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#25 5GでNo Delay生活

先日ACCの受賞作品発表会に行ってきました。

この「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」はテレビ、ラジオCMをはじめ様々なクリエイティブを対象としたアワードで、この発表会は言うなれば、昨年1年間で評価の高かったCMを一挙に観ることができるいい機会なのです。入場無料だし♪新潟会場は毎年年明けの第2週の土曜日開催で、私は毎年観に行っています。

今回約2時間半にわたり観た受賞作品の中では、docomo×Perfumeのコラボレーションプロジェクト「FUTURE-EXPERIMENT」が最も印象深かったです。


Perfumeの3人がNEW YORK、LONDON、TOKYOの3都市に別れて、パフォーマンスをタイムラグなく同期させる内容で、5G(第5世代移動通信システム)やNTTの最先端技術を用いて、新しい「共有」体験の実現をアピールしていました。


5Gとはなんぞや

ここで出てきた「5G」。

日本は2020年の東京五輪時に東京から順次サービスを拡大する予定でしたが、欧米や中国など続々と2019年のサービス提供を示唆したことを受けて、日本も今年プレサービスを目指している状態です。

現在の4Gから5Gになると何が変わるのか。

3つ挙げられます。

1.超高速、2.超低遅延、3.多数同時接続

1については、分かりやすいと思います。今話題の4Kや8K放送も高速に伝送できるようになるようです。大きな違いがあるのは2と3だと言われています。今回3については省略して、2について考えてみようと思います。

5Gによる超低遅延

2は影響が大きそうです。5Gになると遅延が1ミリ秒程度になります。Perfumeの3箇所で同時に別々のパフォーマンスが可能になったのはこのためです。

これが可能になるとたとえば、ほぼタイムラグのない遠距離操作が可能になります。車の自動運転技術は益々発達するでしょうし、遠距離手術なんかも盛んになるかもしれません。


そこでDAZNのお話

この超低遅延の恩恵については、Jリーグ各チームのサポーターの人たちは、より身にしみて感じることができるかもしれません。2017年よりJリーグの放映権が、それまでのスカパーからDAZNに移りました。

スカパーは対応アンテナ等、一度環境を整えてしまえば安定した接続でLIVE中継が楽しめます。

DAZNはインターネット環境があればどこでも見られる反面、インターネットの接続状況に依存しているため、視聴が安定しません。LIVE中継はタイムラグが発生してしまいますし、中継中に放送が止まってしまうことも。そのため移行したばかりの頃はDAZNへの不満が至るところで噴出していました。

現在では移行当時よりも接続状況は改善したとはいえ、やはり安定したアンテナ受信放送に比べれば、タイムラグは気になりますし、チャンネル移動の度に読み込み時間をとられるのでザッピング時にはやはりストレスは拭えません。

これが5Gになれば一気に解消される期待が持てるわけです。


5Gの普及が待ち遠しい…

5Gがほぼ日本全国に普及したら、インターネットによる中継サービスはさらに盛んになるでしょう。いよいよTV地上波の終焉が訪れるかもしれません。

たとえばサッカーのようなスポーツは画面内の人が激しく動くコンテンツです。Perfumeのパフォーマンスもそうだったように、動く人をタイムラグなく同期させて見せることは、目に見えて遅延が無い状態を視聴者に伝えることができます。


今回イラストに描いたように、異なる場所で同時にサッカーのパフォーマンスをするCMが登場するかもしれません。

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