詩 305

  帰り道は三日月

波はアルビノ 泡 クラゲ
ポケット コオロギ かくれても
あの常夜灯 照らされて
分かってしまう 声 まばら

土星の子の歌 うつくしく
こわがらないで 歩きだす
ここにいて まだ ここにいる
遠い場面の やせた影

カラスが落とした おくりもの
花をちりばめ 力なく
飛行機 ほしがる かわいそうな子

からから 鳴ります かすかな火
小部屋 あかるい 古時計
あおむけ わたしが 光のうず 見て

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川光 俊哉 Toshiya Kawamitsu

第24回太宰治賞で小説『夏の魔法と少年』が最終候補作に選ばれる。2013年以降、舞台『銀河英雄伝説』シリーズ他、商業演劇で脚本を手がける。二松學舍大学文学部国文学科 非常勤講師。ポストメタルバンドlantanaquamaraでボーカルを担当。Twitter @TKawamitsu

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