抱き枕カバーの生地について(初心者向け)

趣旨

VTuberの隆盛などで、昨今初めて抱き枕カバーを購入される方がSNS上で散見されるため、そういった方向けに生地の種類を解説することを目的としています。
以下、抱き枕と記載しますが抱き枕本体ではなく、あくまでカバーの話です。

生地の大別

・サテン
ポリエステル100%
伸縮性がなく光沢のある生地です。
かつてエロゲーの特典の生地によく使用された生地です。

・スムースニット
ポリエステル100%
安価な抱き枕カバーでかつて使用されましたが、最近はあまりみかけません。
1方向にのみ伸縮性がある生地ですが発色、肌触りともに2wayトリコットより劣ります。
最近ではA&J社がスムースニットの改良版としてAJスムースという生地を生産しています。

・上記以外のポリエステル100%の生地
ポリエステル~といった名前のポリエステル100%の生地が存在しますが、基本的には品質はサテンやスムースニットと同等と考えて良いかと思います。

・2wayトリコット
ポリエステルとポリウレタンの混紡。
現在主流の生地です。
というか日常的に抱き枕を使用する人はまずこれ以外の生地を選択する余地はありません。
2way=縦横2方向に伸縮可能、トリコット=編み方の一種です。
衣類も含めた一般的な2wayトリコットは混紡とは限らないのですが、抱き枕に限っては世に出回っている2wayトリコットの抱き枕はポリエステルとポリウレタンの混紡です。
ですので、ポリエステルとポリウレタンの混紡でない抱き枕は2wayと名乗っていても「2wayトリコットではない」と考えたほうが良いかと思います。

この記事では現在主流である2wayトリコットをメインに紹介します。

2wayトリコットの内訳

2wayトリコットの中でも様々な生地があり、どれが好みかは個人差が大きいので、一般的にこういう評価を受けることが多い、という観点で解説します。

国内製で人気の高い生地はブランド化されており、生地に独自の名称が付与されていることが多いです。
2021年7月時点で代表的な生地としては以下があげられます。

(社名 生地名の順)
・A&J ライクトロン
・フレス アクアライクラ
・フレス アクアプレミア(アクアライクラの後継品であり上位互換)
・しろもうふ 白桜
・しろもうふ 桜餅(白桜の後継品)
・P80 ツーウェイシルケット
・P80 ツーウェイリアモイスト
・デジクラブ dc麗
・セーレン ライクプラチナム
・pixivFACTORY 2wayトリコットライクラ
・国内ノーブランド品
・国外ノーブランド品

どれが良いのか

抱き枕を本来の用途=抱くという用途で使用する人の中で、「発色」「触感」といった点で一般的に評価の高い生地は以下の通りです。

(社名 生地名の順)
・A&J ライクトロン
・フレス アクアライクラ
・フレス アクアプレミア(アクアライクラの後継品であり上位互換)
・しろもうふ 白桜
・しろもうふ 桜餅(白桜の後継品)

自分が欲しいと思った抱き枕がこの辺りの生地を採用していればまず「当たり」と考えてよいとおもいます。
もちろん、これ以外の2wayトリコットの生地が駄目というわけではありません。先にも記載したとおりどれが好みかは個人差が大きいので、「許容できるラインはどこか」は人によります。

最近の傾向(2021/7時点)

最近の傾向としてはしろもうふ社が桜餅という生地を開発し、同人サークル中心にこの生地で製造する方が増えてきている点と、1枚から手軽に生産することが出来るpixivFACTORYが普及したことで、pixivFACTORY製の抱き枕が増えたように思います。
また、国外のノーブランド品であっても、特に最近の中国製の2wayトリコットはコストパフォーマンスに優れる生地も一部存在します。

おまけ

画像1

一部の2wayトリコット生地の抱き枕にはこういった品質表示紙がついており、これが正規品の証ともなっています。
ポリエステルとポリウレタンの混紡となっていること事が確認できますが、組み合わせの割合は各社異なるようです。
pixivFACTORY製やdc製、海外製の一部ノーブランド品も確認しましたが同様でした。


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