どうも、totokoです。
最近AIクリエイティブ界隈でよく使われている「お手軽描写マシLoRA」はご存じでしょうか？

「flat2」と「anime_minimalist」のことですね。
それぞれのリンク先は最後にまとめて掲載します。

元々どちらもイラストのテイストをフラットにしたものにするためのLoRAだったのですが、これをマイナスに使うことで、フラットの逆、つまり、細かくしてくれるようになるのです。

さてはて、この便利な2つのLoRAですが、どっちを使ったらいいのか？　とか、どっちがどう違うのか？　とか色々と気になるかと思います。
なので、今回はざっくりと2つのLoRAを検証していこうと思います！

検証方法

同じプロンプト、シード値においてflat と animeの2つのLoRAを様々な強度でチェック。

これのポジティブプロンプトの末尾に各LoRAを-1～1の範囲で0.1刻みで検証していきます。

結果発表　マイナス値

flat2 LoRA

-0.4辺りから目に見えてわかるように描写が増えてますね。特に髪に関しては線が細くなってきています。
-0.5以降では髪色が赤から銀になっているので-0.5以降では全く別物になっていることがわかりました。

まあ、普通に使う分では気がつかないだろうから無問題ですかね。
一度作って、同シードでLoRA使うなら-0.4辺りで抑えておきましょう。

-1でも全然悪くないですが、服の影が少し強くなってますね。多分、flat2はマイナスが強くなると陰影の部分も強くなるようです。

anime_minimalist

-0.1からすでに0から離れてますね。髪色が全く変わりました。
こちらも-0.4あたりからわかるように描写が増えてますね。

animeの方はマイナス値を増やしたからといってめちゃくちゃ描写が増えるって感じではないですね（それでも十分ですが）。

ただ、-0.8から構図も大きく変わるので使うなら-0.7前後ぐらいまでですかね。

結果発表　プラス値

flat2 LoRA

こちらは少しずつ変化している感じですね。
マイナス値よりも目に見えてって感じではないですね。0.8～0.9らへんが良い塩梅です。

特に0.9はこれはこれでもありですね。1になっちゃうと別物になるので使うなら0.9がオススメかも。

anime_minimalist

……あれ？俺、このLoRAいつもマイナス値でばっかり使ってたから知らんかったけど、これアリじゃんｗｗ
iPodだ！

0.2の段階ですでに構図が変化しているので、flat2のプラス値を前倒しで影響与えている感じがしますね。

とはいえ、0.5でも結構なflatイメージですし、0.6辺りからはiPod化し始めています。

こういうシンプルな感じは悪くないですね。インパクトが残ります。俺もたまに使っていきます

結論

2つを見比べた時に「描写マシLoRA」として活用するのならば、

flat2 LoRAは髪の毛を中心に細かい線を増やしたい時に。ただし、マイナス値が大きすぎると服の陰影にも影響が出始めるので注意

anime_minimalistは全体的なディテールを細かくしてくれる。ただし、flat2よりは細かくはないので抑えめにしつつそれなりを作りたい時や、背景も描写しているので影響を小さくしたいとき。

でしょうかね。
人よりのflat2、全体よりのanime_minimalist で使い分けるといいかもしれません。

蛇の足

anime_minimalistのプラス値設定がよかったので1枚絵で並べて〆