口ずさむ歌が変わるとき、季節が一つ入れ替わっていくように感じる。

常夜灯ののように光の輪っかを幾層にもまとって、昇る朝日と、

朝日の上に渦を巻くように広がるうろこ雲が創り出す朝の空の景色は、

間違いなく絶景で。休日の朝にゴミ出しのために早起きしたことが、

なんだか得した気分になれるほどのものだった。

昨日まで口ずさんでいた、朝日のテーマソングは幾田りら「Answer」の一節

「朝日が昇る　いつかを追いかける　伸ばした手では　まだ届かない場所」

だった。最近の曲だけど、すっかり朝口ずさんでしまう歌になっている。

けど、今日口ずさんだのは、

「駐車場のネコは　あくびをしながら　今日も一日を　過ごしている」

ゆずの「夏色」。朝日の温かさは、６時過ぎですでに夏の暑さを纏い、

感じた心は、夏色を口ずさむ。

夏がいよいよ、本格的に。今年も暑い夏が。