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『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』の書評

皆さん、愉しんでますか~♪
「愉~more」(「愉しい」をもっと(more))のトシヤです。
今回の投稿は、書評記事です。

本の紹介

『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』
フレデリック・ラルー・嘉村賢州=著、鈴木立哉=訳/英治出版

ポスト資本主義時代における新しい組織モデルのバイブルと呼べる一冊だと思います。「ホラクラシー」といった新たな経営手法のついて、膨大な事例研究が詳細に記述されています。

書評

昨年の春頃に、関西の各地で、本書でABD(Active Book Dialogue;多人数で同時に読書・対話を行う読書会)が開催されているのをfacebookで見て、ティール組織について興味を持ち始めました。

同時に、本書でのABD読書会の主催者や参加者に、ファシリテーターやVisual Proactitioner(ビジュアル・プロアクティショナー)、グラフィッカーが多いことにも興味を持っていました。

本書を読んで、彼ら彼女らが本書が提唱する組織で働くことに強く惹かれているのではないかと感じました。また、自分自身もASD(自閉スペクトラム症)当事者として、ティール組織の可能性に大いに惹かれました。

引用とコメント

以下は書籍からの引用とコメントになります。「⇒☆」から始まる箇所が引用に対するコメント文です。

「正しい」「間違っている」という絶対的な答えはなく、「これは他のものよりもうまく作用する」という相対的な世界観である。意思決定の基準が倫理から有効性に変わる。

⇒☆めちゃ共感!「唯一絶対の『正解』ではなく、対話を通じて「納得解」をみんなで創り出す」という自分の考えと合致している気がします。

人はある特定の瞬間に、ある一つのパラダイムに「基づいて活動している」 ということだろう。

⇒☆共感です。

できることは、次の 段階 への成長に役立つ環境をつくりだすことだ。自分よりも複雑な世界観をすでに獲得した仲間に囲まれ、安心して自分の心理的葛藤を探求できる環境が与えられると、その人が大きく成長できるチャンスが高い。

⇒☆この観点からも、やはりメンターが欲しいと改めて思いました。

そこで、多くの組織はイントラネット上にだれが今何をしているのかを示す記録をつけている。たとえば、ビュートゾルフでは、イントラネットに各自の役割が記録されているため、質問したりアドバイスをもらったりしたい場合には、その看護師を見つけ出せる。

⇒☆ 凸凹フューチャーセンターでも、いずれ必要になるな~

組織が大きな転機に向き合ったとき、人々が大集団で自分たちの組織の存在目的と方向性について一緒に耳を傾けられるような、美しく見事なやり方はたくさんある。たとえば、オットー・シャーマーの「U理論」、デイビッド・クーパーライダーの「AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)」、マーヴィン・ワイスボードとサンドラ・ジャノフの「フューチャー・サーチ」、ハリソン・オーウェンの「オープン・スペース・テクノロジー」

⇒☆おお、ここで「オープン・スペース・テクノロジー(OST)が登場!

今日、リーダーシップは注目されすぎている。その主な理由は、ビジネス成功の鍵がリーダーにあると広く信じられているからだ。現実に、一人のリーダーが企業の業績に及ぼすとされる影響範囲は、過大評価されている。  その一方で、倫理的リーダーシップが組織の寿命と成功に及ぼす影響や重要度は、あまりにも過小評価されてきた。

⇒☆ 激しく同感!

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