CFA(Level1)受験記

長らく勉強してます感を出していた資格試験の受験が本日終了しました。

そもそも合格しているかまだ分からない(確信が持てない)が、結果はどうあれ受験そのものをやめるのでなければ、最低でもあと二回同じことをすることになるので、自分用の反省も含めて書いていく。
まとめと結論以降はわりと具体的なことばかりで、何かの間違いでたどり着いたCFA受験者を想定読者として記載。

注)CFAはいわゆる証券アナリストみたいな資格。Level3まである。(Level3まで取らないと資格を持っていることにはならない(絶望))

*まとめと結論(これ以下の内容とかぶる部分あり)

合格してるかはちょっと微妙

ボーダーの高さ次第では普通に落ちてる。

英語で勉強するのはしんどい

心が折れる音がします。よほどリーディング能力が高くない限りは、日本語で用意されているものは日本語で読んだほうがいいです。海外折衝を主としている部署の人でも、日本語の文献があればそれを読みたがる気持ちがわかりました。読めばわかるはわかるんだけど、消費するカロリーと時間が違いすぎる。

わからないことはそのままにしないのが大事

 自覚があるレベルの悪癖として、わからなことを後回しにして、周辺知識を埋めることで何とか対応しようとしてしまう点がある。
 何度も表層だけ触って理解を進めずに、問題が解けなかったり行き詰ったりしてようやく、「やっぱりやらなくちゃ…」と本質的な理解をしようとする。はじめから本質的な理解をしようとしていれば、表層をなでてよくわからんというだけの時間が減らすため、効率的だということを今後は体に叩き込んでいきたい。

事前の情報収集と計画性は大事

運悪く(?)コロナ禍で大きく傾向が変わった(CBT化、試験時間短縮、合格率低下)のだが、それを把握せずに勉強を進めてしまったことを試験直前で認識し、ちょっと動揺してしまった。あらかじめ把握できる情報は把握したうえで、織り込んで学習計画を立てるようにしないといけない。


*試験の感触


 各種模試より本番は簡単だった感触。
 というか公式が提供している模擬試験の難度がエグすぎる。あれで8割取れる人間はまず間違いなく受かる。私は7割ちょっとの得点率だったが、心が折れる音がしたので1回しかやらず。
 本番の問題レベルを顧みると、合格得点ボーダー7割も仕方ない。ただ、問題数が減っている分当然点数のバラツキは大きくなるはずで、7割以上にボーダーにセットするのはちょっと酷、というのは実際の合格率変化にも表れている気がする。
 肌感覚だが、午前の得点率が65~70%、午後の得点率が75%ぐらいでボーダーライン。

*特筆すべき科目

- Ethics

 Mockほどエグくはなかったが、正直確信をもって切れなかった問題がわりとある。Level2以降の傾向はわからないが、これを8割取ることをあてにして点数配分をすると事故る。5~6割しか取れない前提で戦略を立てるのが賢かったように思われる。
 今回の試験落ちたとしたらこれが原因、その1

-Quantitative Methods

 ちょっとヤマを張りすぎた。Mockをやった分ではそれほど苦手意識がなかったのだが、幅広に問われるとこれが一番知識がボロボロだと試験をうけてようやく認識。
 今回の試験落ちたとしたらこれが原因、その2

それ以外はある程度まんべんなく回答できた。後半セッションだけならまず間違いなく合格点は超えているはずで、どこまで前半で落とした点をカバーできるかという感じがする。結果が出たらこの感触が間違っていないか確かめておきたいところ。

*試験対策


 使用教材はSchweser。
 各Readingを通読 → 単元ごとの問題(非QBANK):ここまでで4月初旬 → Reading全部回し終わったらひたすらQBANK → 全体的にある程度仕上がったなと思ったら MOCK Exam  
 
という感じ。理解の浅い単元は適宜日本語のテキストを参照しつつ進めた。
一つ大きな反省はQBANKを買う判断が遅くなったので、全部のReadingを終えてからQBANKをやったら最初のほうに通読した単元はほとんど忘れてしまっていた。
 これは、「全体を一回俯瞰してから進めたい」という気持ちからだったが、正直範囲が広すぎて、全部を見渡したころにはまた最初が覚えなおし、で時間のロスになってしまった。
 特定の単元に使える時間が足りなくなることがない、という点ではこの戦略は間違いではなかったようにも思えるが、結果的にだいぶ余裕をもって問題演習には進めたので、単元ごとにしっかり問題演習を終えてから次に進む、のほうがトータルの時間消費は少なくできたかもしれない。

*QBANKはこのぐらいまでやりました。(繰り返し解いているものもある)


