、きっと楽しい滞在になるんじゃないでしょうか。


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