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長編連載小説『サンキュー』第851話。

 俺自身、したいようにしていた。実際、作家業は、難しい。書くことに慣れていても、原稿は進まない。俺にとって、せっかく、作家の仕事を自宅などで好きな時にさせてもらっているのだから、本業にしないと、もったいない。そう思って、取り組んでいた。俺自身、難しい局面だってある。実際、俺の作家としての仕事は、なかなか、上手くいくことばかりじゃない。むしろ、失敗だってある。そう思って、やっていた。俺たち書き手にとって、仕事は、単線じゃないのだ。複雑に入り組んでいた。これは、作家という人種特有の、カラクリや人間関係なのだ。分かる人間には、分かる。だから、今村愛花のような、介護ヘルパーの女性には、到底、理解できないのだ。また、分かるわけもない。(以下次号)

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