個展が終わって

2020年8月21日〜9月26日まで、京都の三条にある現代美術 艸居で行われた個展が無事に終了しました。

コロナの影響や真夏の京都という強烈な暑さの中、人は出てくるのか?など不安要素だらけの中開幕しましたが、蓋を開ければ多くの方々に見に来ていただき本当にありがとうございました。

関西以外の他府県からお越しになられる方も結構いて、驚くことが何度もありました。

こういうご時世だから「是非来てください!!」みたいなことが言い辛い空気がある中、作家からしたらこのためにずっと準備してきたわけで、本心は「ドンドコ来てください!!」って言う感じですよ。

とにかく今回会期が1ヶ月以上あり、個人的に過去最長期間展示の個展となりまして、だからこそ見に来られる方も分散して来てくれたのかもしれません。

関西でまとまった数の作品数をギャラリーで展示する(個展形式で)のが2013年以来の7年ぶりということで、自分の中でも7年前よりどう差が付けれるのか気にはなっていました。

関西では7年ぶりということですが、個展自体はほぼほぼ毎年のようにどこかで開催はしているので、「そんな開いてたのかぁ〜」と感慨深くなったりもしました。

今回面白いなぁ〜っと思ったのが、「SNSで見て興味持って来ました。」みたいなタイプのお客さんがチョコチョコいたことです。

お話しすると普段陶芸とかと関係のない方や、美術絡みでもない方などで、純粋に興味を持って見に来て頂いていた感じでした。

そして「画像で見るより実物の方が断然良いですね。」と言っていただくことが多く、立体を制作している人間としてとても嬉しい感想を頂きました。

コロナ自粛等でネットとの関係性がより強くなった今年、今まで以上に画像の影響力が大きくなる中実素材を扱って表現する限り、やはり対面で見てもらうことの大事さや面白さを実感すると共に、画像で「見た気になる」こと以上に実際に現場で見るという行為、いわば「体験する」という感覚がいかに強いということも感じることが出来ました。

情報は本当に早く多く手に入る世の中になったからこそ、経験や体験ということがどれだけ重要かということを今回の個展で再確認出来たし、そこに光も見えたように思います。

ものを作ってものを売るというだけではなく、体験や経験も実素材には付随している。

実物を目にしてもらうということの大事さ。

コロナで不自由になった部分だからこそ、そこの大事さもわかった気がします。

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