広告4.0時代の考察

なんとなく思い立ったから書く広告の話。

あっ、私は広告業界の人間じゃないからね。でも原理原則に基づいて、未来予想図を書き残しておきたい。10年後にほらね来たでしょと言いたい。

原理原則:情報は知ってる人が少ないほど価値が高い

それを踏まえまして、これから来る広告4.0時代を見据えました。ではまず1.0時代からのおさらいです

広告1.0時代

ピュア層が圧倒的多数を占め、もう出稿すれば売れちゃう時代。江戸とか戦後すぐの頃。土用は丑の日なんだからウナギを買うのはマスト。おいしいキンカン飴なんてフレーズは忘れられないしもう絶対美味しいはず。

広告2.0時代

人々が広告の存在に気づき、それってほんとに美味しいの?と疑いだす時代。割と最近まで。

企業が直接「うちの商品いいっすよー」と言ってもそれって広告でしょ?と不信感が生まれつつあるので、戦略として、直接自分たちが言わず、間接的におススメっすーと言ってもらう。一枚噛ませる。他者に言ってもらう。

通販番組、記事広告、アフィリエイト、インフルエンサーに投稿なんてのもそう。などなど。

ステマと紙一重でかなりグレーな手法です。

実例、新聞やタウン誌広告にさ、自社広告と、更になんだか権威がありそうな協会の広告を載せるの。たとえば探偵会社の横に日本探偵協会とか載せるの。でお客様はまず協会の方に電話して「夫が浮気してそうなんですがいい会社ないですか?」「だったらA社が実績があっておすすめですね」なんてね。で安心したお客様はA社に電話すんだけど、協会とA社は同じ運営だったりして、なんなら電話番の人一緒だったりするからね。これはグレーっていうか黒では。

ネットでもありましたね。自社サイト作った後にすることといったら、まとめサイト作る、ってやつ。例えば陶芸のECサイトつくったら、おすすめ陶芸サイト5選というまとめサイトつくんの。1位はちゃんと1位のところ出してさ、4位くらいに自社のをいれておいて(1位との違いとか、1位にない魅力とか書く。モリモリ書くのでステマ臭がすごいw)まとめサイト→自社サイトと遷移さすやつ。

1枚咬ませることで安心感や信頼感がぐっと上がる。そんな時代。10ー20年前くらい。

広告3.0

もう嘘もヤラセもステマも通用しない時代でこれが今。

これステマだぞってSNSでつぶやかれちゃう時代。その際の経営へのインパクトは絶大。嘘はだめよー。

思うに2.0時代にだまされたと気づいた人達の恨みつらみの力はすさまじいものがあったんだろうと。ネット自警団が目を光らせてる。いやだましては無かったんだけどね、アピールしたいことを他者に経由させただけなんだけどね。

3.0時代は体験型・露出型。もうね、商品もコンテンツも世にあふれかえってて、ただ置いとくだけじゃ絶対売れない。売れないというか、気づかない。

ここで取るべき戦略はフリー戦略だったり、ただでどうぞー、でも、覚えて帰ってねー作戦。

またカスタマージャーニーとか作ってほんとごく狭いセグメントになんとか認知させるようあれこれ試案する時代(この時の広告料は莫大だったりするが)

絶賛飽和中。

広告4.0

これから来る時代。10年後か、なんなら今動いてるかも。

さて、原理原則を思い出してほしいの。情報は希少だから価値がある、知らない人が多いほど欲するという点。

現時点ではとにかく、うちの最高っすよ!って情報が溢れかえってる。だってどこもさマーケティングしてるんだもん。当たり前なんです。

逆にみない情報にこそ価値が出てくる。となれば今後出すべき広告はこれだろう。

「うちの商品、ここがクソでっせ!」

・・・いやほんとくるって。これが価値出るんだって。10年後にくるよくるよくるよくるよくるよくるよ。

認知の面だと効果は間違いないでしょ。今少ない情報だからさw強烈に覚えられることは必須。

ネガティブインフォって、今時点で、ユーザが求めてるってのは直感的にわかるんじゃないでしょうか。例えば芸能スキャンダルとか。

TV演者の情報なんてどでもいいわー、なんて思わないでー。原理原則から感じてほしいの。普段いい顔しかしないタレント達、TVショーでは素敵な一面をみせてくるのが9割です。TVショーを見まくってる人ほど、こんないい子達なんですよーヨイショヨイショにどっぷり遣ってた人達で、そんなかで不祥事・不倫・ドラッグなんて刺さる情報なんですよね。TVはタレントの素敵な面9割:不祥事1割で構成されてますからね(体感値)

これを良いだから買え、よりもこれは買うな、の方がためになりますよね。

ちなみに若い情強の子達って、TV、雑誌とかの情報を鵜吞みにしなくって、更に言うと、あっ、奥さん知ってました?もうネットの情報も信頼してないんですって!知らないなんて遅れてるわ。。ネットも、さっきちょっと書いたけどネットマーケティングが氾濫しすぎて、いいことばかりしか言わないと映ってる模様で、信頼に足りえない風。(事実アフィサイトなんて信頼などまったくない。)

今の子達はSNSなんですって。twitter、インスタ。その中でもステマアカウントみたいなのはすぐ察知しちゃうみたいで。厳しい目で取捨選択してるんですて。

そんな情強達を相手に広告を打っていかなければならないのが、これから来る広告4.0時代です。

じゃあほんとに金出して「うちの買うな―」って出稿するのかってなるんですが、ままだとありえない話でwなので広告の形を変えなきゃいけなくなると思うのです。

・ダメなところをさらすことで逆に好感を上げる作戦(例:自分不器用ですから→純粋なのね。うちのラーメン獣臭がきつ過ぎて周りからクレームくるっす→ゴクリ。。くさいの、好きなんだよね俺。。。)

・客層をコントロールするという発想(リアル店舗で、来てほしい人を集めて、来てほしくない人を排除して、そこで集まる人たちが価値を生み出すようなUGC的な店舗にするみたいな)

というのが必要になってくると思うのです。

以上!!!!!!!広告4.0時代でした!!!

ちょっと広告の存在意義みたいなのをくさした書き方になっちゃったけど、広告自体は情報としても価値あるものです。雑誌とかでさ、車の性能表とか細かいパラメータ値とか載ってるんですが、広告取ってればクライアントから性能表貰えるんで、それを紙面に載せるだけで、ユーザにとても有益になるのです。逆に広告取らず、取材して1から調べてくとか超絶非効率です。

ただクライアントがいるorこれからなってくれるかもしれないと、例えばトヨタvs日産!なんて特集組んだら、結果は甲乙つけ難し!とするしかなく、もやっとした情報になったりするのです。これは若い子達にはまったく刺さらないのです。

ちなみにこの記事の目的は、こんな未来が来ると予想したけど「いやそれは違う、こうだろ?」と逆にお叱りを頂き、その結果より精度の高い未来が見えるようになることを期待した次第でございますゆえ、批判等ビシバシ頂けますと幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?