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「おいで」の何が私をこんなにも熱くさせるのか


「おいで」が好きだ。

「おいで」のことを世界一愛しているのは私だ(諸説あります)



私は少女漫画出身乙女ゲーム育ち、ときめけそなヤツはだいたい友達みたいな人生を送ってきた。今もバリバリの現役乙女ゲーマーである。
それ故ありとあらゆる「胸キュンセリフ」を読んだり聞いたりしてきたのだが、やつに勝てる猛者は未だ現れない。

「好きだよ」「愛してる」「かわいい」「一緒にいて」「だーめ」「俺がお前を守る」「いい子だね」「悪い子だね」「ふーん、おもしれー女。」

……………

このようにありとあらゆる文字列が私をときめかせようとし、実際心臓が縮み上がるようなときめきを摂取してきたのだが、「おいで」の三文字に勝てるワードは現れないのである。


どのくらい「おいで」が好きなのか


そりゃあこの世に「おいで」なんてワードが好きな人はごまんといるだろうし、推しにおいでと言われればキャー♡ともなるだろう。「おいで」なんかみんな好きじゃんと言われればそれはそうだ。「おいで」は昔から人々を魅了してきた、鉄板の胸キュンワードである。あいつは昔からそうなんすよ(おいで後方幼馴染彼氏面)
それでも言いたい。声を大にして言いたい。そこらへんの人とは一線を画すくらいに、私は「おいで」のことが好きなのだと。


・辞書で意味調べた

おいでってどうしてこんなにやばいんだろうと思って、辞書やネットでおいでの意味をめっちゃ調べた。なにやってんだろう。絶対もっと有意義な時間の使い方がある。
「おいで」は「おいでなさい(御出でなさい)」の略語であるので、「来て」という意味もあれば「行きなさい」という意味、そして「居なさい」という意味まであるみたいだ。(他にも様々な意味があります。)
「おいで」ひとつで全く異なる三つの意味を表現できるなんて、さすがに包容力が高すぎる。そのたくましい両腕に、飛び込んでいきたい。
ホラ、おいでもおいでって言ってるし…


・「おいで」の摂取が上手い

何?となるかもしれないが私はおいでを欲しすぎるあまり、他のワードからも「おいで」を摂取するようになってしまった。
まぁつまるところはとにかく「来い」的な意味のワードが出ると「おいでじゃん!!!」と喜べる身体になったのである。気持ち悪
ちなみに「おいでの摂取が上手い」は友人に言われた。そ、そんなに褒めても何も出ないぞ(照)

ちなみに「それはおいでに対する浮気じゃないんですか」とお怒りの方(いるのか?)に弁明したい。いくら「もっとこっち来いよ」「来て」「近う寄れ」など言われ興奮しようが、おいでの破壊力には届かない。ステーキでご飯を食べるのと、ステーキの写真を見ながらご飯を食べるのとでは違うことと同義だ。間接摂取と直接摂取は全然違うのだ。


「おいで」の何が私をこんなにも熱くさせるのか

アツいタイトル回収である。

ちょっと気持ち悪い異常なほど「おいで」のことが好きな私。

では具体的にどうしてなんでしょうか?

………
え?


……………


ハッ!?!?!?!



ゴゴゴ…


ここは………面接会場……………!?





「おいで」のどういうところが好きなんですか?
「おいで」(ルビ:我が社)を志望した理由はなんですか?





・・・・・・・・・
え、え~~~~と・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


大変だ。このままではおいで社の面接に落ちてしまう。
不合格通知のおいでりメールを送られてしまう。

末筆になりますが、しろもの様のこれからのご活躍を心よりおいでり申し上げます。

おいでりメール

ノリで書きすぎて何言ってるか分からなくなってきた。

まぁつまるところ、めちゃくちゃおいでにときめいている私だが、結局自分はおいでの何にそんなにときめいているのかの理由が知りたかった。今回は自分なりに分析をしようと思う。

おいでのポテンシャルについてと、そんなおいでのどんなところがどのように私に刺さっているのかという自己分析だ。

ぶっちゃけ私以外は読んでもつまらないと思う。
私がやりたかっただけなので許して欲しい。


・甘やかし感

「おいで」は「こっちに来て」という意味だが、「こっちに来て」とはニュアンスや込められた気持ちがだいぶ異なると思う。そして少女漫画や乙女ゲームにおいてのその多くは、今から相手を甘やかす時に使用されている。

たとえば恋人が落ち込んだ様子で、それを見た相手がただひとことだけ「おいで」と言ったとする。
するとどうだろう。おいでとしか言っていないのに、「こっちに来たら甘やかしてあげる」と言外に伝わってくるのである。これが文字通り「こっちに来て」と言ったのであればそうはいかないことが伝わるだろうか。

