見下ろす夕暮れの北アルプスの山々

疑問力を身につけるにはパラレルワールドを妄想すればいい

タイトルを見て、「ちょっと何を言ってるかわからない」と思われる方も多いかと思います。

それでも、最後まで読んでいただければ幸いです。


疑問力とは?

ここでは、あらゆることに疑問を持って見れる力のことを「疑問力」と呼ぶことにします。

疑問力が高くなれば、あらゆることを客観的に捉えられるようになります。

決して疑心暗鬼になる力ではありません。当たり前を疑い、真実を見つめる力です。

では、その疑問力はどうすれば高まるのでしょうか?

当たり前と思っていることを打破する必要がありますから、そんなに簡単に身につくものではありません。

ここでは、全く新しい方法でトレーニングする方法を紹介します。


パラレルワールドを考える

パラレルワールドをご存知でしょうか?

日本語では並行世界とでもいうのでしょうか?

簡単に説明すると「もし〇〇が起こっていなかったら□□になっていたかもしれない」というときの、「□□側の世界」のことです。

実際にそういう世界があるかどうかを考えるとちょっとオカルトチックになりますが、そういう研究をしている科学者もいるそうです。

(参考:【パラレルワールド】は存在した!?量子力学が解き明かす時空の世界/異次元世界/死後の世界


ここでは、実際に存在しているかどうかを考えません。


ここでするのは、今は当たり前になっているあることを、もし無かったらと想定することで、当たり前を打破することです。


「もしも日本の公共交通機関が定刻通りにこない世界だったら」

こういう例題はどうでしょうか?

日本の社会は遅刻には厳しいが、終業後の時間にはルーズなところがあります。

もし、日本の公共交通機関が定刻通りにこないことが当たり前の社会であったら、本当に始業時間に厳しい社会になっていたでしょうか?

この答えは2つ想定されます。

1つは、始業時間が曖昧になって、フレックス制度がもっと盛んになっていた世界。

もう1つは、もっと厳しくなって、電車が遅れることを想定して1時間前行動が当たり前になっている世界。

さて、どちらの世界に行き着いていたでしょうね?


「もし、ガラケーが世界で普及していたら」

ガラケー(ガラパゴス携帯電話)、今ではフィーチャーフォンという言い方も広がっていますね。

これは、日本国内だけで進化を遂げたということで、ガラパゴス諸島の生態系になぞらえてそう呼ばれています。

では、これが、世界で流通していたらどうでしょう?

日本の景気はもっと豊かになっていたかもしれません。

もしかしたら、スマホが生まれなかったかもしれません。

また、そのままスマホに進化したかもしれません。

折りたたみ式のダブルスクリーンのスマートフォンが主流になっていたかもしれません。

フィーチャーフォンが進化することで、web閲覧はパソコンで行われることが普通で、SNSはそこまで発展せず、mixiがまだ席巻しているかもしれません。むしろパソコンが進化して、パソコンをうまく使える人がもっと育ったかもしれません。


「そもそも携帯電話が普及していなかったら」

先ほどは、スマホではなくガラケーが普及していたらという「もし」を考えましたが、それどころか携帯電話すら普及していない世の中だったらどうでしょう?

電話で話すことが得意な人が多く生まれていたでしょう。

コミュニケーション能力はもっと培われていたでしょう。

相手が誰が出るかわからない電話にもアレルギーなく対応できる人が多くいる世界になっていたでしょう(今は、電話が怖いという世代も増えてきていますね)

電話が固定電話しかないため、また、途中で場所を調べることもできないため、なんでも事前の準備をきっちりしないとできないということになります。

つまり、地図を読める人が多くなり、時間にルーズな人は淘汰されている社会になっていたかもしれません。

待ち合わせをしても、遅刻を伝える手段も、ありませんからね。

また、最初の「もし」、「公共交通機関が定刻通りにこない世界」と合わさっていたらどうでしょう?

こちらも、遅れることを連絡する術が公衆電話しかないのですから、できれば遅れないように家を出る習慣が当たり前になっているかもしれませんし、ちょっとくらいの遅刻は許容される世界になっていたかもしれません。


当たり前は思い込みであることも多い

当たり前というものは、共通理解ではなく、「ローカルルール」であることも多いです。当たり前とかルールだからという理由で、それが「絶対的なルール」となっているケースも多くあります。

実際、そういうルールって視点を変えると、必ずしも絶対的に守るべきであるとは言い切れません。

本当にそのルールは必要か?と考える時に、そのルールの根拠は何だろうと考えます。そして、その根拠を疑うことで、そのルールの必要性に対しても疑問を持つことができます。さらに、もっと最適なルールを考えることもできます。

今回の記事では、パラレルワールドについて一般的な事象について想定してみましたが、例えば学校や会社であることに対して、考えてみることで、改善の糸口が見つかるかもしれません。

また、頭の体操として、当たり前に使っているものについて、「もし」を考えることで、常識にとらわれない考え方をできるようにもなると思います。

決して理屈っぽくなってはいけませんよ。


というわけで、今回はこの辺で。




素材について

今回のヘッダー画像はこちらのフリー素材を利用しています。

フリー写真素材ぱくたそ



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