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還暦のアニメ語り(プロローグ)

著作権とかやっぱ関係あるわな。

これからの記述にあたり

 考えてみたら、ずっと好きだったのかもしれない。
 途中、シゴトとかレンアイとか、イクジとか、人としての成長過程でバタバタしていた時期もあったが、照れ隠ししながら合間合間にちゃんと好きだったし、それでここまできたわけだし…
 学生時代には「海外に留学」とか「移住」とか聞くと、脳裏に真っ先に「海外行ったらアニメないじゃん」と真面目に考えたほどだった。言ったことはないけどね。
 地球上に何億という人間がいるけど、日本以外に住んでいる人たち、「アニメなくてどんな青年期を送っているのか」と、真面目に外人の青春を想像できなかったくらいだ。頭で「いやさ、そんなことはないし、それぞれの文化で楽しんでいるだろうし笑」とは思うものの、いや、やはり今考えても不憫に感じる。
絶対変じゃんよ。笑

 思えば、幼少の頃からアニメが大好きで、初めての感動体験は多分「山ネズミロッキーチャック」だった気がする。幼稚園児の頃、灰色山ネズミのロッキーの恋人ポリーが好きで、その関係性に淡い羨ましさを感じたものだった。いや、男女(?)の関係性というか、その頃はまだ幼稚園児だったし性への目覚めもなかった頃だから、ポリー(女の子)自体の真似事をしていたような気がする(笑)。まだ男子としての自覚が薄かったのか、自分の性根がそうなのかはわからないが…とにかく、男女の関係性に芽生えたのはそれからしばらくしてからだ。
そんなこた、どーでもいいか。笑

 その後は、御多分に洩れずに、あの永井豪の名作「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」に大興奮し、ハマる。当時の「超合金」(おもちゃ会社ポピーの製品名)が欲しくてたまらなかった。時代がちょうど重なった黎明期の特撮劇や人形劇の「仮面ライダー」「サンダーバード」などに夢中になったこともあり、そのころからヒロイズム、ファンタジー等の物語性に興奮を覚えていた。
 幼稚園の年長さんだったから、多分5〜6歳の頃、アデノイド切除手術で、たった一泊入院することになったが、心細さを紛らわせるため「マジンガーZ」のアニメカードを横細長のアルバム(1シート3枚入る)に詰めて、抱きしめて過ごしたことを思い出す。

 仮面ライダースナックについていたカードを集め、カードの裏に「当たり」の印刷(ハンコっぽかったな)があって、アルバムが当たって大興奮。並行して「マジンガーZ」のカードも集めだす。その頃の体験が収集癖というか現在も続いているコレクター性分の萌芽だったのかもしれない。

 ミツゴの魂100まで。50後半に差し掛かった今でもそうなのだから、やはりこれは運命というか宿命というか、魂レベルの話かもしれない。
 いやさ、悲しいかな当時の収集癖での「産物」は、大人になる過程で処分してきてしまっている。今でこそ、あの高度成長期にわんさか生まれたものにノスタルジックに価値が生じているなか、ましてやサブカルチャーなる分野が市民権を得てきてからは、むしろオタク的な過去の遺物は、昨今巷の一般人でさえも興奮と嘲笑と羨望のネタとなっているわけで、金萬主義の現代なら尚更惜しい。なんで捨ててしまったのだろう。金目の話だけでなく、今でも自分にとっての価値を十分感じられるもののはずだ。
ぐぬぬ。
まぁ、いいか。笑

 人生100年と言いだされて久しく、私も「ライフシフト」とか「50歳からの人生構築」とか「本当の定年後」みたいなタイトルの本を読むようになり、シゴト、カテイ、タノシミをいろいろ総合的に考えてみると、自分の性根の原初は、やはり「山ネズミロッキーチャック」をみて、おもいきり元気に走り回っていたあの頃にある気がしている。その物語性や、子どもながらの解釈による心の動きから、人との間合いを考えたり、性根が出来上がっていたような気がするのだ。
 そして今でも、やはりそこに帰ってしまう。作画・物語・声、そしてファンタジーとしての捉え方を無意識に、浮世をわたる参考にしてきたのかもしれない。

 さて、
 プロローグとしては、ちと余計で長いか。
 このnoteによる記述の主旨は、過去から積み上がってきて一定の「完走」を…いや還暦を迎えようとしているのだから「戻っていく」のだろう筆者が、自分の人間をカタチ作ってきた一部であるアニメ、人生の合間合間で見落としてきた星の数ほどあるアニメ作品を、この時代だからこそ可能な「サブスク」だとか「ツベ」だとか、其の他なんたらとかで見直して、一つ一つ解釈解体、そして自分の考えの方向に照らし重ねて、後世に伝えていこうとするものである。かなりしつこく作品の細かい部分や、裏側ディテールにまでこだわっていこうかなーと思っている。
 例えば、キャラクターの台詞の解釈、自分の考え方や経験を重ねて、その性格傾向を分析してみるとか。スタッフの作品傾向、性格を読み解きながら、作品の色合いの違い、らしいとからしくないとか、スタッフ間それぞれの化学反応を読み解いて行ったり、とか。
 もしかしたら、大学とか高校とかのアニメ研究会でやっていたことなのだろうかと、勝手に思ってしまうけど、還暦前のオヤジだからこその解釈、分析、検証、そしてこだわり(しつこさ)が発揮できるのではないかとも考えるわけである。

 だいたい還暦前の素人のおっさんが、あと残りの人生かけて、星の数ほどあるアニメ作品を一つ一つ紐解いていきたいとか、その裏側のスタッフについても検証してみたいとか、なかなかいねーだろう。そんな気の遠くなるようなことする還暦前の酔狂な素人中年男性がいたら、掘り出しモノではないかと笑う。一緒に語り合いたいところである。まぁいたとしてもみな、歩んできた人生が違うわけであるから、深みのある解釈がそれぞれでできることだろう。
それもまた一興。

 過去10年、現在放送中のものから、いきなり昔に飛んだり、思い出したように大好きな作品を語り出したり引き合いに出したりする、取り止めのない記述になること請け合いであるが、のちの人生の足しになり、また、誰かの人生の指針や生き方の参考に、そして願わくば共感を得ていただいた方々との語り合いに発展すればいいかなーと思っている。

 あと、できるだけ続けていくつもりではあるが、気まぐれで飽きやすいため、先はどうなるかわからないことを宣言しておきたい。


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