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芸人目安箱。奇跡的に聞きたい話が聞けた。

芸人目安箱~パンクブーブー×見取り図編~

2022年06月26日(日) 12:30開場 13:00開演 14:00終演
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

東京は、昨日は酷暑と言っていい気温で、もう地球で生きていくの無理だな、と、思っていた。

夜も寝れなかったし、変な夢は見るし、朝から暑くてシャワーを何回も浴びた。こんな状態で、新宿に出かけるなんて、不可能な気がした。もう、かなり前から、夏の暑さに対処できなくなっている。

行きたくない、という自分をなだめて外へ出た・・・パンクブーブーも見取り図も同時に見れるなんてすごいじゃないか。トーク、という点が残念だが(漫才1本づつ見れたら最高)、まあまあ良い席だし・・・暑い、暑くて熱風が体にまとわりついてくる・・・

サザンシアターにつくと、もう開場後の時間が15分くらい過ぎていて、ホールの中は女性客ばかり、男をほとんど見かけなかった。みんなきれいな格好とメイクをしていて、自分みたいに本屋に本買いに来ました、という服装の人間はあまりいない。

なんでこんなクソ暑い中、そんなにきれいでいられるのだろうか。見取り図には会場後ろの方の席の女の子がどれほど可愛かったか、見に行ってあげて欲しかった。(パンクブーブーは既婚者なので違うかな、と。)

開演すると、「芸人目安箱」は初の試みだということが黒瀬さんから告げられ、見取り図は「自分達が今回のゲストなのかと思っていた」と言って驚いていた。

本人たちは「自分達ならこの会場のキャパにはならない」「自分達のファンは男ばっかり、こんなに女性客が多いのは初めて」という意味の話をしていた。

パンクブーブーと見取り図はあまり話したことがないらしかったが、パンクブーブーの二人とも、リリー派だと言っていた。

今朝すでにリモートの漫才営業を一緒にしてた時に、盛山さんの態度があまり良くなかった(本人は気づいていなかっただけだと言っていた)とか、大きいのが怖いとか、移動のタクシーの中の一分間の会話の内容が重い(いつか九州にもどるんですか?)とか、オナラした・しないの論争があった。

本題は、観客から事前に取っていたアンケートからの質問を目安箱から取り出して(形だけで、初めから作家が選んだ質問に決められていた点が、意外性に欠けていて残念だった)(優等生的な質問が多かった)4人が答えていく、というものだった。

互いにどう思っているか、という質問

見取り図は二冠とっているパンクブーブーをすごいと思っているようだった。パンクブーブーはグリーン車に乗りたいがために二冠を取った。

パンクブーブーは自分たちのコンビ名が気に入ってない。見取り図は毎日違う名前だったのを固定するように言われて、たまたまこの名前になった。良いと思うコンビ名、千鳥、麒麟、銀シャリ・・・

盛山さんは名前変えたい。兎とか、もぐら、がいい名前だと思っている。本名は不都合。空母(漢字は違うかも)という名前が案として出ていた。

同級生コンビがうらやましいという話もあった。色々話題が膨らんでよいらしい。

冒頭部分と似てる質問があったりして、記憶がごっちゃになってしまったが、どうも盛山さんはホームシックぎみ、初めて地元から出て暮しているので、仕事で出張してきてる感覚がぬぐえない様子だった。

リリーさんは元々岡山から出てきているので、今は大阪も東京も同じくらい好きになった。パンクブーブーはリリーさんを繊細な人と思っているみたいだった。

パンクブーブーは、初め東京に来た時は、方言が通じなくて困った経験があったとか。

黒瀬さんのいた福岡では女の子を「おまえ」と呼ぶのが普通だったが(距離感遠い感じ)、東京でそれを言ったら「お前呼ばわりされた」(なれなれしく聞こえる)と、嫌がられた。

佐藤さんは大分なので、黒瀬さんと言葉の感覚が違う。

盛山さんは自分が関西弁で話した内容が、テロップでは標準語だったりする時があるのを、納得いってないみたいだった。

盛山さんが東京になじめず、リリーさんがなじんでる話が続く中で、

「何故、大阪を出てきたのか」という話が興味深かった。

盛山さんは「長く漫才を続けたかったので(多く居場所がある)東京に来た」という意味のことを話していた。意外なことに、大阪でお笑いの番組が減っているらしい。ワイドショーの方が増えているとか。

東京ですごく売れて、大阪にもどって自分達の大きなポジションを使う、みたいなことが理想らしい。どういう言い方していたかな。

あと、盛山さんは足立区をロケしていたとき、「こういう場所の方がいい」と思ったらしい。つまり、都心より、やや郊外の方が馴染む感じがした、みたいな話をしていた。

足立区は昔、不良が多く治安悪いイメージだった。だからか、みんな笑っていたけど、自分は最近この類のマイナー区いじりをされると、居心地悪くなる。ガラ悪い区・・・なのか。

個人的に、盛山さんの好感度はプラスされた。

結局4問くらいしか質問に答えられなかったのだが、

「もし3日間コンビを組むなら誰とがいいか」

という質問で、佐藤さんがもう中学生さんを選んでいたのが意外だった。黒瀬さんは忘れた・・・これも意外だと思った記憶はあるのに。

盛山さんはおいでやす小田さんプラスさらば森田さんが良い。

リリーさんは「相方は盛山以外考えられない」と言って、女の子を喜ばせていた。盛山さんに他の人を選ばれてショックだと言っていた。

ここからが、自分にとっての「聞けて得した」話となる。

もう中学生さんを選んだことと関連してか、

「ピン芸人はヤバイ」

という話になった。養成所に入って、相方を見つけようとしている中で、結局「一人じゃなきゃ駄目だ」という選択に至った人は、変わった人が多い。という話で盛り上がった。

「よく一人でできるなと思う」「強い」という流れから、ある駅で、でかいサーフボード?を抱えた客の後から、もっと大きなダンボール?を持ったもう中学生さんが歩いてきた話。

更に、黒瀬さんが佐久間さんの話をした。

とある駅のホームで、電車待ちをしている佐久間さんが、一人で舞台の練習の身振り手振りをしていたそうなのだ。

更に、別の時、やはり電車待ちしている佐久間さんを見かけたら、まだ電車も来てないのに、手がつり革につかまっている手になっていた。「自分の世界に入り込んでいる」様子だったそうだ。

「ものすごく優しい人」ではあるが、下ネタが大嫌いで、かなり強く怒ってくるらしく、黒瀬さんがルミネの楽屋とかで「佐久間さん、最近おっぱいもんでますか?」と挨拶(あいさつ?)したら、「なんだと!?」「なんて言った!?」みたいな強い調子の言葉で、とても立腹されたそうだ。

常々、佐久間さんの闇に興味があったので、下ネタが嫌いという話は聞いたことがあったけど、本当に言って怒られた人から話を聞けて良かった。

最後は、一年後にまた目安箱をやりたい、という話になった。その頃には盛山さんが東京で女の子といるところを撮られているのでは? と言うパンクブーブーに、盛山さんは「絶対無い」と言っていた。

全体として、話は面白かった。ただ、どうしても佐藤さんとリリーさんの話す時間が短くなる。性格的な問題かも知れないので仕方ない。質問直後に必ず一人ずつ短く答える時間をつくってからトークに入ってもよかったかな。

目安箱にしては、選ばれた質問がプロ目線。ランダムに選ばれない。でも、外れの質問はなかったので、そう考えると、どちらがいいかわからない。

奇跡的に、佐久間さんの話が聞けたところが、自分にとってのボーナスポイントだった。