はたらくのがきらいで
はたらくのがにがてで
はたらかないようにいきてきて
なんとかかんとかいきてきて

はたらかないわけにもいかないから
だましだましやってきて
ごまかしごまかしいきてきて
せこいじんせいをいきてきた

いまもひびをいきるのにかつかつで
じぶんかってにいきてるだけで
ひとにめいわくなんかかけたかないけど
やっぱりどこかでかけている

とうきょうにようじがあるのに
そのりょひがねんしゅつできないから
もうはちじゅうになるははおやに
さんまんえんをむしんする

おかあさんぼくはでくのぼうです
おかあさんぼくはごくつぶしです
おかあさんぼくには山頭火のような句はつれくません
おかあさんそれでもぼくはいきてます

いままであなたにはうらみつらみばかりかんじ
たいせつにおもうことなどできないでいました
けれどきょうでんわをかけてあなたのこえをきいて
ぼくははじめておもいました

おかあさんいつもありがとう
このでくのぼうをそだててくれて
しょせんひとなどがんさいぼうなのかもしれませんし
ごくつぶしにもさんぶのりはあるのですから

おかあさんいつもありがとう
ぼくはなんとかじぶんのみちをいきます
あなたのこどくをこのみにうけて
ごうまんにこのよをいきぬいていきます

[有料部分には、この詩にまつわる雑感を書きます]