「こっちに来てほしい」というだけの意味ではないことが、「おいで」という三文字を使うだけで伝わってしまうのだ。


………
ヤッバ

いやすごくない?「お」と「い」と「で」ってだけなのに、言っただけで言外に「甘やかす」って意味ができるのすごいことない?
さすが俺のおいでだ……(お前のおいでではない)


・おいでを言う側の立場

そもそも「おいで」というのは、目上の者が目下の者に対して親しみを込めて言うときに用いるものらしい。(意味調べたときに知った)
実際日常生活では、ペットや小さな子どもなどに対して使うことが多いだろう。

しかし知ってのとおり、「おいで」を使う側が立場的に上であるとは限らない。そもそも、恋人関係というのはその多くが対等である(諸説はあるだろうが)。
それでも「おいで」が使われる時、言う側の人間はどんなニュアンスであれ目上であると私は思う。どちらかが「おいで」を使うその時だけ、使う側が目上になっている
目上というのは必ずしも肩書や身分の話ではなく、「してあげる側」ということである。

落ち込んでいるならおいで。慰めてあげる。
こっちにおいで。一緒に遊んであげる。  


「おいで」を使う側はその瞬間、「してあげる側」として優位に立つ。
または優位に立ちたくて、立ったつもりで、「おいで」を使うのだ。


う~~~~~~~ん

なんともエッチだ

(感じ方には個人差があります)



・私の性癖

私はとある一方が弱っているところを一方が甘やかすネタが大好物である
(突然の性癖暴露)

自身が超絶甘ったれゆとり女なのでこの性癖が固まったというのもあるかもしれないが、一番大きな要因は別にある。
私の乙女ゲーマーとしてのプレイスタイルが起因する。

乙女ゲームをする際、「主人公は私自身だ」としてプレイする夢女子派か、「主人公は私ではなくヒロインちゃんだ」としてプレイするカプ萌派かは当然分かれるものだ。

私はどちらなのかというと完全に後者、カプ萌派である。乙女ゲームのヒロインを自分だと思ったことは一切ない。
さらに細かく言うならば、「ヒロイン視点の物語を客観的に楽しむ」のではなく、常にヒロインの後ろに居るつもりでプレイしている。いわばヒロインの背後霊派である。こ、怖

なぜこのようなプレイスタイルになったかと言えば、私に夢女子の才能がないというのもそうだが、一番の原因は単純だ。

女の子が大好きだからである。


乙女ゲームのヒロイン、かわいすぎる。マジでかわいい。ちょっと見てほしい。


「ピオフィオーレの晩鐘」ヒロイン リリアーナ・アドルナート

https://www.otomate.jp/piofiore/chara/


「オランピアソワレ」ヒロイン オランピア

https://www.otomate.jp/olympia/chara/

「BUSTAFELLOWS」 ヒロイン テウタ・ブリッジス

https://joqrextend.co.jp/extend/bustafellows/character/teuta/



ウギャーーーーーッ!!!!かわいい!!!


かわいすぎる!!!!!どうしようこんな、俺の彼女になって欲しい!!!なあこんな!おい!こんな女!!オイ!!!!こんな女を一人で癖の強い攻略対象たちの元へなど向かわせられない。俺も行く。
数多のイケメンたちよ、顔が良いだけじゃアタシの包囲網はかいくぐれんからな!?オイ!!
お前はほんとに、このマジ超絶プリティオキャワヒロインちゃんを、幸せにできるのかいって!!!

幸せにできるのかいって!!!!!!!!!




ちょっと落ち着いてください はい すいません


実際には次元の壁は超えられない背後霊と化しているので包囲網もクソもないのだが、このようにヒロインの背後霊になってその場で野次飛ばしているつもりでプレイしている。ヒロインのことを、時には大事な友達のような、時にはわが娘のような気持ちで見ているのである。

話が大幅にそれたが何を言いたかったかというと、
この人は私の大好きなヒロインのことを甘やかしてくれるんだ!とわかるからおいでが好きなのかもしれない、という話だ。
これだけ言っとけばそれで終わりだった気がする。乙女ゲームのヒロインが好きすぎる話をしたかっただけである。)

ちなみにヒロイン側がおいでを言う時もある。そういえば私は弱ったヒーロー側が甘やかされるのもまた大好きなのでこの話は破綻するかもしれない。なんだったんだよ



総括

まとめると、私は甘やかしネタが性癖であるため、その三文字を使用するだけで「甘やかし感」「してあげる側、される側の立場関係」を付与できる「おいで」は、私にとって最強ということだった。

ここまで3700文字ほど書いたわけだが、「おいで」という一単語のことをこんなに熱く語っている人間は、おそらく私しかいないだろう。
つまり世界で一番「おいで」を愛しているのは私なのだ。
それでも「僕/私/俺/あたし/我/おいどんの方がおいでを愛している」と思う方は受けて立つのでかかってきてください。


嘘です。
気持ちの強さなんてくらべても野暮なだけです。争いはやめて、手を取り合っていきましょう。LOVE&PEACE…



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