見出し画像

新築物語パニック編 81歳の母の車が庭先でスリップ。幸い大事には至らなかったが、それは全て奇跡の賜物である。

一寸先は闇、
そんなことばかりが起きる日々。

81歳の母の車が庭先でスリップ。
幸い大事には至らなかったが、それは全て奇跡の賜物である。

我が家は新築工事中、
剥き出しの砂利に、この数日の大雪、
コンディションはかなり悪かった。
81歳の母はその中を果敢にも車で外出していたから、
心配はしていた。

16時過ぎ、外で破裂音がした。
飛び出してみると、母の車が垣根に接触して止まっていた。
助手席のドアとバンパーはかなりひしゃげ、
エアバックは2つとも完全に開いていた。
そしてあろうことか、新築中の壁にも傷があった。

どうやら雪と砂利でクルマがスリップ。
ブレーキがかからなかったのでそのまま直進、
そして工事用の木枠にクルマがハマり止まったようだ。
幸い、フロントガラスの破損もなく、
母の外傷もないようだった。

すぐさま住宅メーカーと、ディーラーさんに電話、
母はわずかに胸が痛むというので、
ディーラーさんの助言もありタクシー近くの整形外科に向かった。
すぐ対応をしてもらえた。
レントゲンでも異常は見つからず、湿布薬と飲み薬だけで済んだ。

家に戻ると、改めて保険会社とディーラーに電話。
その間、近くに住む妹が見にきてくれたりで、
やり取りの末、レッカー社が引き上げて言ってくれたのは、20時過ぎ。

4時間程度のバタバタが終わると、
一気に緊張が解けた。
当事者ではないのに何故か涙が出てきた、
突っ伏して泣いた。

わたしは自動車事故にはトラウマがある。
衝突音や壊れた車を見ると体が硬直し、震えがくる。
自分の体験を思い出すからだ。
今回はそんなこと思う余裕もなかった。
今回の恐怖はもっと違ったものだった。
もし、工事用の木枠がなかったら母は間違いなく壁に激突していただろう。
もし、誰かを巻き込んでいたら、
もし、誰かの家に突っ込んでいたら、
そう思うと、体の震えが止まらない。

1日たった今、胸の痛みは治ったようだ。
母は精力的に動いている。

でも今、こうしてあるのは全ては奇跡の賜物なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?