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小さな週末・不定期便

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・不定期更新ですが、週1以上の更新を目指しています。 ・エッセイと物語の中間的な短めの作品を収録しておりましたが、形式を問わず記事を放り込んでいきます。 [2020.12.21… もっと読む
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記事一覧

[全文無料] 鉄路の夜想曲・断章

雨混じりの生暖かい風の塊が左顔に叩きつけてきた。 (冷房で冷えた体にはその風は生暖かかった…

思うままに土を耕し種を蒔け

土遊びが好きです。 汚れるのはいやで、泥んこも苦手だけど、ほかほかすっくりした土と戯れて…

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随想詩│臍茶でダダダ、箸棒ドゥドゥドゥ

臍茶という言葉があってね。 ダダイストにして寝盗られ男の辻潤が使ってるもんで、ぼくも気に…

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Ψ 小さなお話: 世界の謎が溶けるとき

Ψ 二人の男が話している。 世界の謎が解けるって? どうゆうこと? そんなことってあるんか…

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#9 祭りのあと、天竺に魂をしずめて

きみは魂を沈めるのか、鎮めるのか。それとも静めるのか。 心は硝子(ガラス)の器にあふれる濁…

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カクシンがたりない。でも、カクシンはおおすぎないほうがいい。

☆本日の控えめな結論 核心も確信もなくてかまわないが、控えめな革新はあったほうがよい。 …

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意識の拡張の仕方教えます、あるいは、サイバネの最果て超えてサイケかな

フェイスブックの物書き友だちが、そんなsf的空想を書いていた。 コピー可能な「意識」の実現はぼくにはほとんど不可能に思えるが、十分に有機的なインターフェイスの技術が発達して、脳の学習を「傍受」するような周辺機器を開発することかできれば、大人の人間が外国語を学習して、その学習を機械にリアルタイムに傍受させ、その学習結果をaiにコピーするようなことはひょっとして可能かもしれない。 現在おこなわれている、職人技を数値化してロボットに移植する流れの延長線上で、そうした形での人間の

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珈琲共和国・夢想、あるいは「すべてのことは不要である」

以下、昨日から今日にかけて書いた文章を、ぞろりとお披露目いたします。 Ψ 即席珈琲の思い…

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出発点グアテマラ、あるいは語り得ぬ虹についての予告

Ψ 出発点グアテマラ 物語を始めるからには出発点というものが必要です。 そこで、唐突に思…

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祝・2020東京オリンピック|極東の都に五つの輪が踊るとき、蒼き魂は天竺の聖地で静か…

0. 五輪禍世界の東の果てにはジパングという名の黄金の国があって、とはいうものの幕末の頃に…

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豊穣の命、あるいは生きてるだけで大丈夫│独白小説

北インドの小さな聖地ハリドワルの道端で、二人の日本人がチャイを飲んでいる。 ごま塩の仙人…

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00円: ちょっとこいつは妻には内緒の話なんですが│独白小説

ほんのつまらない話で申し訳ないんですけれど、まあ内緒の話ってのは、ちょっとばかり興味が湧…

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ナラヤン・パレスの庭園にて。あるいは、ささやかな復活の日│詩小説

さほど手入れのされていない 雑然とした内庭には 自発的に伸びる緑の命が 熱帯の陽光を謳歌し…

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長いお休み、あるいは人生の意味と無意味のはざまで│随想詩

午後四時すぎの暑い西日の照り返しが、少しだけ開けた入り口の扉の隙間から、入り込んで床の白いタイルと、白く塗られた壁と天井をすべて淡く橙色に染めている。 北インドの小さな聖地ハリドワルは暑季の真っ盛りで、数日前までは連日36度を越えていた。 このところ雨が降って少し暑さが和らいだが、モンスーンの雨がやってきて暑さが一段落するまでにはまだ数週間かかるだろう。 砂糖抜きの渋くて熱い紅茶で喉を潤しながら、つぉんつぉんつぉんつぉんと回る天井扇の音を背景音楽にして、今日は長い休みの

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