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150年以上変わらないものの良し悪しを見つめ直さねば

5月21日の記念日【小学校開校の日】
1869年の5月21日、日本最初の近代小学校が開校しました。これは明治政府が「学制」を発布する3年も前のことだったと言う事で、その最初の小学校の創設については、私財を投じて土地や校舎を寄付した商人の方をはじめとした地域住民の寄付や献金によって賄われたものだったと言う事です。

当時、革命を目の当たりにした人たちの多くがそう感じたのかもしれないなと思ったことは「教育の重要性」だったのではないでしょうか。どんな時代になるかもわからない中で、未来を作っていく子ども達にどんな教育を用意すべきであるか。そこには、多くの人の関心が集まっていたことが、この記念日からもうかがえます。

我が子の子育てはほとんど親御さんにとって重要な関心ごとですが、我が子に限らず子ども達に一定の保障された教育を提供し続けることは、国が世界が、人間社会を維持し続けるために必要な事なので、もっと関心を高めていってほしいという願いを持っています。

そして残念なことに、小学校を含めた公教育の現状は、改善の兆しが全くない中、教員がもはや必要数も確保できないという状態まできていて、子ども達に教育を提供できる状態すら崩し始めています。

今の制度になって154年、戦後に大きく教育転換が行われてからも78年がたとうとしています。当時の社会情勢からは大きくライフスタイルが変化した中で、小学校だけは、変わらず黒板で、鉛筆で、ランドセル。

そのスタイルを伝統ととらえ変わらずに続けていくものもあっていでしょう。ですが、もはや時代についていっていないもの、これからの未来を生きる子ども達には必要のないものも沢山残っています。

150年以上前に、未来を託す願いを込めて学校を作ってくれた人たちの想いと同じ熱量で、これからの学校について思いきった取捨をしていく動きが、活発になればいいのになと感じます。

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