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[全文無料] スキってなに?

[約1,700文字、4 - 5分で読めます]

今日は「スキ」という名のハートマークを、人は「どんな気持ちでクリックするのか」について少しばかり考えてみることにします。

発端は田楽さんのこちらの記事です。

☆ふらっと短歌058|竹遊亭田楽|https://note.mu/tazakiken/n/ncaf1a5692817

全文を読まない限りスキしない
大切なこと 私のルール

という素敵な和歌を詠まれていました。

それに対してぼくが返したのがこちらです。

全文を読まずにまずはスキをする
あとでじっくり味わい読むため

するとミチルさんから、こんな反応が。

全文を読んでも好きと思わなきゃ
スキは押さない相手が誰でも

そして今度は田楽さんがこうきます。

「いいね」ではなく「スキ」だと言う以上
社交辞令は御免こうむる

それでもう一度ぼく。

挨拶はスキと一緒にキスもくれ
日本離れしてイタリアンにさ

  ・  ・  ・

「スキ」というボタンをぽちっと押す。

これも立派なコミュニケーションの表現であり、一つの「言葉」を相手に投げかけているということになるでしょう。

けれども、そこにどんな意味を込めているかは、まったく人それぞれに違いありません。

田楽さんやミチルさんのように、たった一つのハートマークであっても、粗末に扱わない態度は、まったく素晴らしいものだと思います。

一方それとは正反対に、「営業行為」としてあちこちでボタンを押しているような人もいないわけではありません。

そういう極端な人は別にしても、「読みましたよ」という挨拶代わりに「スキ」のマークをつける人は、割と多くいるように思えます。

で、ぼくはどうなのかと言うと、そのときとのときでも違うし、相手によってもやり方を変えているというのが実際のところです。

新しい人から「スキ」をもらうと、時間の許す限りぼくはその人の記事をのぞきにいきます。そして明らかに「営業のスキ」だなという場合でも、どんな記事を書いているかをぱっと確認して、「読みましたよ、スキをありがとうございます」というつもりでハートマークをつけることがあります。

また、初めの短歌でも書いたように、全文は読まないでも「あとで読む」ためにスキをつけることもあります。

ただしこれは「必ずあとで読む」という意味ではありません。興味を惹かれる記事に割とどんどん印をつけるほうなので、全部は読み切れないで積読状態になり埋もれてしまうことがあるからです。

「スキ」がついたからには「全部読んでくれてるはず」と思う人には迷惑かもしれませんが、「関心を持った」ことだけでも相手に伝えるのは意味があることだと思うんですよね。だから、嫌がる人もいる可能性は分かってるんだけど、「ぼくはこうやってますよ」ということを伝えたいと思ったので、この記事を書いているわけです。

そしてもうひとつは、相手が「スキ」を大事にしている人の場合です。文章を読んでいれば、カジュアルな感じで書いている人と、一球入魂で書いている人と、なんとなく違いが伝わってくるものです。これは別にどちらのタイプがいいとか悪いとかいうことではなく、文章との向き合い方が違うという話です。

文章に大きな「熱量」を込めて書いている人は、「スキ」をつける場合にも、つけられた「スキ」を見る場合にも、やはりその重みが違うだろうな、ということは想像がつきます。

だからそういう「重み」を感じる人には、安易に「スキ」はつけられません。きちんと全文読んで、おもしろかったなと思ったときに「スキ」をつけるのが基本になります。

けれどもこれにも例外はあって、ぱっと見て「これはおもしろいに違いない」と思ったときには、「あとで読む」ためにスキをつけることがあります。そしてこういうときはあとでちゃんと読みますし、そのときは大抵コメントもつけます。

まずスキだけがついて、しばらくしてコメントがついたとしたら、そういう事情ってことなんです。

とまあ、そんなわけで、スキのつけ方は人によってまだまだいろいろあるだろうと思いますが、上に載せたぼくの「スキと一緒にキスをくれ」のざれ歌に、最後に田楽さんがこう返してくれました。

スキのないキスはいらない
キスのないスキはいつでも
ウェルカムなのさ

スキに込める思いは、人それぞれではありますが、その気持ちに真実を込めることが大切ってことですよね。

てなことでみなさん、ナマステジーっ♬

[2019.01.14 西インド、プシュカルにて]

※写真はインドの福の神、象の頭のガネーシャさんです。

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