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スコッチグレイン インペリアルブラック(946)の経年変化

僕はサラリーマンなので仕事に行く日はスーツに革靴である。
そうはいっても内勤なので服装を厳しく見られることもなく、靴はぱっと見革靴っぽければなんでもいいと言っても過言ではない。
そんな訳で普通にローファーや丸めのUチップを履いて行ったりもしており、同じような方も多いのではないか。
しかし、流石に1足くらいは黒のストレートチップを持っているべきだろう。今回はそのような経緯で購入した靴を紹介したい。


購入時の情報

購入時の新品状態

商品名:946 IMPERIAL-BLACK
購入日:2022年6月
価格:55,000円
8,800円相当の木製シューキーパー付き

僕は10万円台の革靴も持っているのだが、それらは全て私服でも合わせられるデザインのものだ。
ストレートチップは仕事でした使わないため、同じような金額を出すのは躊躇いがあった。
それでも革質を妥協して選んだものには愛着が湧かないと思っていたので、前から興味があったスコッチグレインのエグゼクティブグレードを選んでみた。
ちなみに現在は59,400円に値上がりしており、付属のシューキーパーも木製ではなく1,100円相当のプラスチックのものになっているようだ。中々世知辛い。

見た目は普通

どう見ても普通のストレートチップだ。強いて言うならつま先のキャップ部分が少し広めになっている。
つまらないと思うかもしれないが、仕事で履きたい以上普通の見た目であることが何よりも大事だ。

普通です
後ろも普通

革質

いやもうこれが本当にすごい。55,000円でシューキーパー付きなので、靴単品だと46,200円だよ。
jmwestonの靴も持っているのだけれど、革のアップ写真見せられてどっちが高いか当てろと言われてもわからないかもしれない。
まぁ履いた時の感触とか、こちらはwestonに比べてデリケートそうな革だなという気はするけど、値段が全然違うからね。
ちなみに縫製などの作りの部分も丁寧だ。スコッチグレインなのだから当然か。

右がウェストン どうですか…?

フィット感

このメーカーに対する批判として、木型がダメ(緩いという意味で)という点をよく目にする。
実際全体的にそういう傾向はあると思っていて、特に踵が抜け気味になることも多い。
そんな中、このインペリアルブラックはスコッチグレインの中でも細身のモデルであると謳われており、確かに同じEウィズでもオデッサより緩さが軽減されているかなとは思う。
ただ、気持ち程度の差ではあるので、足にピッタリとフィットするような靴でないと気が済まない人には向かないかもしれない。
でも既成の革靴でそんなのあるんですかね。

キャップの長さが…

革質がよく、フィット感も他のモデルよりは改良されて素晴らしいモデルではあるけれど、1点だけ気になるのがキャップの面積の広さだ。
比較的広く取られているため、キャップの内側に皺が入ってしまいやすいと思う。僕の場合は近くで見ないとわからない程度なので嫌だと思わないけど、結構気になる人もいるかもしれない。

近くで見るとキャップ内にシワがあるのがわかる

終わりに

仕事用のストレートチップ、一般的にはあまり心が躍らない買い物だろうと思う。
それでもいい革の製品だと安物とは違って見えるし、少しだけ仕事に行くのが楽しくならないだろうか。
最近は革靴の値上げが凄く、少し良い革の物を買おうとすると10万円からという相場感の中、1桁万円でこの見た目の靴が買えるのは流石である。
僕が購入した際よりも多少値上げしているものの、今でも6万円程度なのでぜひ検討してみてほしい。

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