サムネ

#仮想AE勉強会 2019.3.8 レジュメ

今回のテーマ

フィルタ的おしゃれ加工で実在感を高める

話題

1. 花譜さんの映像が好きだって話
2. フィルタづくり


1. 花譜さんの映像が好きだって話

安田は何度か話題にしているのですが、花譜さんの動画がとても好きです。歌うVTuberさん。お歌も勿論素敵なのですが、「独白」という1分少々の自己紹介的な動画を見てひとめぼれしました。映像は川サキさんという方が担当していらっしゃるようです。

永久に見てたい。「居る」感じ。

この「独白」の安田カバー版映像を作ってみることにしました。(まだ作ってる途中。真剣にやってるのでパクリじゃなくオマージュの心ですが、当然のことながら、怒られが発生したら消えます。)

めちゃくちゃ勉強になる。光の作り方がうめぇ…音の使い方がうめぇ…というのがコピーしてみて感じたこと。

さて、この映像からワンカットを取り出して、フィルタ的おしゃれ加工について見ていきましょう。


2. フィルタづくり

背景、BGM、環境音、自分を並べ終えた状態からスタートです。
背景は撮影時点でなるべく光の方向がはっきりした場所や時間帯を選ぶといいです。光が回りすぎている場所ほど、馴染ませるのが難しそうです。

以下手順。


自分とカメラの揺らぎを合わせる。

動きを取得したい背景のレイヤーを選択した状態で
 メニュー>アニメーション>モーションをトラック
明暗はっきりして最後までフレームアウトしない1点を選択
トラッカーメニューでターゲット(動きを追従させたいレイヤー)を設定
再生ボタンを押して分析
ズレたら修正
適用ボタンを押す
動きを追従させるレイヤーのアンカーポイントをずらして完了

自分と世界の色を合わせる。

エフェクトLumetriカラーを適用
基本補正の色温度、色被り補正で色あい調整
露出、ハイライト、シャドウで明るさ調整

この時世界を明るめに、自分を暗めに作ると雰囲気出しやすい
「逆光ぎみ」に調整していく

自分に環境に応じた光を当てる。

後ろからのリムライト
 レイヤー効果>光彩(内側)

グラデーションかけて馴染ませる
 複製レイヤーを作る
 ブラック平面作る
 複製レイヤーをブラック平面のトラックマットにする
 ブラック平面にグラデーションエフェクト適用
 ブラック平面の描画モードをオーバーレイに

背景のボケ感の調整。

必要に応じて背景にボケ追加
ブラー系のエフェクトを使う
遠くから手前にかけてグラデーションマップを用意しておくと自然になる
今回は撮影時点でぼかして撮っているので必要なし

背景にディフュージョン(ハイライトのブラー)追加。

背景の上、自分の下に調整レイヤー作成
レベルエフェクトで複製レイヤーの明るいところのみ抽出
ブラー(方向)、高速ボックスブラー適用


ここで世界と自分が馴染んだので、プリコンポーズして一旦まとめる。
以降は画面全体に作用する効果付け。


正方形に変換。

コンポジション設定>縦横比固定解除>1080*1080でOK
最初にやってもいいかも

色収差を追加。

プリコンポーズしてまとめる
複製レイヤーを2つ作成
3つのレイヤーにエフェクト>チャンネルシフト
3つをRGB単色レイヤーにする
スクリーンで重ねる
レンズ補正エフェクトを各色にかける

エッジソフトを追加。

調整レイヤーを作成、ブラー(カメラレンズ)エフェクトを適用
白平面、黒平面、正円マスクでブラーマップを作成、適用

カラーグレーディング、周辺減光を追加。

調整レイヤーを作成、Lumetriカラーエフェクトを適用
ビネットで周辺減光を表現
色合いを調整し、最終的な画作り

以上。


今後のこと少し

「仮想AE勉強会」と題して、今年の1月から毎週あるいは隔週でやってきたこのAfterEffects配信シリーズですが、今回で一旦最終回となります。

AEなんとなくわかってきて、安田はもう一人でも大丈夫なので。しばらく配信はせず、動画づくりに邁進すると思います。今回の内容が反映されてクオリティガン上がりの映像が出来上がるのを楽しみにしていてください。(安田が誰より楽しみにしてます。作りてぇのなんの。)

#仮想AE大喜利 という安田が遊ぶためのタグ、お題を提供していただいてまだ作っていないままものがあります。これに関しては今月中に絶対にやって、Twitterに流します。約束。ありがとうございました。

AEおもしろいぞ。みんなもやってくれ。各位健闘を祈る。

noteでは任意の金額で作者をサポートすることも出来ます。 サポートに対する個別の返礼は出来ませんが、安田灯李のより良い映像制作のために全額利用します。