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不器用で心優しい三枚目は、いつまでも愛され続ける

8月27日の記念日【男はつらいよの日】
1969年の8月27日が、山田洋次監督・渥美清主演の映画『男はつらいよ』シリーズの第1作が公開された日であることから言われるようになった記念日です。

もともとは、テレビドラマで放送されたこの作品、

寅さんはドラマの中では最終回でなくなってしまうのですが、

反響があまりに大きかったために、映画化が決まり、

その後48作の映画が撮られて、世界最長の長編作品となりました。

寅さんと言えば、思い浮かぶのはあの紳士帽子と、一張羅のジャケット。

沢山の名言がある中で、僕がいつも一番に浮かぶのは、

「いいってことよ。」

のセリフです。ドタバタ劇の締め、申し訳なさそうに振られたとき、

寅さんがいつも相手が傷つかないように気を遣いながら、

にかっと笑って、そう言ってのけるときは、

その笑顔とは裏腹に、見ているこちらはぽろっと涙を持って行かれます。

風来坊な生き方だけど、家族や友達思いで、義理人情に厚い性分そのままに、

自分がばちくらっても面倒事に首を突っ込んでいってしまう。

「寅さん、ダメだよ、ろくなことになんないよ。」

と、さくらやおいちゃんと同じように、映画を見ながらつぶやいてしまうけど、

そんな寅さんを、「しょうがないなぁ」と笑って応援できるのは、

寅さんからあふれ出て伝わってくる、そこはかとない愛嬌によるものなのだろうなと思います。





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