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サービスは現場から生まれ、変化し、進化するー「ドーミーイン」について、書けるだけ Vol.2

昨今すっかり広く認知されるようになったホテル「ドーミーイン」
今回、ご縁あってインターネットラジオにて、ドーミーインについて私がお話をさせて頂く機会を頂きました。
放送ではお話しきれなかったこと、私がドーミーインについて持っている知識や引き出しについて、お伝えさせて頂きます。

ドーミーインpremium神田(撮影:竹田武史)

前章 Vol.1ー散りばめられた「居心地の良さ」と「ストレスフリー」

その2
サービスは現場から生まれ、変化し、進化する

「現場の発想」から生まれる「無料サービス」

「ドーミーイン」と聞いて、大浴場、朝食の次に思い浮かべる方が多いのが「夜鳴きそば」だと思います。夜鳴きそばのサービスは、ドーミーインだけでなく、系列の共立リゾートの各棟でも提供されています。

ドーミーインの夜鳴きそば(筆者撮影)

実は夜鳴きそばが生まれたのは、その「共立リゾート」のホテルでした。
ある日、ホテルにご夫婦で泊まりに来たお客様が「夕食が終わってしまうと、会話することがなくて、困るんだよね」という話をスタッフか誰かが耳にして、その会話の手助けとして思いついたのがきっかけ。また、ホテルの夕食は17時半や18時といった早い時間から始まる場合もあり、夜遅くに小腹が空いてくることも多いので、深夜に近い時間帯になってしまうけど「夜鳴きそば」をやってみようということになったようです。

当初は試行錯誤で、混ぜご飯を一緒に提供してみたり、チャーシューが入っていた時期もありました。筆者は共立リゾートのホテルに勤務し、夜鳴きそばを提供していた経験があるのですが、その頃はたしかにチャーシューを入れていました。
ただ、ちょっと夜に食べるには重いんじゃない?という声もあり、だんだんサラッと食べられるシンプルな「夜鳴きそば」に、各施設統一されていくようになりました。このように、夜鳴きそばは現場の出来事からサービスが生まれ、次第に改良、変化を繰り返しているのです。
この夜鳴きそばは、ほぼスタート当初から無料で提供されています。

ドーミーインの現場スタッフの声から生まれた無料サービスがもう1つ。
大浴場に設置されている「湯上りサービス」です。

以前から、施設によっては大浴場を上がったところで、牛乳や乳酸菌飲料をサービスで設置している事例はありましたが、コロナ禍でホテル事業が厳しい中でも来ていただけるお客様に少しでも喜んでもらいたいという想いからサービスが始まりました。都内のドーミーインを皮切りに、全国の施設に拡大しました。

アイスキャンディー(イメージ)

大浴場を出てすぐのところに、夕方〜夜はアイス(アイスキャンディーもしくはハーシーズのチョコアイス)、朝は乳酸菌飲料が無料でサービスされます。アイスも少し小ぶりな一口サイズなのも、多すぎず、うれしいところ。
他にも、数年前から始まった、冷蔵庫に置かれているウェルカムスイーツなども嬉しい無料アイテムですね。
スイーツも季節によりフィナンシェ、ゼリー等、内容が変化しています。おそらく今後も色々なバリエーションが登場してくると思いますので、乞うご期待です。

朝食で感じてほしい「元気」と「やさしさ」。
ドーミーの神髄はここにある!

朝食について、前章で詳しく触れるとお話していました。
ドーミーインの朝食は、すでに多くの皆さんがレビューされている通り、ビュッフェ形式や地域のご当地メニューが大変評判になっています。
どのメニューもこまやかな工夫がされていて、そして美味しいものに仕上がっていると思います。

ドーミーインpremium札幌の朝食。朝から食べすぎですね(筆者撮影)

ラジオでも触れさせて頂きましたが、棟ごとのご当地メニューは、その味の再現ももちろんですが、朝から食べても重たくなりすぎない工夫がされているように感じられます。例えば、ドーミーインpremium博多キャナルシティ前の「もつ鍋」。もつ鍋といえば、もつの脂とニラとにんにくが効いて、朝から食べるものというイメージは浮かばないものですが、どちらかというと汁気が多めで、もつの脂味、ニラやにんにくの風味は控えめ。朝から食べても胃もたれしないんです。朝食だからこそ感じられる「やさしさ」です。

ドーミーインpremium博多キャナルシティ前の朝食。右手前が「もつ鍋」(筆者撮影)

個人的には、サラダにも工夫が込められているように感じます。単なるツナではなく、玉ねぎやピンクペッパーが和えてありアクセントが効いていたり、ポテトサラダがカレー風味の時があったりと、その時々のこまやかな変化も楽しいです。

ご当地メニューから定番の小鉢まで、色々なメニューを楽しんで頂きたいとも思いますが、私が一番好きなのは、朝食時のレストランの「空気感」です。受付、ホール係、キッチン、どのスタッフも元気で明るい雰囲気であることが多く、多種多様なメニューを楽しみながら選んでいる方、ゆったりとコーヒーを味わっている方・・・賑やかでもあり、ゆったりでもあり。どこかやさしい空気感があるのです。

受験シーズンには、こんなPOPが。こういう細やかな優しさが、受験生本人でなくても嬉しく優しい気持ちにさせてくれる。(筆者撮影)

そんな「良い朝食の空間」は、寮運営からもある意味脈々と受け継がれているものであり、「よい朝のために」をコーポレートスローガンとしている共立メンテナンスがもっとも大事にしていることの一つです。寮でも、ホテルでも、リゾートでも、元気にいってらっしゃい、という共通の想い。
そんな空気感もぜひ味わい、楽しんで頂けると良いのかな、と思います。

Next-vol.3 細かすぎて書ききれない「推しポイント、推し施設」

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https://dormy-hotels.com/dormyinn/

<参照>
have a nice ドーミーイン - 「一泊すると住みたくなる」最高のビジネスホテル -(2022年3月 ワニブックス刊)

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