見出し画像

【我が家の部屋割り問題】

 我が家は夫と大学生の娘と、4月から高校生(になるはず)の息子の四人家族です。大きな声では言えませんが、今住んでいる家を建てる時は、娘が1歳のころ。夫も私も「子どもは一人居てくれれば十分」という考えだったため、3人で住むために考えた間取りの家です。ところが実際…我が子を目の前にすると…「こんなに可愛い一人娘に、私たちの葬式を一人で考えて一人で出させるわけにはいかない」というなんとも馬鹿馬鹿しい『親バカ』な思いが私に芽生えました。
 今は「終活」という手段がありますが、当時はその言葉さえもありませんでしたしたから「生前に自分の葬式は自分で準備する」ことができるとは思ってもいませんでした。ですから娘のために「二人目だ!」とあっという間にシフトチェンジです。娘と同じ目線で「親についての悩み」をあれこれ相談できる相手が欲しいと…。それって…「きょうだい」しかいないかぁ? 娘にも「妹が欲しい」と言われていましたし。色々な意味で「ギフト」!二人目不妊を吹き飛ばせ!です。
 
 何より「子供のいる生活」がこんなにも楽しいものか?と知り、もう一人いたらどんなに賑やかになるだろう!毎日面白いだろうなぁ、という気持ちがどんどん大きくなってい行きました。第二子誕生までにやや時間はかかりましたが、コウノトリは可愛い(?!)男子を我が家に授けてくれました。女の子と信じて疑わなかった私(と娘が)は「お腹の赤ちゃんは男の子」…と、妊婦検診で知らされた時のショックといったら…。お揃いでワンピースを着せよう、リボンを色違いでつけよう、おさがりも…妄想は膨らんでいましたので(-。-;)「男の子」が我が家にやってくる!と気持ちにシフトするまでは、複雑な思いも少しはありましたが、元気に生まれてくれたことが、何より。それ以上のことはありません。

 男子の可愛さったら…ない。これだけは産んでみないと分かりませんでした。それまでは、どこの男の子母の息子への「可愛くて可愛くて」の気持ちがなんだか少し「おかしい感じ」に見えていました。ところが私も…御多分に洩れず(😁)すんなりそのお仲間に入ることができました。あるママ友が「娘は精神的なレベルが私と同じなの。しっかりしてるし、かなり冷静。私が足ぶつけて「痛いー」と叫んだら、心配して飛んできてくれるのは息子じゃない?で娘は『大丈夫?』と、手当てしてくれるのよね。息子はただウロウロするだけ、、、役には立たない(笑)だけど…可愛いのよねー」と。イマイチ役には立たない(幼少期のことですよ)のですが(そうじゃないお子さんもいるとは思います)、その可愛さは…形容し難い「愛しさ」なのです。マザコンが仕上がる「過程」はこれか?と思ってしまうほど。。「ママ!〇〇に甘いよ👊」と諭してくれる娘のお陰でやや緩和はされているはずなのですが。

「家族の成熟期」のあとは「夫婦ふたりが主役」

 話はそれましたが、「我が家は小さいけれど3人家族」には過不足ない間取りです。でも現実は4人。。。部屋が1つ不足しているのです。子どもたちが幼い頃は問題ありませんが、最近はどうにもこうにも「個室をくれ!」と二人から言われて「リフォーム」をしようか?と考えていた矢先!ダンシャリーヌ(私のこと)は、自身に問いかけました。私の理念に合っているのだろうか?子育ても後半に差し掛かっているのに、今さら「子ども主役のリフォーム」必要?この家に、これから先長く住むのは「私たち夫婦」。であれば主役は子どもたちではないだろうと…考えたのです。

〈我が家の間取り〉
1階:玄関スペース、キッチン、リビング(約15畳)、お風呂と洗面所
2階:書斎、子供部屋(6畳:現在夫婦の寝室)主寝室(約9畳:現在子ども2人で使用_ロフトベッドでゆるく分けている)

画像1

ライフステージで主役は変わる
 「ライフステージ」によって、生活は変化します。(あくまでも一般的に)その最初の大きなイベントは「結婚」と言われています。親元から離れ、パートナーと新しい生活を始めます。そして子供が生まれ子育てがスタートします。これを「家族成長・充実期」といい、モノが増える時期でもあります。家庭によって差はありますが、15年程度が平均的でしょう。そして子供が独立して夫婦の生活がはじまる「家族縮小期」は、人生100年時代をベースに考えますと20年以上続くと考えられます。実際に私の両親は「家族縮小期」がスタートして30年以上が経過します。実家は私が短大生の頃に新築しました。私の部屋も用意してくれたのですが、私はほとんどその部屋を使うことはありませんでした。「両親の寝室」という役目の方が長く続いています。両親は「家族充実期」を『軸』に家を建ててくれたのです。ありがたいことではありますが…実際にはあまり使わなかったことに「申し訳ない」気持ちは否定できません。
 ですから我が家の「家族充実期」にぶつかった…「個室を欲しがる子どもたち問題」。「部屋が一つ足りない」、「私たち夫婦軸を」を満たす着地点はないものか?と。しかもほぼリフォームせずに。リフォームは高額ですし、これからますます学費に悩まされる世代ですから「たった数年」のためにリフォームするのは…無駄だな、と思ったのです。できるだけあるもので「気持ちよく暮らす」が私のテーマです。なんとかできないだろうか?

 「5年先」を考えてみよう!
 意外なことに、コロナ禍も手伝ってか?我が家にとって、私たち夫婦にとって良いアイデアが浮かびました。家はくつろげる場所でなければいけない、家族の納得のいく着地点…見つけることができました。

ちょっと豆知識「住み替えをする高齢者は多い」

 加齢とともに「住み替え」をする人は“多い”。理由は「子どものそばに住みたい」「自動車依存の生活が不安」「暮らしに便利なところがいい」「エレベーターのあるマンションがいい」など理由は、さまざまです。加齢とともに階段に不安を感じたり、大きすぎる住宅が手にあまる…など。専門家も住み替えは心身ともに元気なうちにした方がいい、とアドバイスしています。高齢になればなるほど住み替えは「難しい」のが現実です。2017年に「改正住宅セーフティネット」が成立しましたが…80歳を越えると「孤独死」や「死後の影響」を考えて入居を拒まれる可能性はまだまだ少なくありません。いよいよ「暮らし難い」となってからよりも、できるだけ若い60代からの住み替えを考えることをおすすめします。また持ち家の方も「収納を増やすため」の増築やリフォームは、「最終手段」と考えるべき。高額なリフォームをするに相応しい「所有物」であるかどうか?しっかり計算してみましょう。「捨てるのがもったいない」とリフォームしたり、収納品でせっかくの居住空間を圧迫する…それこそがもったいないのでは?「もったいない」の正体をきちんと把握すればリフォームが必要ない場合もあるのではないでしょうか?

我が家のリフォームは「夫婦が主軸」そして「ミニマムに」…「家族が羽を休める場所づくり」がテーマです。固定概念は崩せばいい。ライフステージに柔軟に対応していけばいい。家はある!基本はそれで十分なんだから。人に見せるために片づけない、と決めた私の「自分軸」の「ミニマムリフォーム」(模様替え以上リフォーム未満)を、ゆるゆるっとレポートしていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?