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人生はな、冥土までの暇つぶしや

~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

月が二個🌖
月の雫が舞い落ちる幽玄な世界に、怯える犬と狼。
二者選択を迫られ揺れるザリガニ。
大丈夫、悩ましい選択は次へのステップにしか過ぎない。
その先に明るい未来が待っているから。
未来に向かって歩き出そう。

「人生はな、冥土までの暇つぶしや。せやから、上等の暇つぶしをせにゃあかんのや」

 今東光





僕の大好きな作家、今東光の言葉だ。
「悪名」の中の八尾の浅吉こと勝新太郎が唸る河内音頭は迫力があった。
大阪賛歌のようで僕も誇りに思えた。

その主人公のモデルとなった男が、僕の家の向かいに住んでいた。
中二で引っ越ししてきた初めての登校の朝、そのオヤジが床几しょうぎに座ったまま僕に声をかけた。
「よう、われ、どこ行きさらすねん? 学校け!? よう気張りさらせよ、われ~」
怒られていると思ってメッチャ怖かった。
「早よもって来んかいババア! 何さらしてけつかんねん!? 裏の牛でももっと早いど」
翻訳すると、「奥さん、早くお茶を持ってきてくれませんか?」と言う意味であるw

年がら年中、河内音頭を大音量で鳴らし、床几に腰掛けて将棋を打っていた。
その将棋仲間に今東光がいたことを僕は後で知った。

東京には江戸っ子、大阪には浪速っ子、河内には河内っ子がいる。
今、こんな言葉を使える人間はいない。
僕も知識で知っているだけだ。
河内音頭は僕のソウルミュージック。

遠い遠い昔の話。













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