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子どもを伸ばすにはどうすればいい? 子どもにとって“良い親”って? 日々悩み奮闘するパパママ向けに、子育てに関する名著を解説します。気ままに子育てエッセイも。 2児の母/編集/ライティング/元ベネッセ〈こどもちゃれんじ〉マーケティング/東京大学大学院修士課程卒/メディア研究

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わかっちゃいてもイヤイヤ期は大変。どう対処する? #名著に学ぶ子育て[5]

「バナナたべたい」と娘。 はいはい、とバナナを一本取り出します。 でもこのまま「どうぞ」と手渡してはいけないのがイヤイヤ期。 「バナナの皮は自分でむく?ママがむく?」 「このまま食べる?それとも小さく切ろうか?」 「お皿にのせる?お皿はどれがいい?」 娘のイヤイヤ発動スイッチはどこにあるかわかりません。娘の希望を一つひとつ入念に確認し、まちがいのないように対応していきます。 それでも、です。 「ちーがーうーのー!じぶんで おくのーーー!!!」 ふとした瞬間に地雷

    • 子育てに悩んだら、子ども時代の自分に聞いてみる #名著に学ぶ子育て[6]

      夜泣き、イヤイヤ、好き嫌い、わがまま…… 子育ては日々戸惑いと迷いの連続。「なんで泣いてるの?」「どうしてそんなことするの?」と途方にくれてしまう場面も少なくありません。 そんな日々が続くと心身ともに疲れるし、親としての自信も見失いがち。子どもにどう接していいのかわからなるときもありますよね。 そんなとき、私がきまって思い出す言葉があります。 それは、この本の中で見つけた一節。 子ども時代のあなたに聞いてみればいいの 自分が親にどんなことをしてもらって 嬉しかったか

      • 子どもの能力を伸ばすために、今すぐできる4つのこと #名著に学ぶ子育て[4]

        以前、子どもが将来成功をおさめるには「非認知能力」がカギとなる、という記事を書きました。 「非認知能力」とは、粘り強さや誠実さ、自制心などといった「性格の強み」を指します。こういった気質を備えた子どもは、その後大学を卒業し、年収の高い職業につき、犯罪歴や離婚率が低いという研究結果が出ています。 では、どうすれば子どもの「非認知能力」を伸ばせるのでしょうか。 その答えに迫ったのが、この本。 ポール・タフ著『私たちは子どもに何ができるのか―非認知能力を育み、格差に挑むー』

        • 子どもを伸ばす”ほめ方”って? 意欲を引き出すコミュニケーション #名著に学ぶ子育て[3]

          子育てにおいて子どもを”ほめる”ことは大切。この考えに異論を唱える人は少ないと思います。 しかし、ほめるというのは単純なコミュニケーションではありません。子どもの様子をよく見て、何をどう評価するかを瞬時に判断し、適切なほめ言葉を選ぶ……これがなかなか難しい。子どもに掛ける言葉はつい「すごいね」「がんばったね」などワンパターンになりがちです。 このほめ方でいいんだろうかと模索する日々でしたが、具体的な解決策を示してくれる実践的な子育て本を見つけました。 島村華子さんの『モ

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        • 名著に学ぶ子育てのヒント
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        • 愛を越えるなにか
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          なぜか夫に猛烈にイラつく。産後メンタルの対処法 #名著に学ぶ子育て[2]

          わりと夫婦仲のよい我が家ですが、娘を出産してまもなくのころ、夫に猛烈にイラついてしまう時期がありました。 表面的には夫を怒鳴りつつ、心のどこかで「夫に申し訳ない」「こんなことを言う私は最低だ」なんて思いを抱えていました。自分の感情と行動が一致しない、でも自分ではコントロールできない、そんな状態だったことを覚えています。 出産から3年が経ち、当時の自分の精神状態を知ることができました。きっかけは田房永子さんのエッセイ漫画『キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~

          なぜか夫に猛烈にイラつく。産後メンタルの対処法 #名著に学ぶ子育て[2]

          将来、子どもが“成功”をおさめるために必要な力とは? #名著に学ぶ子育て[1]

          今回ご紹介する本は、ポール・タフ著『成功する子 失敗する子―何が「その後の人生」を決めるのか』。 ポール・タフ氏はアメリカのジャーナリスト。科学的知見や先進的な教育現場を徹底的に調査し、子どもの将来にもっとも影響を与える能力を解き明かしていきます。 その能力とはずばり、“非認知的スキル”。 この本はアメリカはもちろん世界中に大きな影響を与え、日本の教育現場でも“非認知的スキル”が注目されるようになりました。 そんな名著のエッセンスを私なりの解釈でご紹介します。(あくま

          将来、子どもが“成功”をおさめるために必要な力とは? #名著に学ぶ子育て[1]

          産声をあげられなかった、わが子へ

          2019年7月13日12時23分、男の子を出産した。 その日は妊娠20週6日目。正産期からほど遠いあの日、わたしのお腹から出てきたのは、たった390gの小さな赤ちゃんだった。死産だった。 *** 前日19時ごろ、わたしはお腹にうっすらと鈍痛を感じていた。その後ごく少量の出血もあったのだが、「今日はちょっと疲れたのかな」そんなふうに思っただけだった。 しかしその夜眠りについても、お腹に違和感があった。夢うつつの状態で「胎動かな。お腹の向きが悪いかな」そんなことを思いなが

          産声をあげられなかった、わが子へ

          わたしはおっぱいになりたい

          「ママが抱っこすると泣き止むのね。かわいいでしょう?」 と、よく言われる。 そんなとき、わたしはたいてい「へへ、そうですね」って答える。だけど、じつのところ内心はざわついてる。 ムスメの人見知りが始まったのは生後3ヶ月ごろ。毎日顔を合わせるパパにさえ泣くようになった。 アメリカの教育心理学者、ハヴィガーストはつぎのことを言っている。 『乳児が離乳、歩行、言語の獲得などの「発達課題」を乗り切るためには、探索行動に出るための「安全基地」となる母親とのアタッチメントが必要

          わたしはおっぱいになりたい

          「これ、ワンオペ育児だわ」と思ったけど甘かった。だからエールを贈りたい。

          ムスメを産んで1ヶ月がたつころ、実家から自宅へ戻った。 そのころ夫は仕事が忙しく、毎日帰宅するのは23時前後。夫がムスメを世話できるのは、朝起きてから出勤するまでのほんの10分程度だった。 そんなわけで、平日はほぼムスメと二人きり。家事と育児の99%がわたしの担当だし、まもなく仕事も再開した。 「これ、平日に限っていえば、ワンオペ育児じゃない?」 そんなふうに思っていた。 (ワンオペ育児とは、“配偶者の単身赴任など、何らかの理由で1人で仕事、家事、育児の全てをこなさ

          「これ、ワンオペ育児だわ」と思ったけど甘かった。だからエールを贈りたい。

          子どもを産んだ瞬間、「この人は、他人だ」と思った

          2017年5月、わたしは子どもを産んだ。 ずっと夢見てきたことだったから、それはもう感動と愛に満ちあふれた瞬間になるものと思い込んでいた。 でも、実際はそんな感動は押しよせてこなかった。むしろ、驚いた。 *** わたしは、俗にいう子ども好きだ。街中で見かける人様の子どもも、もれなくみんな愛おしい。 そんな自分が子どもを産んだら、「ああかわいい我が子! 最高の宝物! 大好き! 愛してるー!!」みたいに母性が爆発するんだろう妄想していた。でもその期待は見事に裏切られる。

          子どもを産んだ瞬間、「この人は、他人だ」と思った