*使用教材

-Schweser : Notes, Qbank, Mock Exam(6回分)

 これはないとどうしようもないですね。実際の試験のレベルを顧みると、Mock Examは6回分こなすよりは、2回分だけ買って、残りはテキスト読んだりそれぞれのMockの復習を丁寧にしたほうが良かった気もする。
最初はケチってQBankすら買わなかったものの、結局購入。
 あと、めんどくさがって見ていなかったが、問題の解説についている動画は結構わかりやすく説明してくれているので、文字の解説見てもわからない問題では一度聞いてみるといい。

- CFA®受験のためのファイナンス講義(経済編/計量分析編/株式・債券・デリバティブ編)


 これがなければ途中でくじけていたと思われる。(大げさ)「Schweser教材なんてTOEIC800点くらいあればストレスなく読めます」とか言われているものの、そのくらいの点数は余裕で超えているが、途中、英語で教材を読むのが苦痛でしかたなかった時があり、かなり助かった。
 出版から時間を経てやや出題範囲が変わっているところはあるが、Level1ならこの本の中身が全部頭に入っていればその単元は合格点を取れる気がする。

*反省


 Mock(Schweser・協会どっちも)に引きずられれて、途中から難しいことばっかりやってしまったのは、だいぶ時間を無駄にしてしまった感が強い。深堀りはあまり報われなくて、基礎的なことをどれだけ網羅的に・しっかりと覚えているかが重視されていたように思う。
 その点では、実際に試験を受けるまではSchweserのQBANKの問題が「このレベルの(簡単な)問題が試験で問われるのか?」という感じで疑わしかったが、今にして思えば、適性レベルの問題だったと思う。
 前述の通り「全体を俯瞰して一度見たい」の気持ちが強すぎて、表層的な理解にとどまってしまった分野は、結局後になって時間を使うことになった。焦らずに立ち止まって根源的な理解を単元ごと、テーマごと、に完結するほうがよほど理解度も所要時間も少なかったのではないか。
 気持ちのマネージをしっかりして、真に効率的な方法を取ることにもう少し気を使うべきだったと思う。
 やっていることだけに満足しない、というのを心の中に掲げていたが、結局そうなってしまった。

*Level2以降に向けて

-情報収集


 合格率や実際の試験問題の難易度についての情報は初期段階から集めておくべき。 今回、試験ギリギリで調べて変に動揺してしまったので、情報収集は基本としてしっかりやっておくべきだな、と改めて認識。

-勉強戦略


 反省を活かして、ちゃんと立ち止まって根源的な理解をすること、単元単元をある程度定着させてから次に進むようにしたい。

-英語力をつける


 精読・速読両方の力がまだまだ足りない。読みはかなり軽視していたが、だいぶ力不足を実感。

-体調管理


 CMA試験から6年以上経って思うのが体調管理の重要性。体力の衰えから、一日の勉強時間の限度がかなり早めに来るので、休日で巻き返しを図る勉強スタイルは推奨されない。
 半面、平日にムリをするとそれはそれで即、体やられるので、時には積極的に休むことも視野に入れながらやっていかないといけない。
 今回の試験でよかったことは前日の勉強を早々に切り上げて(20時前には終わらせた)、しっかり睡眠をとったこと。しっかりと眠ることは試験中の精神安定にかなり貢献するので、これは次回以降もやっていきたい。

*次の試験まで何をするか?


次の試験は、今回落ちていれば11月のLevel1リベンジ。
落ちていなければ2023年5月のLevel2。

とりあえず結果発表まではいったんCFAの勉強はお休みします。せっかく詰め込んだので維持したいとも思うものの、勉強以外のことにリソース使いたい。本を読むとか、アニメ見るとか、楽器弾くとか、友達と酒を飲むとか。この辺は明日も有給なんで、そこで考えます。

11月のLevel2という選択肢もあるにはあるが、今回の負担を考えると6月末ごろの結果発表を受けて準備を始めたとしたら、毎日かなり詰めて勉強をしないといけなくなるので得策ではなさそう。(会社から受験料補助が出るのであればバクチを打つつもりで受ける手もある。やりたくないが...。)

*予定で行くと、7~8月あたりで生活リズム・環境に変化が生じるのでそのあたりは体と気持ちを自由にしておきたいのでやはり2023年5月受験がメインシナリオ。

とりとめないけど終わり。


2022年7月8日追記:

合格しました。結局、Quantitative methodsが一番点が低かったもののこれすら70パーセント超の得点率で、上から10パーに入る程度だったようです。
やればなんとかなるもんですね。
これからは5月試験にむけてLevel2の情報収集にかかります。上記の「落ちるつもりで11月受験」が頭によぎっていますが、果たして。

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